WordPress vs Shopify|自社ECはどちらで作るべきか

執筆:ものがたりコマース編集部 読了目安 19分
WordPress vs Shopify|自社ECはどちらで作るべきか

自社ECをWordPressとShopifyのどちらで作るか、迷っている地方メーカーは少なくありません。結論から言うと、商品を売るECはShopify、読み物や会社情報を届けるメディアはWordPressと、役割で分けて考えるのが判断の近道です。この記事では、両者の違い、月商別の費用、状況別の選び方、作ったあとの売り方までを整理します。

この記事でわかること

  • ShopifyとWordPressの違い(「売る」ためのサービスと「伝える」ためのソフトウェア)
  • 決済手数料まで含めた費用の比較(2026年10月時点)
  • 自社の状況別の選び方と、販売はShopify・発信はWordPressという構成
  • カート機能の継ぎ足しなど、よくある失敗3つ
  • Shopifyで作ったあとの売り方

いまのホームページを活かすべきか、ECを別に立てるべきか、自社だけで判断しにくい場合は、ものがたりコマースへお気軽にご相談ください。

WordPress vs Shopify:そもそも何が違うのか

そもそも何が違うのか

WordPressとShopifyは、どちらも「Webサイトを作れるツール」としてひとまとめに比較されがちです。ただし、生まれた目的がまったく違います。ここを押さえておくと、機能や費用の比較も読み解きやすくなります。

Shopifyは「売るため」に作られたサービス

Shopifyは、ネットで商品を売るための機能を一式そろえた有料のクラウドサービス(SaaS)です。サーバーを自分で借りる必要はなく、商品登録、在庫管理、決済、受注処理、配送設定までが最初から管理画面に用意されています。

公式の料金ページでは、すべてのプランにホスティングと無料のSSL証明書が含まれ、日本語で24時間体制のサポートを受けられることが示されています。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

サーバー管理やセキュリティ対策をShopify側が担うため、EC専任者がいない会社でも運営を続けやすいのが特徴です。

たとえば、贈答用の和菓子を扱う菓子店であれば、のし対応や配送日指定、在庫切れ時の再入荷通知など、通販で必要になる機能をアプリやテーマの設定で追加していく形になります。一方で、管理画面の構成や決済画面のつくりはShopifyの仕様の範囲内で使うことになり、どこまでも自由に作り変えられるわけではありません。

WordPressは「伝えるため」に作られたソフトウェア

WordPressは、ブログや会社のホームページを作るための無料のソフトウェア(CMS)です。もともと文章や写真を発信する道具として発展してきたため、記事の作成、カテゴリ分け、デザインの自由度の高さに強みがあります。

利用の広さも特徴で、W3Techsの調査ではWordPressは全Webサイトの39.7%、CMSが判明しているサイトの58.4%で使われています。

出典:W3Techs「Usage Statistics and Market Share of WordPress, October 2026」、2026年10月時点

同じW3Techsの調査で日本語のサイトに限ると、CMSが判明しているサイトの83.0%がWordPressです。

出典:W3Techs「Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese」、2026年10月時点

ただし、WordPress本体は無料でも、動かすためのレンタルサーバー、独自ドメイン、テーマやプラグインの更新作業は自社または制作会社の担当です。ECとして使うにはカート機能を後から追加する必要があり、そのぶん保守の手間が積み上がります。

両者の違いを一覧にすると、次のとおりです。

WordPressとShopifyの違い
項目ShopifyWordPress
種類EC専用のクラウドサービス(SaaS)サイト作成用の無料ソフトウェア(CMS)
得意なこと商品販売・受注・決済・在庫管理記事発信・会社情報・採用ページ
サーバー料金に含まれる自社で契約・管理する
EC機能最初から標準で備わっているプラグイン等で後から追加する
セキュリティ・更新Shopify側が対応自社または制作会社が対応
サポート日本語の24時間サポートあり公式の個別サポートはなく、制作会社やコミュニティに頼る
主な費用月額料金+決済手数料+アプリ代サーバー代+ドメイン代+保守費用
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WordPressとShopifyの費用比較:月額より「決済手数料」が効く

WordPressとShopifyの費用比較

月額料金は、どのプランでも毎月決まった額がかかる費用です。しかし、ネット通販の費用は売上に比例して増える決済手数料の比重が大きく、月商が上がるほど月額料金の差は小さくなります。

Shopifyの料金プランと決済手数料(2026年10月時点)

Shopifyの国内向け料金は、年払いの場合でBasicが月4,360円、Growが月12,100円、Advancedが月52,500円です。月払いにするとBasicは月4,850円、Growは月13,500円になります。また、Shopify ペイメントを使う場合のオンラインの標準カード料率は、Basicで3.55%、Growで3.4%、Advancedで3.25%です(Amexや海外発行カードは別の料率)。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

注意したいのは、Shopify ペイメント以外の外部決済サービスを使う場合です。この場合、決済会社の手数料とは別に、Basicで2%、Growで1%、Advancedで0.6%の取引手数料がかかります。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

外部決済を選ぶと、手数料が二重にかかる点を見落とさないことが大切です。

上記の公式料金をもとに、Shopify ペイメント利用時の月々の費用を試算すると次のようになります。アプリ代やドメイン代は含めていないため、実際にはこれに数千円〜が上乗せされると考えておくと安全です。

Shopify ペイメント利用時の月々の費用
月商(標準カード料率の決済のみと仮定)Basic(年払い)Grow(年払い)
50万円4,360円+17,750円=22,110円12,100円+17,000円=29,100円
100万円4,360円+35,500円=39,860円12,100円+34,000円=46,100円
500万円4,360円+177,500円=181,860円12,100円+170,000円=182,100円

計算上は、月商がおよそ520万円を超えるとGrowのほうが割安になります。立ち上げ期はBasicで始め、売上の伸びに合わせてプランを見直す進め方が現実的です。

WordPressでECを作る場合に見落としやすい費用

WordPressは本体が無料のため、「安く済む」と考えられがちです。しかし、ECとして運営するには、本体以外にいくつもの費用と作業が発生します。

  • レンタルサーバー代と独自ドメイン代(毎年の更新費)
  • カート機能や決済を追加するためのプラグイン・拡張機能の費用
  • 決済代行会社との契約と、その決済手数料
  • WordPress本体・テーマ・プラグインの定期的な更新作業
  • 更新でサイトが崩れた際の復旧や、不正アクセス対策の保守費用

特に負担が大きいのは最後の2つです。カードで決済を受けるサイトは、更新を止めると脆弱性が残りやすく、保守を制作会社に依頼すると、月額料金の差以上の費用がかかる傾向があります。ものがたりコマースでは、こうした保守負担と費用対効果の観点から、WordPressにカート機能を足してECを運営する構成はおすすめしていません。

見積もりを比べる際は、制作費だけでなく「公開後1年間の保守を誰がいくらで担うか」まで書き出しておくと、Shopifyとの総額を同じ条件で比べられます。

機能と運用で見るWordPressとShopifyの向き・不向き

機能と運用で見るWordPressとShopifyの向き・不向き

費用の次に確認したいのは、日々の運用で「誰が」「何を」触るかです。EC専任者がいない地方メーカーにとっては、機能の多さよりも、社長や後継者が兼任で回せるかどうかが分かれ目になります。

得意なページが違う:商品ページと読み物ページ

Shopifyは商品ページ、カート、購入手続きのつくりに優れています。ブログ機能もありますが、記事の分類や細かなデザイン調整は、WordPressほど自由ではありません。

一方のWordPressは、つくり手の想い、原料の産地、製法のこだわりといった読み物を、写真と文章で丁寧に見せることに向いています。「商品を買ってもらうページ」と「商品の背景を知ってもらうページ」では、向いている道具が違うと捉えると整理しやすくなります。

たとえば、地方の酒蔵であれば、蔵の歴史や杜氏の紹介、季節の仕込みの様子はWordPressの記事で発信し、商品の購入はShopifyのストアで受ける、という分け方が考えられます。それぞれの得意分野で使うことで、どちらのツールも無理なく活かせます。

判断に迷う場合は、「お客様に最も見てほしいページはどれか」を考えてみてください。商品ページならShopify、会社や職人を知ってもらうページならWordPressが軸になります。

モール連携・卸・海外販売など事業者向けの機能

楽天市場やAmazonにすでに出店している地方メーカーにとっては、モールとの併用も判断材料になります。Shopifyの料金ページでは、モール型ECからの注文を取り込む機能が全プランに含まれ、月50件までの注文同期は無料、それを超えると1%(上限は月99米ドル)と案内されています。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

ただし、この機能のアプリ(Shopify Marketplace Connect)の対象として挙がっているのはAmazon・eBay・Walmart・Target Plusで、楽天市場は含まれていません。国内モールとの連携は、対応するアプリを個別に確認する必要があります。

出典:Shopify App Store「Shopify から Amazon、Target Plus、Walmart、eBay で販売」、2026年10月時点

同じ料金ページでは、BtoB向けのカタログ機能(Basic〜Advancedは最大3つ)や、ストアの翻訳、現地通貨での価格表示も全プランの機能として掲載されています。卸先向けの価格設定や越境ECを将来考えているなら、最初からShopifyで土台をつくっておくと後の拡張がしやすいと考えられます。

WordPressでも同様の機能はプラグインで追加できますが、機能ごとに別の提供元の拡張を組み合わせることになり、更新時の相性確認が増えます。兼任体制で運営する場合は、この確認作業の多さが負担になりやすい点に注意が必要です。

shopify or wordpress?自社の状況別の選び方

shopify or wordpress?自社の状況別の選び方

ここまでの違いを踏まえ、自社がどちらを選ぶべきかを判断するためのチェックリストを用意しました。当てはまる項目が多いほうが、自社に合った選択肢の目安です。

確認項目当てはまる場合の目安
ネットで商品を販売し、決済まで完結させたいShopify
社内にサーバーやプラグインを管理できる人がいないShopify
楽天市場・Amazonなどのモールと並行して自社ECを運営したいShopify(モール連携は対応アプリを確認)
将来、卸先向け販売や海外販売も考えているShopify
商品は売らず、会社案内や採用情報を発信したいWordPress
注文は電話・FAX・問い合わせフォームで受けているWordPress
読み物を増やして検索からの来訪を集めたいWordPress(+販売はShopify)

Shopifyを選ぶべきケース

個人のお客様に向けて、ネットで商品を販売し、決済まで完結させたい場合はShopifyが第一候補です。特に、楽天市場やAmazonにはすでに出店していて、モール手数料に頼らない自社の売り場を育てたい会社に向いています。

IPA(情報処理推進機構)の2024年度の調査では、中小企業の69.7%が、情報セキュリティ対策を「組織的には行っていない(各自の対応)」と回答しています。このような体制では、サーバー保守やセキュリティ更新を自社で抱えないことが、運営を続けられるかどうかを左右します。

出典:IPA「2024年度中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査報告書」、2025年5月

なお、国内向けの機能や電話サポートを重視する場合は、国産カートのMakeShopも候補になります。makeshopのプレミアムプランは月額13,750円(税込)、初期費用11,000円、販売手数料0円です。

出典:makeshop「makeshopの料金プラン・費用一覧・手数料/月額を比較」、2026年10月時点

Shopifyと比べる際は、月額料金に加えて決済手数料の条件もあわせて確認しておくと判断を誤りにくくなります。

WordPressで十分なケース

ネットで決済まで完結させる予定がない場合は、WordPressで十分なケースがあります。たとえば、業務用の取引が中心で、注文は電話やFAX、問い合わせフォームで受けている製造業のメーカーです。

この場合、必要なのはカート機能ではなく、商品カタログ、会社の実績、問い合わせへの導線の3つです。「売る機能」が不要なら、WordPressで会社案内と問い合わせの導線を整えるほうが費用を抑えられます。

ただし、将来的に個人向けの通販を始める可能性があるなら、そのときにWordPressへカート機能を足すのではなく、EC部分だけShopifyで別に立ち上げることを前提に計画しておくと、作り直しを避けやすくなります。

あわせて、問い合わせフォームの項目や返信のルールを整えておくと、業務用の引き合いを取りこぼしにくくなります。製品の仕様書や対応できるロット数を掲載しておくと、取引先の社内検討も進めやすくなります。

「両方使う」という選択肢:販売はShopify、発信はWordPress

WordPressとShopifyは、どちらか一方を選ぶ関係とは限りません。すでにWordPressで会社のホームページを運営している地方メーカーなら、ホームページはそのまま残し、販売部分だけをShopifyで立ち上げる構成が考えられます。

Shopifyの料金ページでは、購入ボタンの販売チャネルを使うと、外部のWebサイトやブログに購入ボタンを埋め込み、Shopifyのチェックアウトで決済まで受けられると説明されています。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

WordPressの読み物の中から、Shopifyの商品ページや購入ボタンへ自然につなげる設計ができます。

ものがたりコマースでは、EC=Shopify(またはMakeShop)、メディア=WordPressという役割分担を基本の構成としています。それぞれの得意分野に任せることで、保守の負担を抑えながら、商品の背景を伝える発信も続けやすくなります。

自社の場合はどちらが合うのか、いまのホームページを活かせるのかを具体的に確認したい場合は、ものがたりコマースにご相談ください。現在のサイト構成をうかがったうえで、現実的な進め方をご提案します。

WordPressとShopifyの選択でよくある失敗と注意点

WordPressとShopifyの選択でよくある失敗と注意点

プラットフォーム選びのつまずきは、公開後しばらくしてから表面化することが多くあります。ここでは、地方メーカーの自社EC立ち上げで起こりやすい失敗を3つ紹介します。

失敗1:コーポレートサイトのWordPressにカート機能を継ぎ足す

「せっかくWordPressでホームページがあるのだから、そこに通販を付ければ安く済む」と考え、既存のサイトにカート機能を足す進め方です。最初は手軽に見えても、決済、在庫、配送設定、メール通知などを一つずつプラグインで追加していくと、構成が複雑になっていきます。

その結果、本体やプラグインを更新するたびに表示崩れや決済エラーが起きないかを確認する必要が出てきます。経済産業省とIPAが行った調査では、サイバー被害を受けたECサイト運営事業者20社のうち、75%がECサイトの構築プログラムやCMSなどの脆弱性を放置するか、最新版への更新を怠っていました。

出典:IPA「プレス発表 『ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン』を公開」、2023年3月

ホームページを制作した会社が保守を引き受けていない場合、トラブル時の対応先がないまま販売を続けることにもなりかねません。通販を始めるなら、EC部分は保守をサービス側に任せられる構成にしておくほうが安全です。

すでにWordPressで通販を始めている場合も、受注件数が増える前にEC部分の移行を検討しておくと、移行時の手間を抑えやすくなります。商品データや顧客データを書き出せるかも、早めに確認しておきたい点です。

失敗2:月額料金だけで比べて決済手数料を見落とす

プラットフォームを比較するとき、月額料金の差は料金表を見ればすぐにわかります。しかし、先ほどの試算のとおり、月商100万円のShopify(Basic)では、月額4,360円に対して決済手数料が35,500円と、費用の大部分を手数料が占めます。

このため、比較するときは「月額料金+決済手数料+アプリ代」を、自社の想定月商で計算することが大切です。外部決済を使う場合の取引手数料、モール注文の同期手数料など、条件付きでかかる費用も確認しておく必要があります。

また、前述のとおり年払いと月払いでも金額が変わり、Basicでは月払いのほうが月490円高くなります。

立ち上げ直後で売れ行きが読めない時期は月払いで始め、運営が軌道に乗ってから年払いに切り替える方法もあります。

試算は、まず楽観・標準・慎重の3パターンの月商で行い、どの水準でも無理のないプランを選ぶのがおすすめです。

失敗3:作ったあとの更新担当を決めていない

どちらのプラットフォームを選んでも、サイトは公開して終わりではありません。季節の商品の入れ替え、ギフト時期の告知、在庫の更新、お客様からの問い合わせ対応など、公開後の作業が続きます。

公開後に「誰が、週に何時間、何を更新するか」が決まっていなければ、こうした作業を担う人がいないまま、ストアの更新が止まってしまいます。

プラットフォームを選ぶ段階で、社内の誰がどの作業を担当するのか、外部に任せる作業はどこまでかを書き出しておくと、運営を続けやすい選択ができます。管理画面を実際に触る担当者に、無料体験で操作感を確かめてもらうのも有効です。

  • 商品登録・価格変更:誰が担当するか
  • 受注処理・発送連絡:毎日何時に確認するか
  • 季節商品の入れ替え:何月に準備を始めるか
  • 問い合わせ対応:誰が何営業日以内に返信するか

この一覧を社内で共有しておくと、担当者が休んだ日や繁忙期にも、ストアの更新が止まりにくくなります。

Shopifyで作ったあと、どう売るか

Shopifyで作ったあと、どう売るか

プラットフォームが決まり、ストアが公開できても、それだけで注文が入るわけではありません。経済産業省の調査では、2025年のBtoC-EC市場規模は27.6兆円、物販系分野のEC化率は9.8%で、物販系の中でも「食品、飲料、酒類」は3兆3,332億円と大きな市場です。

出典:経済産業省「令和7年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」、2026年

市場が大きいぶん、売り場を持っただけでは選ばれにくいのも事実です。

商品ページに「つくり手のものがたり」を載せる

自社ECで選ばれるためには、価格や送料の比較で勝負するモールとは違う理由が必要です。その理由になりやすいのが、つくり手の顔、原料へのこだわり、地域の風土といった、その会社にしかない背景です。

たとえば、ガラス工房であれば、職人が一つずつ吹いて仕上げる工程の写真、同じ形でも少しずつ表情が違う理由の説明を商品ページに添えることが考えられます。「なぜこの価格なのか」に答える情報があると、モールより高い価格でも納得して買ってもらいやすくなります。

商品ページに収まりきらない長い読み物は、WordPressの記事として発信し、そこからShopifyの商品ページへつなげる形が向いています。前の章で紹介した「販売はShopify、発信はWordPress」の構成は、この売り方と組み合わせることで効果を発揮しやすくなります。

食品であれば産地や収穫時期、酒であれば仕込み水や米の銘柄など、業種ごとに伝えるべき要素は異なります。お客様からよく聞かれる質問を書き出すと、載せるべき情報が見えてきます。

モールのお客様を自社ECのリピーターに育てる

楽天市場やAmazonで買ってくれたお客様の中には、商品を気に入り、次は作り手から直接買いたいと考える人もいます。ただし、モールにはそれぞれ顧客への連絡や誘導に関する規約があるため、施策は各モールのルールの範囲内で設計する必要があります。

そのうえで、自社ECでは会員登録やメールマガジン、季節の便りなど、お客様と直接つながる仕組みを整えていきます。Shopifyの料金ページでは、顧客セグメントの作成、メールキャンペーン、チェックアウト離脱リカバリーなどが全プランの機能として掲載されています。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

新規客をモールで集め、2回目以降の購入を自社ECで受ける流れをつくると、モールへの依存度を下げながら利益を残しやすくなります。機能はそろっていても、誰にどのタイミングで何を届けるかの設計がなければ活かせないため、立ち上げ時点から計画しておくことが大切です。

ストアの立ち上げから、商品ページの見せ方、リピートの仕組みづくりまで、ものがたりコマースの支援内容と料金をご確認のうえ、お気軽にご相談ください。

WordPressとShopifyに関するよくある質問

WordPressとShopifyに関するよくある質問

Q1. すでにWordPressのホームページがあります。作り直す必要はありますか?

作り直す必要はありません。ホームページはWordPressのまま残し、販売部分だけをShopifyで立ち上げ、ホームページから自社ECへリンクや購入ボタンでつなぐ構成が考えられます。

Q2. WordPressとShopify、SEOに強いのはどちらですか?

記事を書いて検索からの来訪を集める用途では、記事の分類やデザインの自由度が高いWordPressが向いています。商品ページのタイトルや説明文の設定はShopifyでも行えるため、読み物はWordPress、商品ページはShopifyと分けて運用する方法があります。

Q3. Shopifyの月額料金以外に、どのような費用がかかりますか?

主に決済手数料、有料アプリの利用料、独自ドメイン代がかかります。Shopify ペイメントを使う場合の国内カード手数料はBasicで3.55%で、外部決済サービスを使う場合は別途取引手数料がかかります。

出典:Shopify「Shopify の料金プラン:ビジネスに最適なプランを見つける」、2026年10月時点

Q4. EC専任の担当者がいなくても、Shopifyで運営できますか?

サーバー管理やセキュリティ更新はShopify側が担うため、WordPressでECを運営するよりは負担を抑えやすいと考えられます。ただし、商品登録、受注処理、季節ごとの更新は自社の作業になるため、担当者と作業時間を事前に決めておくことが大切です。

Q5. 楽天市場やAmazonに出店していても、自社ECを作る意味はありますか?

モールは集客力がある一方、価格比較で選ばれやすく、お客様との直接のつながりをつくりにくい面があります。自社ECはブランドの背景を伝え、リピーターを育てる場として、モールと役割を分けて運営する意味があります。

まとめ:WordPress vs Shopifyは「役割」で選ぶ

まとめ:WordPress vs Shopifyは「役割」で選ぶ

WordPressとShopifyは、どちらが優れているかではなく、何に使うかで選ぶツールです。商品をネットで販売し、決済まで完結させるならShopify、会社の情報や読み物を発信するならWordPressが向いています。

  • Shopifyは、サーバー保守やセキュリティをサービス側が担うEC専用のサービス
  • WordPressは、記事や会社情報の発信に強い無料のソフトウェア
  • 費用は「月額料金+決済手数料+アプリ代」を、自社の想定月商で比較する
  • WordPressにカート機能を継ぎ足すより、販売はShopify、発信はWordPressと分けるほうが保守の負担を抑えやすい
  • 作ったあとは、商品の背景を伝える発信と、リピーターを育てる仕組みづくりが売上を左右する

ほかのEC立ち上げの考え方はEC事業の始め方・構築の記事一覧でも紹介しています。Shopifyでの運営についてはShopifyに関する記事一覧、WordPressでの記事発信についてはWordPressに関する記事一覧からご覧いただけます。

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