建設業の原価管理とは、工事ごとに実行予算と実際にかかった原価を比べ、完成までにかかる原価の見込み(着地見込み)を毎月更新して、利益が残るように手を打つことです。やり方の基本は、①原価を材料費・労務費・外注費・経費の4つに分けて記録する、②月末に締めて発生した原価と出来高を確かめる、③完成までの見込みを出して予算と比べる、④差の原因と対策を決める、の4つです。
原価管理がうまくいかない会社の多くは、「請求書が届いた分だけ」を集計しています。これでは、発注済みでまだ請求が来ていない原価や、これから発生する原価が見えません。Excelの管理表に「発注済み」「残りの見込み」の列を持たせるだけで、利益の見通しが早くわかるようになります。
この記事では、工事原価の4要素と迷いやすい支出の振り分け、建設業会計の勘定科目(未成工事支出金など)とのつながり、Excel管理表の列設計、月次の締め方、AIでの予実分析の指示文を解説します。実行予算の作り方は実行予算とは?作り方と原価管理への活かし方、工事台帳のシート構成は工事台帳とはで解説しています。
この記事でわかること
- 建設業の原価管理の目的と、月次で回す4つのステップ
- 工事原価の4要素と、迷いやすい支出の振り分け方
- 未成工事支出金・完成工事原価など、建設業会計の勘定科目との関係
- 着地見込みまで出せるExcel管理表の列設計と記入例
- 月次の締めの手順と、AIで予実分析・集計を楽にする指示文
原価管理表のひな形と、月次の差異分析に使う指示文をまとめました。
建設業の原価管理とは|3つの目的と月次の流れ
建設業は、1つの工事が数か月から1年以上続き、工事ごとに条件が違う「個別受注生産」です。完成して請求書がそろってから利益を計算すると、赤字に気づいても打つ手がありません。工事の途中で見込みを更新し続けることが、建設業の原価管理の特徴です。
- 利益を守る:予算を超えそうな工種を早く見つけ、発注や工程で調整する
- 経営判断の材料にする:会社全体で、今期どれだけ利益が残りそうかを月ごとに把握する
- 決算と経審を正確にする:完成工事と未完成工事の原価を正しく分ける
月次の流れは次のとおりです。
- 記録する請求書・納品書・日報の人工を、工事番号と4つの費目で記録します。
- 締める月末時点で発生した原価を確定し、まだ請求が来ていない分も見込みで計上します。
- 見込む現場代理人が、完成までに残っている原価(残工事の見込み)を工種ごとに出します。
- 比べて手を打つ最終原価の見込みと実行予算を比べ、差の原因と対策を原価会議で決めます。
工事原価の4要素と、迷いやすい支出の振り分け
建設業の工事原価は、材料費・労務費・外注費・経費の4つに分けます。これは建設業法施行規則で定める財務諸表の勘定科目の分類(国土交通省告示)に沿った区分で、完成工事原価報告書も同じ4区分で作ります。
| 要素 | 告示の定義(要約) | 管理のポイント |
|---|---|---|
| 材料費 | 工事のために直接購入した素材・半製品・製品、材料貯蔵品から振り替えた材料費 | 納品書の日付で計上し、請求書を待たない |
| 労務費 | 工事に従事した直接雇用の作業員の賃金・給料・手当等。大部分が労務の下請契約は、労務費に含めて記載できる(労務外注費) | 日報の人工から工事ごとに配賦する |
| 外注費 | 工種・工程別の工事について、素材などを作業とともに提供し完成を約する契約の支払額 | 契約額(発注額)と出来高払いの累計を分けて持つ |
| 経費 | 上の3つ以外の工事の費用。現場従業員の給料手当などの人件費も含む | リース・処分費・現場の人件費の抜けに注意 |
定義は一般財団法人建設業情報管理センターが掲載する「勘定科目の分類」(最終改正 令和4年4月11日国土交通省告示第473号)で確認しました。
迷いやすい支出の振り分け例
実務で迷うのは、定義の境目にある支出です。次は一般的な考え方の例です。どちらに入れるかは社内基準で決め、毎期そろえることが大切です。判断に迷う場合は顧問税理士に確認してください。
| 支出 | 区分の例 | 考え方・注意 |
|---|---|---|
| 専門工事業者への材工一式の発注 | 外注費 | 材料と作業をあわせて完成を約する契約のため |
| 応援の作業員(人工出し)への支払い | 労務費(労務外注費)または外注費 | 大部分が労務なら労務費に含められる。社内基準で統一 |
| 重機のリース(オペレーターなし) | 経費 | 機械等経費として扱う |
| 重機のオペレーター付きリース | 経費または外注費 | 契約の中身(作業の完成を約するか)で判断し、社内で統一 |
| 現場代理人・現場監督の給料 | 経費(人件費) | 直接作業する作業員の賃金(労務費)とは分ける |
| 産業廃棄物の処分費 | 経費 | マニフェストの数量と請求書を照合する |
| 本社の事務員の給料・事務所家賃 | 工事原価に入れない | 販売費及び一般管理費として扱う |
建設業会計の勘定科目と原価管理のつながり
原価管理の数字は、決算書の勘定科目につながっています。建設業の決算書には、一般の会社とは違う科目名が使われます。建設業法施行規則の財務諸表の様式(貸借対照表=様式第十五号、損益計算書=様式第十六号)で使う科目の定義は、国土交通大臣が定める「勘定科目の分類」で決められています。
| 勘定科目 | 定義(告示の要約) | 一般の会社でいうと | 管理表との関係 |
|---|---|---|---|
| 完成工事高 | 工事完成基準・工事進行基準・履行義務の充足に応じた方法など、会社が採る基準で計上した工事の収益 | 売上高 | 工事一覧の請負金額と計上基準 |
| 完成工事原価 | 完成工事高として計上したものに対応する工事原価 | 売上原価 | 完成した工事の累計原価 |
| 未成工事支出金 | 完成工事原価に計上していない工事費、材料購入・外注のための前渡金・手付金等 | 仕掛品 | 未完成の工事の累計原価 |
| 完成工事未収入金 | 完成工事高に計上した工事の請負代金の未収額 | 売掛金 | 請求・入金の管理 |
| 未成工事受入金 | 請負代金の受入高のうち、完成工事高に計上していないもの | 前受金 | 前払金・中間金の入金 |
| 工事未払金 | 工事費の未払額 | 買掛金 | 月末に計上した未払の原価 |
| 工事損失引当金 | 工事原価総額等が工事収益総額を上回る場合の超過額に対する引当金(他の科目に計上した損益を控除) | — | 着地見込みが赤字の工事の把握 |
例えば、3月決算の会社で、3月末に半分まで進んだ工事があるとします。工事完成基準で計上している場合、それまでにかかった原価は完成工事原価ではなく、未成工事支出金として貸借対照表に残ります。工事ごとに原価を分けて記録していないと、この区分ができません。
収益の計上基準は税理士と確認する
国税庁の法人税の解説では、一定の要件を満たす長期大規模工事には工事進行基準の適用が求められ、それ以外の工事は法人が工事進行基準を選ぶこともできると説明しています。工事進行基準では、工事の進行割合に応じて収益と原価を各事業年度に計上します。自社がどの基準で計上しているかは、顧問税理士に確認しておきましょう。原価管理の「出来高率」の考え方は、ここにもつながります。
Excelの原価管理表の列設計
原価管理表で一番大切なのは、「すでに発生した原価」と「これから発生する原価の見込み」を分けて持つことです。工事台帳(原価の記録)とは別に、工事ごとに次の列を持つ管理表を作ります。
| 列 | 中身 | 入力する人・計算 |
|---|---|---|
| 工事番号・工種・費目 | 実行予算と同じ単位 | 実行予算から転記 |
| 実行予算 | 承認済みの最新版の予算額 | 実行予算から転記(改訂時は版を記録) |
| 発注済み額 | 協力会社・仕入先と契約・注文した金額 | 発注台帳から |
| 当月発生原価 | 今月の納品・出来高・人工にもとづく原価(未払を含む) | 工事台帳の集計(SUMIFS関数など) |
| 累計発生原価 | 着工からの合計 | 前月累計+当月 |
| 残工事の見込み | 完成までにまだかかる原価 | 現場代理人が工種ごとに入力 |
| 最終原価見込み | 完成時の原価の予想(着地見込み) | 累計発生原価+残工事の見込み |
| 予算差異 | 見込みが予算をどれだけ上回るか | 最終原価見込み−実行予算 |
| 出来高率 | 工事の進み具合(金額ベース) | 現場代理人の査定、または出来高調書から |
| 差異の理由・対策 | 文章で1〜2行 | 現場代理人・工事部長 |
「残工事の見込み」は、残りの予算をそのまま書くのではなく、現場の状況から見積もり直した金額を入れます。ここを予算の残額で機械的に埋めると、着地見込みが常に予算どおりになり、管理表の意味がなくなります。
記入例(工事3か月目の月次)
倉庫の改修工事(請負金額12,000,000円・税抜)の3か月目の例です。※説明用の例です。金額はすべて架空です。
| 費目 | 実行予算 | 発注済み額 | 累計発生原価 | 残工事の見込み | 最終原価見込み | 予算差異 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 材料費 | 2,400,000 | 2,350,000 | 1,500,000 | 950,000 | 2,450,000 | +50,000 |
| 労務費 | 1,300,000 | — | 750,000 | 650,000 | 1,400,000 | +100,000 |
| 外注費 | 5,200,000 | 5,300,000 | 2,700,000 | 2,600,000 | 5,300,000 | +100,000 |
| 経費 | 1,300,000 | — | 650,000 | 700,000 | 1,350,000 | +50,000 |
| 合計 | 10,200,000 | — | 5,600,000 | 4,900,000 | 10,500,000 | +300,000 |
当初の予定粗利は1,800,000円(15.0%)でしたが、着地見込みでは1,500,000円(12.5%)に下がっています。出来高率は現場代理人の査定で50%、予算に対する原価の消化率は54.9%(5,600,000÷10,200,000)です。工事の進み具合より原価の進みが速いため、残りの発注で調整できないかを検討するサインです。
外注費は、発注済み額がすでに予算を100,000円上回っています。発注の時点で予算と照合していれば、発注前に気づけた差です。発注時の予算照合のルールは実行予算の記事で紹介しています。
月次の締め方|原価の締めから原価会議まで
月次の締めは、日程を固定して毎月同じ順番で行うことが続けるコツです。次は月末締めの会社の例です。※説明用の例です。
| 時期 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| 月末 | 締め日。協力会社に出来高請求の提出を依頼しておく | 工務・経理 |
| 第3営業日まで | 請求書・納品書を回収し、工事番号と費目を振って工事台帳に入力 | 経理 |
| 第5営業日まで | 日報の人工を集計して労務費を配賦。届いていない請求は見込み額で計上 | 工務・経理 |
| 第7営業日まで | 工種ごとに残工事の見込みと出来高率を入力し、差異の理由を書く | 現場代理人 |
| 第10営業日まで | 原価会議。着地見込みが悪化した工事の対策を決める | 工事部長・経営者 |
締めでよくある抜けと防ぎ方
- 請求書が来ていない原価:納品書や出来高の確認書をもとに、月末に未払として計上します。請求が来た月にまとめて計上すると、月ごとの原価がぶれます。
- 自社作業員の労務費:日報に工事番号が書かれていないと配賦できません。日報の集計を仕組みにする方法で、工事番号を必須項目にしておきます。
- 複数の工事で使う費用:重機や仮設材を複数の現場で使う場合、日数などの配賦基準を決めておきます。
- 変更契約:追加工事の原価を当初工事に混ぜないよう、変更分は工種または工事番号の枝番で分けます。
AIで楽にする方法|予実分析と月次の集計
原価管理でAIが役立つのは、月次の数字を読んで「どこが・なぜ・どうするか」を整理する作業と、請求明細や日報の集計作業です。計算はExcel(またはプログラム)で行い、AIに暗算させないのが原則です。ChatGPTでもClaudeでも使える書き方にしています。
1. 月次の予実表から原価会議の資料を作る
コピーして使えるプロンプト
あなたは建設会社の原価管理を手伝うアシスタントです。 次の表は、今月の締め後の工事別の原価管理表です。数字はExcelで計算済みです。 数字は変更せず、計算もし直さずに、そのまま使ってください。 # お願いしたいこと 1. 着地見込みの粗利率が、当初の予定粗利率から下がった工事を、下がった幅の大きい順に並べる 2. 各工事について、予算差異の大きい費目と、差異の理由(表の「理由」欄に書かれた事実)をまとめる 3. 出来高率より予算の消化率が高い工事を「注意」として挙げる 4. 原価会議で決めるべきことを、工事ごとに1〜2個の質問の形で書く 5. 表に書かれていない原因は推測で書かず【要確認】とする # 出力形式 見出し「要対策の工事」「注意の工事」「会議で決めること」。1工事3行以内。 # 原価管理表(Excelから貼り付け) 【工事番号/工事名/請負金額/実行予算/累計発生原価/残工事の見込み/最終原価見込み/予算差異/当初粗利率/見込み粗利率/出来高率/予算消化率/理由】
出力イメージ(例)
■要対策の工事 ・2026-021 倉庫改修:見込み粗利率 15.0%→12.5%(−2.5ポイント) 差異の大きい費目:労務費 +100,000円、外注費 +100,000円 理由(表より):床下地の補修範囲の拡大、内装の追加発注 ■注意の工事 ・2026-021:出来高率50%に対し予算消化率54.9% ■会議で決めること ・2026-021:床下地の補修拡大分を、発注者と変更協議するか? ・2026-021:残りの内装工事で、発注範囲や工程の見直し余地はあるか? ※金額・率は表の値をそのまま転記。原因の詳細は【要確認】
2. Claude Codeで当月の請求明細と日報を集計する
会計ソフトから出した請求明細と、日報の人工の一覧がそろえば、工事×費目の当月発生原価の集計はClaude Codeに任せられます。Claude Codeは、パソコンのフォルダにあるファイルを読み、表の作成や編集ができるAIです。元のデータを変えずに、新しいファイルに結果を出すよう指示します。
コピーして使えるプロンプト(Claude Codeへの指示)
「2026年10月締め」フォルダに次のファイルがあります。 ・請求明細.csv(会計ソフトから出力。列:日付/取引先/工事番号/勘定科目/摘要/金額(税抜)) ・日報人工.xlsx(列:日付/作業員名/工事番号/人工) ・労務単価.xlsx(作業員ごとの日額。人が入力済み) 次の作業をしてください。 1. 請求明細を工事番号×費目(材料費・労務費・外注費・経費)で集計する。 勘定科目と費目の対応は「費目対応表.xlsx」に従う。対応表にない科目は「要確認」に分ける 2. 日報の人工×労務単価で、工事ごとの労務費を計算する 3. 結果を「当月発生原価_202610.xlsx」に新しく保存する(元ファイルは変更しない)。 計算はExcelの数式が残る形にする 4. 工事番号が空欄・存在しない番号の行は、別シート「要確認」に一覧で出す 5. 請求明細の金額合計と、集計結果の合計が一致するかを確認し、結果を報告する
出力イメージ(例)
当月発生原価_202610.xlsx を作成しました(元ファイルは変更していません)。 ■照合 請求明細の合計:○○○円/集計結果の合計:○○○円 → 一致 (「要確認」シートの3行・○○円を含む) ■要確認(3行) ・10/12 ○○リース 工事番号空欄 発電機レンタル ・10/20 ○○工業 工事番号「2026-91」→存在しない番号(2026-019の誤記?) ・10/25 勘定科目「雑費」→費目対応表にない ■工事別の当月発生原価(シート「集計」) 2026-021:材料費 ○○円/労務費 ○○円/外注費 ○○円/経費 ○○円 ※金額は説明用に伏せています。
請求書の明細を工事番号と費目に振り分ける指示文は工事台帳の記事、Excelの関数づくりは建設業のExcel作業をAIで自動化、Claude Codeでの一括処理はClaudeでExcel作業を効率化でも紹介しています。
AIにできないこと・任せないこと
- 残工事の見込みと出来高率の判断(現場を見ている現場代理人が決める)
- 費目の区分や収益計上の基準の最終判断(社内基準と税理士の助言に従う)
- 原価会議での対策の決定(発注者との変更協議や発注の見直しは経営判断)
- 暗算での集計(数式やプログラムで計算し、元データの合計と照合する)
注意
記入例・月次スケジュール・出力イメージは説明用の架空の例です。勘定科目の定義は2026年10月1日時点で、国土交通省告示の分類(建設業情報管理センター掲載)と国土交通省の公表資料を確認したものです。費目の区分、収益の計上基準、引当金の要否などの会計・税務の判断は、顧問税理士に確認してください。取引先名や金額をAIに入力する場合は、社内ルールと利用するサービスの規約を確認し、AIの集計結果は必ず元データの合計と照合してください。
月次締めのチェックリスト
- 締め日と、請求書回収・原価会議までの日程を決めている
- すべての請求書・納品書に工事番号と費目を振った
- 請求が届いていない原価を、納品書や出来高確認で未払計上した
- 日報の人工から労務費を工事ごとに配賦した
- 現場代理人が、残工事の見込みを予算残ではなく見積もり直して入力した
- 出来高率と予算消化率を比べ、ずれの大きい工事を確認した
- 着地見込みの粗利率が下がった工事の理由と対策を記録した
- 集計結果の合計を、会計ソフトの合計と照合した
建設業の原価管理でよくある質問
建設業の原価管理は何から始めればいいですか?
まず全工事に工事番号を振り、請求書・納品書・日報に工事番号を書くルールを作ります。次に原価を材料費・労務費・外注費・経費の4つに分けて記録し、実行予算と比べる表を作ります。月1回の締めの日程を決めると定着しやすくなります。
工事原価の4要素とは何ですか?
材料費・労務費・外注費・経費です。国土交通省告示の勘定科目の分類にもとづく区分で、建設業の完成工事原価報告書もこの4つで作ります。工事台帳や実行予算も同じ区分にそろえると、比べやすくなります。
未成工事支出金とは何ですか?
まだ完成工事原価に計上していない工事費と、材料購入や外注のための前渡金・手付金等をまとめた勘定科目です。一般の会社の仕掛品に近いもので、決算時に完成していない工事の原価がここに入ります。
原価管理はExcelで十分ですか?
工事件数が多くない会社なら、工事台帳と管理表をExcelで分けて作れば十分に運用できます。入力者や工事件数が増え、転記や集計に時間がかかるようになったら、原価管理ソフトや集計の自動化を検討します。
労務費と外注費の区別はどうすればいいですか?
告示では、材料などを作業とともに提供して完成を約する契約の支払額を外注費とし、大部分が労務費である下請契約の支払額は労務費に含めて記載できるとしています。社内で基準を決めて毎期そろえ、迷う場合は税理士に確認してください。
着地見込みはどうやって出しますか?
月末時点の累計発生原価に、現場代理人が見積もり直した「残工事の見込み」を足して出します。残工事の見込みを予算の残額で機械的に埋めると、いつも予算どおりの見込みになり、悪化に気づけません。
まとめ
- 原価管理は、実行予算と実際原価を比べ、着地見込みを毎月更新して手を打つこと
- 原価は材料費・労務費・外注費・経費の4区分で記録し、迷う支出は社内基準で統一する
- 未成工事支出金・完成工事原価などの勘定科目は、工事ごとの原価の記録とつながっている
- 管理表は「発生済み」と「残りの見込み」を分けて持ち、出来高率と予算消化率を比べる
- AIは予実分析の整理と集計の作業に使い、計算は数式、判断は人が行う
原価管理表と月次の分析を、Excel+AIで仕組みにしませんか
「実行予算・原価管理 Excel+AIガイド」では、実行予算の作り方、着地見込みまで出せる管理表の作り方、月次の差異分析に使える指示文をまとめています。自社の工事に合わせて使える形で、無料でダウンロードできます。
