makeshop BtoBとは?料金・機能とBtoB EC導入の注意点
INDEX目次
- makeshop BtoBとは?makeshopのBtoB機能をまとめた法人取引向けEC
- makeshop BtoBの料金とBtoBオプションの費用
- makeshop BtoBでできること(主な機能)
- BtoB ECプラットフォームの比較:makeshop BtoB・Shopify・BtoB専用システム
- makeshop BtoBを導入するまでの手順とスケジュール
- makeshop BtoBの導入でつまずきやすい注意点
- 作ったあと、makeshop BtoBを売上につなげる運用
- makeshop BtoBに関するよくある質問
- まとめ:makeshop BtoBは「卸の受発注をWebに移す」ための選択肢
取引先からの注文がFAXや電話のままで、受注処理に追われていないでしょうか。makeshop BtoBは、makeshopのBtoB機能を統合した法人取引向けのEC構築サービスで、卸の受発注をWebに移す有力な選択肢です。本記事では、料金と追加費用、主な機能、ほかのBtoB ECとの違い、取引先の注文をWebに移す進め方を整理します。
この記事でわかること
- makeshop BtoBの概要と3つのサイト構築モデル
- 基本費用の2種類とBtoBオプションの料金
- 取引先ごとの価格の出し分け・代理注文などの主な機能
- makeshop BtoB・Shopify・BtoB専用システムの比較
- 導入前に決める取引条件と、つまずきやすい注意点
卸・BtoB向けECの立ち上げや、いまの受発注業務の見直しについては、ものがたりコマースでもご相談を受け付けています。
makeshop BtoBとは?makeshopのBtoB機能をまとめた法人取引向けEC

makeshop BtoB(正式名称:makeshop BtoB byGMO)は、GMOメイクショップ株式会社が提供する、法人間取引に特化したEC構築サービスです。まずはサービスの位置づけと、どんな取引形態に使えるのかを押さえておきます。
2025年9月に提供開始された、makeshopベースのBtoB-EC
makeshop BtoBは、2025年9月12日に提供が始まりました。まったく新しいシステムではなく、これまでmakeshopで提供してきたBtoB関連の機能を1つのサービスとして統合・強化したものです。
ベースはmakeshopで、取引形態に合わせたオプションやカスタマイズを組み合わせて構築します。主な目的は、電話・FAX・手書き伝票の受発注をWebに移すことです。
運営元の発表によると、makeshopで構築されたBtoB向け・会員制ECサイトの2024年の流通額は1,078億円で、makeshop全体の流通額の約31%を占めています。
出典:GMOメイクショップ「GMOメイクショップ、BtoB-EC構築支援を強化 既存機能を統合した新ソリューション『makeshop BtoB byGMO』開始」、2025年9月
すでに卸売や会員制販売でmakeshopを使う事業者が一定数いることがわかります。
背景には、企業間取引そのもののEC化があります。経済産業省の調査では、2025年の国内BtoB-EC市場規模は560.1兆円、EC化率は45.9%でした。
出典:経済産業省「令和7年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」、2026年10月
取引先の側でもWeb発注に慣れた担当者が増えていると考えられます。
3つのサイト構築モデル(オープン直販・会員制卸売・代理店)
makeshop BtoBは、取引の形に合わせて3つの構築モデルを用意しています。
出典:GMOメイクショップ「GMOメイクショップ、BtoB-EC構築支援を強化 既存機能を統合した新ソリューション『makeshop BtoB byGMO』開始」、2025年9月
| モデル | 内容 | 地方メーカーでの使い方の例 |
|---|---|---|
| オープン直販(BtoB・BtoC兼用) | 会員登録なしでも閲覧・購入できる公開型のサイト | 業務用サイズの商品を、新規の飲食店や小売店にも販売する |
| 会員制卸売(クローズドBtoB) | 特定の取引先だけがログインして注文できるサイト。取引先ごとの価格や限定商品に対応 | 既存の問屋・小売店からのFAX注文をWebに移す |
| 代理店/多段階流通(BtoBtoB・BtoBtoC) | 代理店や支店・店舗を介した複数段階の取引を想定したサイト | 販売代理店経由の受注と、エンドユーザーへの直販をまとめて管理する |
多くの地方メーカーにとって入口になるのは、既存の取引先との受発注をWebに移す「会員制卸売」です。新規開拓を狙うなら「オープン直販」、代理店網がある場合は「代理店/多段階流通」と、取引の実態から選ぶ形になります。

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無料でダウンロードmakeshop BtoBの料金とBtoBオプションの費用

makeshop BtoBの費用は、基本費用と、機能追加・カスタマイズにかかる追加費用の2層で考えると整理しやすくなります。以下の金額は2026年10月時点で公式サイト等に掲載されている情報です。
基本費用は「スタートアップ」と「ハイエンドスタート」の2種類
公式サイトでは、基本費用として2つの料金が案内されています。それぞれ、makeshopのプレミアムプランとエンタープライズプランがベースです。
出典:makeshop BtoB「BtoB ECサイト構築の料金・費用」、2026年10月時点
| 区分 | 初期費用 | 月額費用 | 想定される使い方 |
|---|---|---|---|
| スタートアップ(プレミアムプラン) | 11,000円 | 13,750円〜 | 全取引先に同じ商品・同じ価格で、会員制の卸サイトから小さく始める |
| ハイエンドスタート(エンタープライズプラン) | 11,000円〜 | 55,000円〜 | 取引先ごとの価格・商品の出し分けなど、BtoB機能を標準で使う |
makeshopは月額固定の料金体系で、売上に応じた販売手数料はかかりません。卸の取引額が大きくなっても、カート側の費用が売上に比例して増えない点は、単価や数量が大きいBtoB取引と相性がよいといえます。
一方で、公式サイトの料金欄には基本費用とは別に「追加費用」の欄があります。基本機能だけなら0円、取引先グループ別の制御などのオプション機能を加えると10万円〜、カスタマイズ機能を含めると80万円〜・100万円〜と段階的に掲載されており、必要な機能によって総額が変わるため、見積もりを取ったうえで判断することになります。
たとえば、既存の取引先20社ほどの注文をWebに移すだけなら、標準機能の範囲で収まる可能性があります。基幹システムと受注データを自動でやり取りしたい場合は、追加費用の比重が大きくなると考えておくと、予算の見通しを立てやすくなります。
BtoBオプションの料金と、プランによる違い
makeshopで卸売・会員制サイトをつくる中心機能が「BtoBオプション」です。取引先ごとの価格や商品表示の切り替えなど、卸売サイトに必要な機能がまとまっています。
2024年9月の料金改定で、月額55,000円(税込)のエンタープライズプランでは、BtoBオプションを追加料金なしで使えるようになりました。改定前は、エンタープライズプランでもBtoBオプションに330,000円(税込・1回払い)がかかっていました。
出典:GMOメイクショップ「初期導入費用を最大90%削減!EC サイト構築 SaaS『makeshop byGMO』と『GMO クラウド EC』、『エンタープライズプラン』の料金・プランを改定」、2024年9月
一方、プレミアムプランでは、取引先ごとの価格表示・商品表示・決済制御、法人名入力、見積書発行の5機能を、それぞれ110,000円(買い切り)で追加する形です。5機能をまとめて導入する場合は440,000円と案内されており、エンタープライズプランでは見積書発行以外の4機能が標準で使えます(見積書発行は110,000円)。
出典:makeshop BtoB「BtoB ECサイト構築の料金・費用」、2026年10月時点
- 全取引先に同じ商品・同じ価格で始める場合:月額13,750円〜の区分の標準機能で、会員制の卸サイトをつくる
- 取引先ごとに価格や商品を出し分ける場合:月額13,750円〜の区分にBtoB機能を追加するか、月額55,000円〜の区分を選ぶ
- 代理注文や基幹システム連携など独自の商習慣に合わせる場合:月額55,000円〜の区分に、カスタマイズや外部連携の費用(個別見積)を見込む
2つの区分の月額の差は、年間で約50万円です。BtoB機能の追加費用(5機能で440,000円)とこの差額を比べ、あわせて定期購入など他のオプションも使うかを洗い出すと、どちらの区分が割安かを判断しやすくなります。
makeshop BtoBでできること(主な機能)

ここでは、地方メーカーが卸の受発注をWebに移すときに効いてくる機能を3つに絞って紹介します。機能の一覧よりも、いまの業務のどこが置き換わるかに注目すると判断しやすくなります。
取引先ごとの価格・商品・決済方法の出し分け
BtoBの受発注で手間がかかるのは、取引先ごとに掛け率や扱う商品、支払い方法が違う点です。makeshop BtoBでは、取引先別に価格・商品表示・決済方法を制御できると案内されています。
出典:makeshop BtoB「BtoB ECサイト構築・卸/受発注システム」、2026年10月時点
たとえば、問屋には掛け率60%、直取引の小売店には70%、業務用の飲食店には専用のケース単位商品だけを見せる、といった設定です。取引先がログインすると、その取引先向けの価格と商品だけが表示されるため、価格表をFAXで送り分ける必要がなくなります。
決済も、取引先によって使える方法を切り替えられます。請求書払い(掛け払い)の決済サービスと組み合わせれば、新規の取引先にはカード決済、長く付き合いのある取引先には月締めの請求書払い、という運用も組み立てられます。
価格表の改定時も、管理画面の設定を変えれば全取引先の表示に反映されます。改定のたびに価格表を印刷して郵送・FAXしていたメーカーにとっては、事務作業と送り間違いの両方を減らせる点が大きな違いです。
代理注文システムで、電話・FAXの注文も1か所に集める
makeshop BtoBの提供開始にあわせて追加されたのが「代理注文システム」です。電話やFAXで受けた注文を、担当者が取引先に代わってシステム上に登録できます。料金ページでは、エンタープライズプランで対応するカスタマイズ(個別見積)として案内されています。
出典:GMOメイクショップ「GMOメイクショップ、BtoB-EC構築支援を強化 既存機能を統合した新ソリューション『makeshop BtoB byGMO』開始」、2025年9月/makeshop BtoB「BtoB ECサイト構築の料金・費用」、2026年10月時点
この機能が重要なのは、すべての取引先が初日からWebで注文してくれるわけではないからです。前述の経済産業省の調査でも、2025年のBtoB-EC化率は45.9%で、企業間取引の半分以上はECを介さずに行われています。
Web注文とFAX注文を同じ管理画面に集約できれば、受注データの二重管理を避けられます。出荷や請求の処理を1本化したうえで、取引先のWeb移行を時間をかけて進められる点が実務上のメリットです。
運用面では、代理注文を誰がいつ入力するかを決めておくことが欠かせません。午前中に届いたFAXは昼までに入力する、といったルールを置くと、出荷の締め時間とずれずに処理できます。入力した担当者名を残しておくと、注文内容の確認もしやすくなります。
BtoCとの併用と、会計・基幹システムとの連携
makeshop BtoBは、BtoCやDtoCのサイトも同じシステムで併用できるとされています。一般のお客様向けの自社ECと、取引先向けの卸サイトを、1つの商品データで運用できる構成です。
地方メーカーでは、自社ECの商品と卸の商品の大半が重なることが一般的です。商品の写真や説明文、在庫を別々に管理すると、更新漏れや在庫のずれが起きやすくなります。1つの管理画面にまとめることで、少人数でも回せる体制に近づきます。
外部連携では、kintone、PCAクラウド、NEXT ENGINE、SMILEなどとの基幹システム連携が料金ページで案内されており、いずれもエンタープライズプランでのカスタマイズ(個別見積)です。すでに使っている販売管理・会計ソフトと連携できるかは、導入前に確認したい項目です。
出典:makeshop BtoB「BtoB ECサイト構築の料金・費用」、2026年10月時点
連携できない場合や費用が見合わない場合は、CSVでの受け渡しを前提に運用を設計します。
自社ECと卸サイトを1つにまとめるか、別々に持つかは、商品構成や体制によって答えが変わります。ものがたりコマースでは、地方メーカーの販路全体を見たうえで、EC構成の整理からご相談をお受けしています。
BtoB ECプラットフォームの比較:makeshop BtoB・Shopify・BtoB専用システム

BtoB ECサイトの構築方法は、makeshop BtoBだけではありません。地方メーカーが比較対象にしやすい3つのタイプを並べて、違いを整理します。
3タイプの違いを比較表で整理
| 比較項目 | makeshop BtoB | Shopify(B2B機能) | BtoB専用の受発注システム |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 国産カートのBtoB機能を統合したサービス | 海外発カートに標準搭載されたB2B機能 | 卸・受発注に特化したクラウドサービス |
| BtoCとの併用 | 同じシステムで併用できる | 同じストアで併用できる | BtoC向けは別のカートを用意することが多い |
| 取引先別の価格・商品 | 対応(BtoBオプション等) | 対応(カタログ機能) | 対応 |
| 費用の考え方 | 月額固定、販売手数料なし。機能追加は別途 | B2B機能は対象プランに追加料金なし。一部機能は上位プラン限定 | 商品数・会員数に応じた月額が一般的 |
| 向いている事業者 | 国内の卸と自社ECを1つにまとめたいメーカー | 海外販売やアプリでの拡張も視野に入れるメーカー | BtoCは持たず、受発注のWeb化だけを進めたいメーカー |
ShopifyのB2B機能は、Basic・Grow・Advanced・Shopify Plusの各プランに追加料金なしで含まれていますが、一部の機能はAdvancedまたはShopify Plusに限定されています。
出典:Shopifyヘルプセンター「B2Bの利用に関する要件と考慮事項」
「BtoB機能があるか」ではなく「自社の取引条件をどこまで標準機能で再現できるか」で比べることが、比較のポイントです。
自社に合うのはどれか(判断の分岐)
3タイプのどれを選ぶかは、機能の多さよりも、いまの販路と体制で決まります。次の順番で確認すると、候補を絞り込みやすくなります。
- 一般のお客様向けの自社ECも運営している、または始める予定がある → makeshop BtoBかShopifyが候補
- そのうえで、海外販売や英語圏への展開を3年以内に考えている → Shopifyを優先して検討
- 国内の問屋・小売店・飲食店との取引が中心で、日本の商習慣(掛け払い・FAX併用)に合わせたい → makeshop BtoBを優先して検討
- BtoCは持たず、卸の受発注だけをWeb化したい → BtoB専用の受発注システムも比較に入れる
判断に迷いやすいのは、すでにShopifyやmakeshopで自社ECを持っている場合です。既存のカートと同じシステムで卸サイトをつくると、商品データと在庫を1か所で管理できるため、まずは現在のカートで実現できる範囲を確認するのが現実的です。
なお、WordPressにEC機能を後付けして卸サイトをつくる構成は、保守や決済まわりの負担が大きくなりやすいため、ものがたりコマースでは推奨していません。ECはShopifyまたはmakeshop、記事などのメディアはWordPressと役割を分けるのが基本です。
makeshop BtoBを導入するまでの手順とスケジュール

makeshop BtoBの導入は、システムの設定よりも、取引条件の整理に時間がかかることが一般的です。ここでは導入前に決めておくことと、稼働までの流れを整理します。
導入前に決めておく取引条件(チェックリスト)
BtoB ECサイトは、紙やExcelで管理していた取引条件をそのままシステムに入れる作業でもあります。条件があいまいなまま構築に入ると、設定のやり直しが発生しやすくなります。
- 取引先の区分(問屋・小売店・飲食店・代理店など)と、それぞれの掛け率
- 取引先ごとに見せる商品・見せない商品
- 最低注文数量・ケース単位の有無
- 送料のルール(一律・地域別・一定額以上で無料など)
- 支払い方法(請求書払い・カード・代引き)と締め日・支払日
- 新規取引先の受付方法(申込後に審査してから承認するか)
- FAX・電話注文を受け続ける期間と、代理注文を入力する担当者
このチェックリストが埋まっていれば、見積もりの精度も上がります。逆に、掛け率が担当者の記憶や過去の伝票にしか残っていない場合は、まずその棚卸しから始めることになります。
棚卸しの方法としては、直近1年分の受注伝票から取引先ごとの単価と送料の扱いを書き出すのが現実的です。Excelの一覧にまとめておけば、そのまま商品・価格データの登録にも使えます。
申し込みから稼働までの流れ
以下は、取引先が数十社規模で、基幹システムとの連携を行わない場合を想定した進め方の一例です。連携やカスタマイズを伴う場合は、期間が延びる傾向があります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1か月目 | 取引条件の棚卸し、構築モデルと料金区分の決定、見積もり取得 |
| 2か月目 | サイト設定、商品・価格データの登録、取引先区分の設定 |
| 3か月目 | 主要な取引先数社での試験運用、注文・出荷・請求の流れの確認 |
| 4か月目以降 | 全取引先への案内、FAX注文の段階的な縮小 |
ポイントは、全取引先に一斉に切り替えないことです。付き合いが長く、協力を頼みやすい数社で先に試し、注文画面のわかりにくさを直してから広げると、問い合わせ対応の負担を抑えられます。
試験運用の段階では、取引先からの「ログインできない」「注文した商品が見つからない」といった声を記録しておきます。こうした声をもとに案内文や商品カテゴリを直しておくと、全取引先へ広げたときの問い合わせを減らせます。
makeshop BtoBの導入でつまずきやすい注意点

システムを入れたものの、受発注がWebに移らない。2つのつまずきと、その対策を紹介します。
取引先がWeb注文に移ってくれない
サイトを公開して案内状を送るだけでは、取引先が自然にWeb注文へ移るとは限りません。取引先にとっては、慣れたFAXのほうが手間がかからないため、移る理由がなければ注文方法は変わりません。
対策は、取引先側の得を具体的に示すことです。たとえば、次のような打ち手が考えられます。
- Web注文なら24時間受付、締め時間を延ばす
- 過去の注文履歴から再注文できることを、画面の写真つきで案内する
- 在庫状況や新商品の情報を、Web注文の画面で先に公開する
FAXをいきなり廃止するのではなく、Webのほうが便利な状態をつくって移ってもらう考え方が、取引関係を損なわない進め方です。
あわせて、営業担当が訪問時にスマートフォンで注文画面を見せながら、その場で初回のログインを手伝う方法も有効です。最初の1回を一緒に操作するだけで、2回目以降のWeb注文につながりやすくなる傾向があります。
掛け率・送料のルールが整理されていない
もう1つの注意点は、取引条件が担当者ごとにばらばらなまま構築を始めてしまうことです。同じ区分の取引先なのに掛け率が違う、送料を請求したりしなかったりする、といった例外が多いと、システムの設定が複雑になります。
例外をすべてシステムで再現しようとすると、カスタマイズ費用が膨らみます。構築の前に取引条件を数パターンに整理し直すことが、結果的に費用を抑える近道になります。
条件を変えることになる取引先には、担当者から直接説明する時間を取ることも大切です。Web化をきっかけに条件を見直すことは、長年あいまいだった利益の出ない取引を見直す機会にもなります。
整理の目安としては、取引先の区分を3〜5種類程度にまとめ、区分ごとに掛け率と送料ルールを1つずつ決める考え方があります。区分に当てはまらない取引先は、個別の価格設定で対応するかどうかを先に決めておきます。
区分を減らすほど設定と保守の手間は軽くなり、担当者が替わっても運用を引き継ぎやすくなります。
取引条件の整理や、どの料金区分から始めるかで迷う場合は、ものがたりコマースにご相談ください。いまの受発注の流れをうかがったうえで、取引先のWeb移行までの進め方を一緒に整理します。
作ったあと、makeshop BtoBを売上につなげる運用

BtoB ECサイトは、受発注の効率化だけで終わらせるともったいない仕組みです。公開後に売上を伸ばす視点を2つ紹介します。
既存の取引先の「ついで買い」を増やす
Web注文に移った取引先は、注文のたびに商品一覧を目にするようになります。FAXの注文書では伝えきれなかった新商品や季節商品を、注文画面で案内できるのがWebの強みです。
たとえば、定番商品の注文画面に「秋冬限定の業務用商品」や「まとめ買いで単価が下がる商品」を表示すると、注文の追加につながる可能性があります。営業担当が取引先を回りきれない地方メーカーにとって、注文画面は、取引先に商品を提案できるもう1人の営業担当になります。
あわせて、商品ページには産地や製法、使い方の提案を載せておくと、取引先がお客様に説明するときの材料にもなります。卸先が商品の背景を語れるようになることは、結果として店頭での売れ行きにも影響します。
注文データがWebに集まることで、取引先ごとの注文頻度や品目の偏りも把握しやすくなります。しばらく注文が止まっている取引先に声をかけるなど、営業の優先順位づけにも使えます。
電話やFAX中心の受注では見えにくかった動きを、数字で追えるようになる点もWeb化の利点です。
新規の取引先をBtoB ECから増やす
「オープン直販」や新規取引の申し込み受付を組み合わせれば、BtoB ECサイトは新規開拓の入口にもなります。展示会や商談会で名刺交換した相手に、サイトのURLを案内しておく使い方です。
新規の取引先は、価格や最低ロット、納期を確認したうえで発注を判断します。こうした情報がサイトに整理されていれば、問い合わせから取引開始までの往復が減ります。
BtoB ECサイトへの集客は、自社ECの記事コンテンツや業界の展示会と組み合わせて考えると効果的です。業務用の使い方を紹介する記事から、卸の申し込みページへつなぐ導線も検討できます。
新規の申し込みは、すぐに取引を始めるのではなく、審査してから承認する流れにしておくと安心です。与信や商圏の重なりを確認したうえで、既存の取引先との関係を崩さない範囲で新しい販路を広げられます。
申し込みフォームには、業種・所在地・想定の発注量といった項目を入れておくと、審査と初回の提案がスムーズに進みます。
makeshop BtoBに関するよくある質問

Q1. makeshop BtoBと、makeshopのBtoBオプションは何が違いますか?
A. makeshop BtoBは、BtoBオプションを含むmakeshopのBtoB関連機能を1つのサービスとしてまとめたものです。BtoBオプションはその中心となる機能で、makeshop BtoBはオプションやカスタマイズを組み合わせた構築全体を指します。
Q2. すでにmakeshopで自社ECを運営していても、卸サイトを追加できますか?
A. BtoCとBtoBは同じシステムで併用できると案内されています。プレミアムプランではBtoB機能を追加費用で導入し、エンタープライズプランでは主な機能が標準で使えるため、まずは契約中のプランを確認したうえでGMOメイクショップに問い合わせるとスムーズです。
Q3. 販売手数料はかかりますか?
A. makeshopは月額固定の料金体系で、販売手数料はかかりません。ただし、クレジットカード決済や請求書払いを使う場合は、決済サービスごとの手数料が別途発生します。
Q4. FAXで注文してくる取引先にも対応できますか?
A. 代理注文システムを使えば、FAXや電話で受けた注文を担当者がシステムに登録できます(エンタープライズプランでのカスタマイズ・個別見積)。Web注文とFAX注文を同じ画面で管理しながら、段階的にWebへ移行する運用が可能です。
Q5. BtoB ECとBtoC向けの自社EC、どちらを先に始めるべきですか?
A. 売上に占める卸の比率が高く、受発注の事務負担が大きい場合は、BtoB ECから始めると効果を感じやすい傾向があります。一般のお客様への直販を伸ばしたい場合は自社ECが先になります。販路全体のバランスを見て判断することをおすすめします。
まとめ:makeshop BtoBは「卸の受発注をWebに移す」ための選択肢

makeshop BtoBは、makeshopのBtoB関連機能を統合した法人取引向けのEC構築サービスです。基本費用は初期11,000円〜・月額13,750円〜または55,000円〜で、機能追加やカスタマイズに応じて追加費用がかかります。
- 取引形態に合わせて「オープン直販」「会員制卸売」「代理店/多段階流通」から選べる
- 取引先別の価格・商品・決済の出し分けや、代理注文システムに対応している
- BtoCの自社ECと同じシステムで運用できる
- 導入前に取引条件を整理し、少数の取引先から試すと移行が進みやすい
システムを入れることはスタートにすぎません。取引先に使ってもらい、注文画面を新商品の提案や新規開拓の場として育てていくことで、BtoB ECは売上を支える販路になります。
あわせて、卸・BtoBに関するコラム一覧、MakeShopに関するコラム一覧、製造・メーカー向けのEC記事もご覧ください。
ものがたりコマースでは、地方メーカーの自社EC・BtoB ECの立ち上げから運用まで、販路全体を見ながらご支援しています。卸の受発注のWeb化や、いまの売上のお悩みについては、ぜひものがたりコマースへお気軽にご相談ください。
サービスの詳しい内容は、ものがたりコマースのサービスページでご紹介しています。
30分のオンライン相談です。ご相談・お見積もりに費用はいただきません。記事の内容についてのご質問だけでも構いません。
- makeshop BtoBとは?makeshopのBtoB機能をまとめた法人取引向けEC
- makeshop BtoBの料金とBtoBオプションの費用
- makeshop BtoBでできること(主な機能)
- BtoB ECプラットフォームの比較:makeshop BtoB・Shopify・BtoB専用システム
- makeshop BtoBを導入するまでの手順とスケジュール
- makeshop BtoBの導入でつまずきやすい注意点
- 作ったあと、makeshop BtoBを売上につなげる運用
- makeshop BtoBに関するよくある質問
- まとめ:makeshop BtoBは「卸の受発注をWebに移す」ための選択肢





