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内定辞退メールへの返信方法|企業・学生別の例文と注意点を徹底解説
内定辞退メールが届いたとき、「どう返信すればいいか」「返信の返信は必要か」と迷う方は少なくありません。返信の内容と速度は、企業ブランドや応募者との関係性に直結します。本記事では、企業側の返信例文・注意点から、学生が「返信の返信」をすべきかまで、両視点で網羅的に解説します。
内定辞退が続く、候補者対応に手が回らないというお悩みは、ヨビコムにご相談ください。
内定辞退メールへの返信が重要な理由

採用担当者の対応が企業ブランドを左右する
内定辞退の連絡を受けた後の対応は、採用活動の「最後の接点」です。この接点での印象が、応募者の口コミや評判として広がるリスクがあります。
リクルートワークス研究所の調査によれば、転職・就職活動中の候補者の約70%が、選考を通じた企業の対応を知人や友人に話した経験があると回答しています。SNSや就職口コミサイト(OpenWork、Glassdoorなど)が普及した現代では、採用担当者の一通のメールが企業の採用力に影響を与えることも珍しくありません。
内定辞退メールへの返信は、単なる事務連絡ではありません。応募者が「この会社は誠実だった」と感じるか、「冷たい会社だった」と感じるかを決める、採用担当者としての重要な仕事です。
返信しないと企業・応募者の双方に悪影響が出る
内定辞退メールへの返信を怠ると、以下のような問題が生じます。
| 影響を受ける対象 | 具体的な悪影響 |
|---|---|
| 応募者(元候補者) | 「メールが届いていないのでは」という不安が続く/企業への印象が悪化する |
| 企業(採用活動) | 口コミサイトへの悪評投稿リスク/将来の採用候補者が減少する |
| 採用担当者 | 応募書類の破棄確認ができず、個人情報管理上のリスクが残る |
「返信しなくても相手は辞退しているから問題ない」という考えは誤りです。ビジネスマナーの観点からも、受け取ったメールには必ず返信することが基本です。
内定辞退メールへの返信:企業側の注意点

返信は24時間以内が目安
内定辞退メールを受け取ったら、原則として当日中、遅くとも翌営業日中に返信することを目標にしてください。
応募者は辞退の連絡を送った後、「怒らせてしまったのでは」「メールが届いていないのでは」という不安を抱えています。返信が遅れるほど、その不安は長引き、企業への印象が悪化します。
採用担当者が不在の場合でも、チーム内で対応できる体制を整えておくことが理想です。特に採用シーズン(3〜5月の新卒採用期、通年の中途採用)は、複数名で受信トレイを確認する運用を推奨します。
感情的な表現は厳禁
内定辞退の連絡を受けると、採用担当者として落胆するのは自然なことです。しかし、その感情をメール文面に出すことは絶対に避けなければなりません。
応募者には「職業選択の自由」があります。どの会社に入社するかを選ぶ権利は、応募者側にあります。感情的な返信や、遠回しに責めるような表現は、ビジネスマナー違反であるだけでなく、SNSで拡散されるリスクも伴います。
返信メールで避けるべき表現の例:
- 「なぜ辞退されるのか、理解できません」
- 「選考にかけた時間を返してほしいです」
- 「他社に行かれるのは残念でなりません(感情的な文脈で)」
- 「ご縁がなかったということで」(冷淡に聞こえる場合がある)
感情を排し、誠実かつ簡潔に対応することが、長期的な企業ブランドの維持につながります。
辞退理由を聞く際の正しい伝え方
辞退理由を尋ねることは、今後の採用活動の改善に役立ちます。ただし、聞き方を間違えると応募者に圧力を与えてしまいます。
正しい聞き方の手順:
- まず「辞退を承諾した」ことを明確に伝える
- 「選考に参加してくれたことへの感謝」を述べる
- そのうえで「今後の採用改善のために、差し支えなければ理由をお聞かせいただけますか」と依頼する
- 「情報は一切口外しない」ことを明記する
辞退理由の聴取はあくまで任意です。「言いたくない」という意思を示された場合は、それ以上追及しないことが大切です。
候補者対応の文面設計や、対応スピードの改善をお手伝いしています。
内定辞退メールへの返信:企業側の例文

内定辞退を承諾する場合の例文
以下は、内定辞退を了承する際の返信メールのテンプレートです。新規メールとして作成し、件名を明確にすることがポイントです。
| 件名:内定辞退承諾のご連絡 〇〇 〇〇 様 お世話になっております。株式会社△△、採用担当の××と申します。 この度は、内定辞退のご連絡をいただきありがとうございました。 ご事情をお察しし、お申し出を謹んで承りました。 選考を通じて〇〇様のご経歴・お人柄に触れることができ、大変光栄でございました。 数ある企業の中から弊社にご応募いただいたことに、心より感謝申し上げます。 なお、選考の過程でお預かりした履歴書・職務経歴書等の応募書類は、 弊社にて責任をもって破棄いたします。何卒ご了承ください。 差し支えなければ、今後の採用活動の改善に役立てるため、 辞退を決められた理由や背景をお聞かせいただけますでしょうか。 お伝えいただいた内容は、社外に一切口外いたしません。 末筆ながら、〇〇様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。 株式会社△△ 人事部 採用担当 ×× TEL:03-XXXX-XXXX Mail:xxxx@xxxx.co.jp |
作成時のポイント:
- 件名は「内定辞退承諾のご連絡」など、メールの内容が一目でわかるものにする
- 受信メールへの「返信」ではなく、必ず「新規作成」で送る
- 応募書類の破棄について必ず明記する
- 辞退理由の聴取は任意であることを示す表現にする
内定辞退を引き留めたい場合の例文
内定辞退を再考してもらいたい場合は、「入社してほしい」という意思を伝えつつ、条件面の再検討余地があることを示します。ただし、強引な引き留めはかえって逆効果です。
| 件名:内定辞退のご連絡について(ご相談のお願い) 〇〇 〇〇 様 お世話になっております。株式会社△△、採用担当の××と申します。 この度は、内定辞退のご連絡をいただきありがとうございました。 弊社としては、ぜひ〇〇様にご入社いただきたいという思いがございます。 もしよろしければ、辞退を決められた理由や背景について、 改めてお話をお聞かせいただくことは可能でしょうか。 待遇・勤務条件・配属先など、可能な範囲で〇〇様のご希望に沿えるよう 再度検討させていただきたいと考えております。 オンライン面談・お電話でのご相談でも構いません。 ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。 お忙しいところ大変恐縮ではございますが、 少しでもご検討いただける余地がございましたら、ご連絡をお待ちしております。 株式会社△△ 人事部 採用担当 ×× TEL:03-XXXX-XXXX Mail:xxxx@xxxx.co.jp |
引き留めメールのポイント:
- 「入社してほしい」という意思を明確に伝える
- 条件面の再検討余地があることを示す
- メールだけで説得しようとせず、面談・電話の機会を求める
- 返答を強要するような表現は使わない
やってはいけないNG返信例
返信メールの書き方を誤ると、企業イメージを大きく損なうリスクがあります。以下のNG例を確認し、自社の返信メールに該当する表現がないかチェックしてください。
| NG表現 | 問題点 | 改善例 |
|---|---|---|
| 「なぜ辞退されるのですか?」(詰問調) | 応募者を責めているように受け取られる | 「差し支えなければ理由をお聞かせいただけますか」 |
| 返信なし(無視) | 応募者の不安が続き、口コミリスクが高まる | 当日〜翌営業日中に必ず返信する |
| 「残念です」のみの一文返信 | 誠意が感じられず、企業ブランドを損なう | 感謝・承諾・書類破棄の3点を必ず含める |
| 「ご縁がなかったということで」 | 冷淡な印象を与える場合がある | 「今後のご活躍をお祈り申し上げます」など温かみのある表現を使う |
| 辞退理由を執拗に追及 | 応募者にプレッシャーを与え、悪評につながる | 「差し支えなければ」という任意の表現にとどめる |
内定辞退メールへの返信:学生側の疑問を解決

ここからは、就活生・転職活動中の方向けに、企業から内定辞退の承諾メールが届いた後の対応を解説します。
企業から承諾メールが来た後、返信の返信は必要か
結論:基本的には返信不要です。
企業が内定辞退を承諾するメールを送ってきた時点で、やり取りは完結しています。さらに返信を送ることで、採用担当者の業務を増やしてしまう可能性があります。
ただし、以下のケースでは一言お礼の返信を送ることが望ましい場合があります。
- 企業が「また機会があればぜひ」など、前向きなメッセージを添えてくれた場合
- 長期間にわたって丁寧に対応してもらった場合
- 業界が狭く、将来的に再度接点を持つ可能性が高い場合
返信する場合は、長文にする必要はありません。感謝の気持ちを簡潔に伝える一文で十分です。
返信の返信:例文
| 〇〇 様 お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。 この度は、丁寧なご連絡をいただき誠にありがとうございました。 ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。 貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。 △△ △△ |
返信が来ない場合の対処法
内定辞退メールを送ったにもかかわらず、企業から返信が来ない場合は、以下の手順で対応してください。
ステップ1:3営業日待つ
メールが届いていない可能性や、担当者の不在・繁忙期の可能性があります。まずは3営業日程度待ちましょう。
ステップ2:再度メールを送る
3営業日経過しても返信がない場合は、「先日送信したメールが届いているかご確認いただけますか」という内容で再送します。
ステップ3:電話で確認する
再送メールにも反応がない場合は、電話で確認します。「先日、内定辞退のメールをお送りしたのですが、ご確認いただけましたでしょうか」と丁寧に伝えましょう。
重要:返信がなくても、辞退の意思は有効です。内定辞退のメールを送った時点で辞退の意思は伝わっています。返信がないからといって、辞退が無効になるわけではありません。
学生が送る返信メールの例文
就活生・転職活動中の方が、企業に内定辞退を伝えるメールの例文です。
| 件名:内定辞退のご連絡(〇〇大学 △△) 株式会社〇〇 採用ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の△△と申します。 先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。 大変恐縮ではございますが、熟慮の末、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。 貴社の選考を通じて、多くのことを学ばせていただきました。 ご多忙のところ、貴重なお時間をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。 誠に勝手なお願いではございますが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。 〇〇大学〇〇学部 △△ △△ TEL:090-XXXX-XXXX Mail:xxxx@xxxx.com |
新卒・中途で異なる返信のポイント

内定辞退メールへの返信は、新卒採用と中途採用でトーンや内容を調整することが望ましいです。下記の表を参考にしてください。
| 比較項目 | 新卒採用 | 中途採用 |
|---|---|---|
| 辞退の主な理由 | 他社内定・志望度の変化・就活継続 | 条件面の不一致・現職残留・他社オファー |
| 返信のトーン | やや温かみのある文体(初めての就活への配慮) | ビジネスライクで簡潔な文体 |
| 引き留めの余地 | 比較的あり(条件・配属の調整で翻意の可能性) | 限定的(すでに他社と交渉済みのケースが多い) |
| 辞退理由の聴取 | 積極的に行う(採用改善のヒントになる) | 行う(条件面の課題把握に有効) |
| 応募書類の扱い | 破棄を明記(個人情報保護の観点から必須) | 破棄を明記(同上) |
新卒採用の場合、応募者が初めての就職活動を経験している可能性が高く、辞退の連絡自体に精神的なハードルを感じているケースも多いです。そのため、承諾メールには「今後のご活躍をお祈りしています」という一文を添えるだけでなく、「選考を通じて〇〇様のご経歴に触れることができ光栄でした」など、応募者の努力を認める表現を加えると、より丁寧な印象を与えられます。
選考段階での動機づけや内定者フォローの設計からご相談いただけます。
内定辞退を防ぐための事前対策

内定辞退メールへの返信を適切に行うことは重要ですが、そもそも辞退を防ぐための対策を講じることが、採用活動の本質的な課題解決につながります。
内定後フォローが辞退率を左右する
マイナビの調査(2023年)によれば、内定辞退の理由として「他社の内定を優先した」が最多ですが、「入社前に不安が解消されなかった」「内定後の連絡が少なかった」という理由も上位に挙がっています。
内定を出した後に何もフォローしなければ、応募者は他社との比較を続けます。内定後フォローの具体的な施策として、以下が効果的です。
- 内定者面談の実施:入社前の不安・疑問を個別に解消する機会を設ける
- 社員との懇親会・座談会:現場の社員と話す機会を作り、入社後のイメージを具体化させる
- 採用担当者からの定期連絡:月1回程度のメールや電話で「歓迎している」という気持ちを伝える
- 入社準備情報の提供:入社手続き・研修内容・配属先情報を早めに共有し、不安を軽減する
採用代行サービスの活用で、内定後フォローの質を高める
採用担当者が少ない企業や、採用人数が多い時期は、内定後フォローに十分な時間を割けないケースがあります。採用代行サービスを活用することで、内定者への定期連絡・面談設定・フォローメールの送付などを専門チームに委託し、内定辞退率の改善につなげることができます。
求人情報・選考プロセスでの「魅力づけ」を強化する
内定辞退の多くは、内定後ではなく選考中から始まっています。「この会社に入りたい」という気持ちを選考プロセスの中で高めることが、辞退防止の根本的な対策です。
具体的には、面接の場で「この会社でどんな成長ができるか」「どんなキャリアパスがあるか」を具体的に伝えることが重要です。また、自社の課題や改善中の取り組みを正直に伝えることで、応募者に現実的なイメージを持ってもらい、入社後のギャップを防ぐことができます。
返信メール作成チェックリスト

内定辞退メールへの返信を送る前に、以下の項目を確認してください。
【企業側:返信前チェックリスト】
- 件名は「内定辞退承諾のご連絡」など、内容が一目でわかるものになっているか
- 受信メールへの「返信」ではなく「新規作成」で送っているか
- 応募してくれたことへの感謝を述べているか
- 内定辞退を承諾した旨を明確に伝えているか
- 応募書類を破棄する旨を記載しているか
- 辞退理由の聴取は「差し支えなければ」という任意の表現にしているか
- 感情的・責めるような表現が含まれていないか
- 応募者の今後の活躍を祈る一文を添えているか
- 署名(会社名・部署・氏名・連絡先)が記載されているか
- 送信前に誤字脱字・宛名の確認をしたか
よくある質問(FAQ)

Q1. 内定辞退メールへの返信は、どのくらいの速さで送るべきですか?
A1.当日中が理想ですが、遅くとも翌営業日中を目安にしてください。
返信が遅れるほど応募者の不安が長引き、企業への印象が悪化するリスクがあります。採用シーズンは複数名で受信トレイを確認する体制を整えておくと安心です。
Q2. 内定辞退メールへの返信に、辞退理由を必ず聞かなければいけませんか?
A2.必須ではありません。
ただし、採用活動の改善に役立つため、「差し支えなければ」という任意の形で尋ねることを推奨します。理由を言いたくない場合は、それ以上追及しないことが大切です。
Q3. 企業から内定辞退の承諾メールが届いた後、学生は返信の返信をすべきですか?
A3.基本的には不要です。
ただし、企業が前向きなメッセージを添えてくれた場合や、長期間丁寧に対応してもらった場合は、感謝の一文を短く返信するとより丁寧な印象を与えられます。
Q4. 内定辞退メールを送ったのに企業から返信が来ない場合はどうすればいいですか?
A4.3営業日待っても返信がない場合は、再度メールを送るか、電話で確認してください。
ただし、返信がなくても辞退の意思は有効です。内定辞退のメールを送った時点で、辞退の意思は伝わっています。
Q5. 内定辞退メールは「返信」と「新規作成」のどちらで送るべきですか?
A5.企業側が送る場合は「新規作成」が基本です。
件名を明確にすることで、応募者が受信トレイで内容をすぐに把握できます。学生側が辞退を伝える場合も、件名に「内定辞退のご連絡」と明記した新規メールを送ることを推奨します。
Q6. 内定辞退を引き留めたい場合、何度もメールを送っても良いですか?
A6.1〜2回の連絡にとどめてください。
それ以上の連絡は、応募者に圧力を与えるハラスメントになりかねません。引き留めの意思を伝えた後、応募者から返答がなければ、辞退を承諾したものとして対応しましょう。
まとめ:内定辞退メールへの返信で企業の誠実さを示そう

内定辞退メールへの返信は、採用担当者として避けられない業務のひとつです。しかし、その対応の質が企業ブランドと採用力に直結することを忘れてはなりません。
本記事のポイントを改めて整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 返信速度 | 当日中〜翌営業日中が目安 |
| 返信の形式 | 新規作成・件名を明確に |
| 必須記載事項 | 感謝・承諾・書類破棄の3点 |
| 辞退理由の聴取 | 任意・追及しない |
| 引き留めの場合 | 1〜2回の連絡にとどめる |
| 学生の返信の返信 | 基本不要(状況によって短く返信) |
| 返信が来ない場合 | 3営業日後に再送・電話で確認 |
内定辞退は採用活動における避けられない現実ですが、その後の対応次第で企業の評判は大きく変わります。誠実な返信メールを送ることは、今回縁がなかった応募者への礼儀であると同時に、将来の採用活動への投資でもあります。
また、内定辞退率を根本から改善するには、内定後フォローの質を高めることが不可欠です。採用担当者のリソースが限られている場合は、採用代行サービスの活用も有効な選択肢のひとつです。
本記事は採用担当者・就職活動中の方向けに、内定辞退メールへの返信に関する一般的な情報を提供するものです。個別の状況に応じて、適宜アレンジしてご活用ください。
ヨビコムでは、選考フローの設計から内定者フォローの実務まで一貫してご支援します。
