採用に関するお役立ち情報
新卒採用とAI|学生のAI利用の実態と企業が見直す選考
「エントリーシートがどれも似た文章に見える」「面接で聞くと、ESに書いてあることを本人がうまく説明できない」。新卒採用の現場から、こうした声が増えています。学生が生成AIで就職活動を進めるのは、もはや珍しいことではありません。
この記事では、2027年卒の学生と企業を対象にした調査から、就活でのAI利用の実態を整理します。そのうえで、「AIで書いたES」を禁止するのではなく、選考の設計で向き合う方法を紹介します。ES案内の文例、設問の見直し表、面接の深掘り質問を作る指示文、選考見直しのチェックリストまでまとめました。
学生の就活AI利用はどこまで進んでいるか(2027年卒の調査から)
マイナビの「2026年度(2027年卒版)新卒採用・就職戦線総括」によると、就職活動でAIを使ったことがある学生は84.9%でした。前年から18.3ポイント増えています。
利用方法では「ESの推敲」が71.8%で最も多く、「面接対策」56.2%、「ESの作成」55.0%、「自己分析」54.2%と続きます。企業側でも、学生の生成AI利用について「実感がある」と答えた割合が61.4%で、前年から30.8ポイント増えました。
出典:2026年度(2027年卒版)新卒採用・就職戦線総括(マイナビ・2026年10月2日)
| 項目(2027年卒) | 割合 | 前年からの変化 |
|---|---|---|
| 就職活動でAIを使ったことがある学生 | 84.9% | 18.3ポイント増 |
| 利用方法:ESの推敲 | 71.8% | 3.0ポイント増 |
| 利用方法:面接対策 | 56.2% | 19.6ポイント増 |
| 利用方法:ESの作成 | 55.0% | 14.2ポイント増 |
| 利用方法:自己分析 | 54.2% | 16.0ポイント増 |
| 学生のAI利用を「実感がある」企業 | 61.4% | 30.8ポイント増 |
「ESの推敲」に比べ、「ESの作成」そのものにAIを使う学生も半数を超えています。面接対策の伸びも大きく、ESだけでなく面接の受け答えにもAIが関わっていると考えたほうが現実的です。
学生はAIを「判断材料の一つ」として使っている
同じくマイナビの2026年4月の調査では、就活でAIを使う理由は、作業時間を短くするためが54.3%で最多でした。自分だけで決めるのが不安だからという理由も28.8%ありました。
AIに就活の相談をしたことがある学生は47.6%です。その回答を「判断材料の一つ」として扱う学生が68.7%を占め、AIの提案をほぼそのまま実行する学生は2.9%にとどまります。学生の多くは、AIに丸ごと任せているわけではないといえます。
出典:2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>(マイナビ・2026年5月26日)
企業側の受け止めと、大学での生成AIの扱い
企業はこの変化をどう受け止めているのでしょうか。マイナビの「2027年卒 企業新卒採用活動調査」(2026年6月、3,590社)では、学生の就活での生成AI利用について次のような結果が出ています。
| 企業の考え・対応 | 割合 |
|---|---|
| 使い方を慎重に検討したうえで活用してほしい | 76.6% |
| 積極的に活用してほしい | 8.2% |
| 就職活動には利用しない方がよい | 9.0% |
| 対応:面接での質問内容を工夫する(ESと異なる質問・深掘り質問など) | 36.2% |
| 対応:エントリーシートの内容を精査する(不自然な記述・似た記述に注視) | 15.4% |
出典:2027年卒 企業新卒採用活動調査(マイナビ・2026年7月22日)
「使わないでほしい」と考える企業は1割に満たず、多くの企業が「使い方次第」と受け止めていることがわかります。対応としては、ESを疑うより面接で確かめる方向が主流です。
大学では「使ったことを明記させる」「口頭で確かめる」が示されている
学生が学ぶ大学の側でも、生成AIの扱いが整理されています。文部科学省は2023年7月、大学・高専向けに生成AIの教学面の取扱いを周知しました。生成AIの出力をそのまま使い、自らの手によらずにレポートを作ることは一般に不適切としています。
そのうえで、評価の工夫として、利活用した旨や生成AIの種類・箇所を明記させることや、小テスト・口述試験の併用が有効と示しています。AIが生成した文章かを判定するツールを使う場合も、その結果を過信しないことが重要としています。
出典:大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて(周知)(文部科学省・2023年7月13日)
この考え方は、企業の選考にもそのまま応用できます。学生は大学で「使ったことを明記する」経験をしている可能性があります。企業側も同じ発想で、申告と口頭での確認を組み合わせるのが自然です。
「AIで書いたES」にどう向き合うか:禁止より設計

「AIで書いたESは受け付けない」と決めたくなる気持ちはわかります。しかし、中小企業がこの方針をとるのはおすすめしません。理由は3つあります。
禁止が機能しにくい3つの理由
- 見分けられない:AIの判定ツールの結果は過信できないと、文部科学省の周知でも示されている
- 線引きが難しい:誤字の修正や言い回しの推敲まで禁止するのか、基準を決めにくい
- 応募の入口を狭める:8割超の学生がAIを使う中で、禁止の一文が応募をためらわせるおそれがある
そこで、禁止の代わりに「利用ルールの明示」「設問の見直し」「面接での確認」の3つで選考を設計する方法をおすすめします。
設計1:ES案内に利用ルールを書く
まず、ESの案内文にAIの使い方についての会社の考えを書きます。禁止するのではなく、「どう使ってよいか」と「面接で何を聞くか」を先に伝えるのがポイントです。次の文例を、自社の考えに合わせて調整してお使いください。
【エントリーシートでの生成AIの利用について】 当社では、生成AIを使って文章を整えることを禁止していません。 誤字の確認や、言い回しの見直しにお使いいただいてかまいません。 ただし、書かれている経験や考えは、あなた自身のものにしてください。 面接では、エントリーシートの内容をもとに、 「そのとき、なぜそうしたのか」「ほかに考えた方法はあったか」などを ご自身の言葉でお聞きします。 生成AIを使った場合は、任意で下の欄に使い方をお書きください。 記入の有無や内容が、選考の結果に影響することはありません。 □ 使っていない □ 誤字・表現の確認に使った □ 構成の相談に使った □ その他( )
申告欄は任意にし、選考結果に影響しないことを明記します。申告を評価に使うと、正直に書いた学生が不利になるからです。申告は、面接で何を確かめるかの参考にとどめます。
設計2:AIでは書けない材料を問う設問に変える
次に、設問そのものを見直します。「学生時代に力を入れたこと」のような定番の設問は、AIでも整った文章を作りやすいものです。本人しか知らない事実や、具体的な場面を問う設問に変えると、ESの読み応えが変わります。
| 従来の設問 | 見直し後の設問例 | ねらい |
|---|---|---|
| 学生時代に力を入れたことを400字で | その活動で、一番うまくいかなかった日の出来事を200字で。そのとき最初にしたことも書いてください | 具体的な場面と行動を引き出す |
| 当社の志望動機を教えてください | 当社のことを最初に知ったきっかけと、そのとき気になった点を書いてください | 本人の接点を事実として聞く |
| あなたの強みは何ですか | 友人や先輩から言われて意外だった、あなたの特徴を1つ書いてください | 他者の視点という本人しか知らない材料 |
| 入社後にやりたいことは | 当社の仕事内容のうち、自分に合わないかもしれないと感じた点を書いてください | 理解の深さと率直さを見る |
| 自由記述(800字) | 短い設問を3つ(各100〜150字)に分ける | 長文の作り込みより、要点を見る |
設問を変えても、学生がAIを使うことは防げませんし、防ぐ必要もありません。大切なのは、面接で確かめられる「事実の手がかり」がESに残ることです。
設計3:面接でESの内容を本人の言葉で確かめる
最後に、面接でESの記述を起点に深掘りします。企業調査でも最も多かった対応です。ESに書かれた場面について、「そのとき何を考えたか」「ほかの選択肢はあったか」「今ならどうするか」を順に聞きます。
行動の事実を順に確かめる方法は、STAR面接の考え方が参考になります。ESがAIで整えられていても、本人が経験したことであれば、具体的な答えが返ってくるはずです。
ESを読むときの3つの視点
設計を変えると、ESの読み方も変わります。文章の上手さに目を奪われないよう、読むときの視点を面接官どうしでそろえておきましょう。
- 事実に印をつける:いつ・どこで・だれと・何をしたかが書かれている部分に線を引き、面接で聞く候補にする
- 抽象的な言葉を拾う:「主体的に」「チームで協力し」など、具体的な行動に言い換えられていない言葉をメモする
- 似た表現は減点しない:似た言い回しが他の学生と重なっていても、それだけで評価を下げない
3つ目は特に大切です。同じAIサービスを使えば、言い回しが似ることは自然に起こります。似ていることより、面接で本人の経験を具体的に話せるかどうかで判断します。
選考ステップごとの見直しポイント
ESだけでなく、選考の各ステップを見直しておくと、学生のAI利用に振り回されにくくなります。中小企業の新卒選考を想定し、主な見直し点を整理しました。
| 選考ステップ | 起きやすいこと | 見直しのポイント |
|---|---|---|
| 会社説明会 | 学生がAIで企業情報を要約して参加する | 説明会でしか聞けない現場の話や、社員との対話の時間を増やす |
| エントリーシート | 文章が整い、似た表現が増える | 利用ルールを明示し、短い設問で事実を問う |
| 適性検査 | Webテストの受け方が多様になる | 結果は参考情報にとどめ、面接と組み合わせて判断する |
| 面接 | 想定問答をAIで準備してくる | ESを起点に深掘りし、想定外の「なぜ」を重ねる |
| AI面接の導入検討 | 学生の受け止めが分かれる | 導入する場合は目的と評価の扱いを事前に説明する |
AI面接は「導入するか」より「どう説明するか」
マイナビの2026年4月の調査では、AI面接を受けたことがある学生は28.2%でした。一方で、企業からAI面接を提示されたときに受験意欲が下がると答えた学生は、「どちらかと言えば下がる」を含めて51.1%です。理由としては、人に評価されたい(55.2%)、AIに判断されたくない(50.9%)といった声が挙がっています。
出典:2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>(マイナビ・2026年5月26日)
中小企業にとって、学生と直接話せることは大きな強みです。AI面接を検討する場合は、AI面接の仕組みを理解したうえで、何をAIに任せ、最終判断はだれが行うのかを学生に説明できるようにしておきましょう。
公正な採用選考の考え方は変わらない
厚生労働省は、採用選考の基本的な考え方として「応募者の基本的人権を尊重すること」と「応募者の適性・能力に基づいた基準により行うこと」を示しています。AIをどう扱う場合でも、この2点は変わりません。
たとえば「AIを使ったから不合格」とするのは、適性・能力に基づく判断とはいえません。評価するのは、ESの文章のうまさではなく、面接で確かめた本人の経験と考え方です。
面接で「本人の言葉」を確かめる質問の作り方(指示文と出力例)
面接の準備には、企業側が生成AIを使うと効率的です。ここでは、ESの記述から深掘り質問を作る指示文と、ES設問を見直す指示文を紹介します。応募者の氏名や大学名は入力せず、応募者IDとESの該当部分だけを使います。
指示文1:ESの記述から深掘り質問を作る
指示文の例
あなたは中小企業の新卒採用の面接官を補佐するアシスタントです。 以下は応募者〔ID:S-0312〕のエントリーシートの一部です。 この記述をもとに、面接で本人の経験を確かめる深掘り質問を作ってください。 条件: ・質問は5つ。「状況→本人の行動→理由→結果→振り返り」の順に並べる ・ESに書かれていない事実を前提にしない ・家族、出身地、思想・信条など、適性・能力と関係のないことは聞かない ・合否や評価のコメントは書かない ・各質問に「確かめたいこと」を1行で添える ESの記述: 〔飲食店のアルバイトで、新人スタッフが3か月で辞めてしまうことが続いた。 店長に提案し、最初の2週間だけ先輩がペアで入る仕組みを作った。 その後の半年で辞めた新人は1人だった。〕
出力例(※説明用の例です)
1. 新人スタッフが続けて辞めていたころ、お店ではどんな様子が見られましたか。 → 確かめたいこと:本人が状況をどう観察していたか 2. ペアで入る仕組みを、店長にどのように提案しましたか。 → 確かめたいこと:本人が実際にとった行動と、その順番 3. ほかにも方法があった中で、なぜ「最初の2週間のペア」にしたのですか。 → 確かめたいこと:選択の理由と、比べた選択肢 4. 仕組みを始めてから、うまくいかなかったことはありましたか。 → 確かめたいこと:結果の受け止め方と、途中での修正 5. 今もう一度同じ状況になったら、何を変えますか。 → 確かめたいこと:経験からの学びを自分の言葉で話せるか
質問の流れは事前に作っておき、面接では学生の答えに合わせて順番を変えます。質問の幅を広げたい場合は、面接質問集もあわせてご覧ください。AIが作った質問に、適性・能力と関係のない内容が混ざっていないかは、面接官が確認します。
指示文2:ESの設問を見直す
指示文の例
当社は〔従業員30名の設備工事会社〕で、新卒採用で〔施工管理の候補者〕を募集しています。 以下の現在のES設問を見直し、生成AIで整えた文章でも、 本人の具体的な経験が読み取れる設問案を作ってください。 条件: ・設問は3つまで。各100〜150字で答えられる内容にする ・家族構成、出身地、思想・信条など、適性・能力に関係のないことは問わない ・各設問に、面接でどう深掘りするかの例を1つ添える 現在の設問: 〔1. 学生時代に力を入れたこと(400字) 2. 志望動機(400字)〕
出力例(※説明用の例です)
【設問案1】 グループで何かを進めたとき、予定どおりに進まなかった場面を1つ書いてください。そのとき、あなたが最初にしたことも書いてください。(150字以内) → 面接での深掘り例:「最初にそれをしようと思ったのはなぜですか」 【設問案2】 当社のことを最初に知ったきっかけと、そのとき気になった点を書いてください。(100字以内) → 面接での深掘り例:「気になった点について、その後に調べたことはありますか」 【設問案3】 施工管理の仕事について、自分に合いそうだと思う点と、不安な点を1つずつ書いてください。(150字以内) → 面接での深掘り例:「不安な点について、入社後にどんな支えがあると安心ですか」
設問案はあくまで下書きです。自社の仕事内容や求める人物像に合っているか、採用担当と現場の社員で読み合わせてから決めます。
面接の質問設計や評価シートのひな形、AIを使った面接準備の手順は、無料資料『面接×AI 実践キット』にまとめています。
新卒選考で企業がAIに任せないこと・人が確認すること
学生のAI利用への向き合い方と同じくらい大切なのが、企業側のAIの使い方です。新卒選考で企業がAIを使う場合も、「下書きはAI、送る・決めるのは人」を基本にします。
| AIに任せないこと | 理由 | 人がやること |
|---|---|---|
| ESや面接の合否・点数づけ | 判断の理由を説明できる状態を保つ必要がある | 評価基準に沿って面接官が判断し、理由を記録する |
| 「AIで書いたか」の判定 | 判定ツールの結果は過信できない | 面接で本人の言葉を確かめる |
| 学生の氏名・大学名・連絡先の入力 | 個人情報の利用目的を超えるおそれがある | 応募者IDに置き換え、ESの該当部分だけを使う |
| 学生への連絡の送信 | 日時や宛先の誤りがそのまま届く | 人が読んで直し、送信は人が行う |
| 質問内容の最終決定 | 適性・能力に関係ない質問が混ざるおそれがある | 面接官が質問リストを点検する |
ヨビコムのAI採用支援でも、応募者の氏名・連絡先をAIに渡さず応募者IDで扱うこと、合否や点数づけをAIにさせないことを基本にしています。
来期の募集要項を出す前の選考見直しチェックリスト
次の募集を始める前に、以下の項目を確認してください。すべてを一度に変える必要はありません。できるところから1つずつ進めましょう。
- □ ES案内に、生成AIの利用についての会社の考えを書いた
- □ AI利用の申告欄は任意にし、選考結果に影響しないことを明記した
- □ 定番の長文設問を、具体的な場面や事実を問う短い設問に見直した
- □ 面接で、ESの記述を起点にした深掘り質問を準備する手順を決めた
- □ 「AIを使ったこと」を不合格の理由にしないことを、面接官全員で共有した
- □ 面接質問に、適性・能力と関係のない事項が含まれていないか点検した
- □ 企業側がAIを使う場合の入力ルール(応募者IDで扱う等)を決めた
- □ AI面接を使う場合は、目的と評価の扱いを学生に説明する文面を用意した
中小企業の新卒採用全体の進め方は、中小企業の新卒採用は難しい?でも解説しています。選考の見直しとあわせて、母集団形成の計画も確認しておきましょう。
ヨビコムの見方:AIを使ったかより、本人の経験を確かめる
ヨビコムでは、新卒採用の支援も行っています。正直にお伝えすると、学生がAIで書いたと確認できたESや面接回答の具体的な事例は、まだ整理できていません。それでも、学生が志望動機や自己PRをAIで整理・推敲することを前提に、選考を設計し直す必要があると考えています。

AIによって文章の完成度が上がるほど、ESの表現だけで本人の経験や考え方を見極めることは難しくなります。そこで、選考では次の点を確かめることを重視しています。
- 過去の経験について、具体的な場面を深掘りする
- その場面で、本人が実際に取った行動を聞く
- なぜその行動を選んだのか、判断の理由を聞く
- 自分の言葉で筋道立てて説明できるかを見る
「AIを使ったかどうか」だけで評価しないことも大切です。AIで文章を整えること自体は、社会に出てからも使う力の一つです。見るべきなのは、本人の経験、考え方の過程、説明する力、そして仕事への適性です。
新卒採用とAIに関するよくある質問
Q1. AIで書いたESは見分けられますか?
正確に見分けるのは難しいと考えてください。文部科学省も、AIが生成した文章かを判定するツールの結果を過信しないことが重要としています。見分けることに時間を使うより、面接で本人の言葉を確かめる設計に力を入れるほうが効果的です。
Q2. ES案内に「AIの使用を禁止」と書いてもよいですか?
書くこと自体は企業の判断です。ただし、推敲まで含めて線引きするのは難しく、守られているかを確かめる方法もありません。禁止よりも、使い方の考えと面接で確かめることを伝えるほうが、学生にとっても企業にとってもわかりやすい運用になります。
Q3. AIを使ったと申告した学生を、評価で不利にしてもよいですか?
おすすめしません。申告を評価に使うと、正直に書いた学生が不利になり、申告欄が機能しなくなります。採用選考は応募者の適性・能力に基づいて行うものです。評価するのは、面接で確かめた本人の経験と考え方です。
Q4. 面接対策をAIでしてくる学生には、どう対応すればよいですか?
想定問答の答えが整っていても、ESの具体的な場面について「なぜ」「ほかには」「今ならどうするか」と重ねて聞くと、本人の考えが見えてきます。質問の順番を固定せず、答えに合わせて深掘りすることが大切です。
Q5. 企業側が面接の準備に生成AIを使ってもよいですか?
質問案の下書きや、ESの論点整理に使うのは効率的です。ただし、学生の氏名や大学名は入力せず、応募者IDで扱ってください。AIが作った質問は面接官が点検し、合否の判断はAIにさせないことが前提です。
Q6. 学生がAIに就活の相談をしていることは、内定後の対応にも関係しますか?
関係します。マイナビの調査では、AIに就活の相談をしたことがある学生が47.6%いました。内定後の迷いもAIに相談している可能性があります。内定者との面談では、AIでは答えられない職場の具体的な様子や、先輩社員の実際の働き方を伝えることを意識しましょう。
出典:2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>(マイナビ・2026年5月26日)
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まとめ|学生のAI利用を前提に、選考を設計し直す
2027年卒の調査では、就活でAIを使ったことがある学生は84.9%に達しました。企業の多くも「使い方を慎重に検討したうえで活用してほしい」と受け止めています。AIで書いたESを見分けて排除するより、利用ルールの明示・設問の見直し・面接での確認の3つで選考を設計するほうが現実的です。
評価の軸は、文章のうまさではなく、面接で確かめた本人の経験と考え方です。まずは、来期のES案内に利用ルールの一文を加え、設問を1つ見直すところから始めてみてください。
ヨビコムでは、新卒選考の設計やAIを使った面接準備について、ご相談を受け付けています。

中小企業・地方企業の採用代行(RPO)を行うヨビコムの編集部です。飲食・建設・不動産・製造業・介護などの採用支援で得た知見をもとに、採用担当者の実務に役立つ情報をお届けしています。
