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Claude Codeとは?できること・法人利用と建設会社の書類自動化の例

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執筆:建設AIシフト編集部(株式会社Digital&)
Claude Codeとは?

Claude Code(クロード・コード)とは、Anthropic社が提供する「エージェント型」のAIツールです。チャットで答えを返すだけでなく、パソコンやクラウド上のファイルを読み、書き換え、コマンドを実行して作業を進めます。公式ドキュメントでは、コードを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するツールと説明されています。

もともとはプログラマー向けの道具です。ただし指示は日本語の文章で出せます。そのため、日報の集計や見積の転記のような「決まった手順のファイル作業」なら、エンジニアでない建設会社でも自動化の仕組みを組み立てられます。一方で、権限の設定や出力の確認は人が行う前提です。

この記事では、Claude Codeでできることを公式情報をもとに整理します。そのうえで、建設会社の書類業務に当てはめた「できることの例」と、向く業務・向かない業務の判断表を紹介します。

この記事でわかること

  • Claude Codeとは何か、チャットのClaudeとの違い
  • 公式ドキュメントで確認できるClaude Codeの機能
  • 非エンジニアの建設会社でも書類を自動化できる理由と、つまずく点
  • 日報・工程表・見積・発注書・写真整理での「できることの例」と判断表
  • 法人で使うときのプランとデータの扱い、研修の進め方

自動化できる業務の一覧と導入スケジュールを、24ページの資料にまとめました。

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Claude Codeとは|チャットのClaudeとの違い

Claudeは、Anthropic社の生成AIです。ブラウザやアプリで質問して答えをもらう使い方が一般的です。Claude Codeは、同じClaudeを使いながら、ファイルの操作や作業の実行まで任せられる点が違います。

チャットでは、Excelの中身を貼り付けて答えをもらい、結果を自分で貼り戻します。Claude Codeでは、フォルダ内のファイルを直接読み、集計し、新しいファイルとして保存するところまで進めます。人は途中で作業内容を確認し、許可を出します。

比較項目 チャットのClaude Claude Code
主な使い方 質問・文章作成・要約 ファイル作業や手順の実行
扱うもの 貼り付けた文章、添付したファイル フォルダ内のファイル、コマンド、連携した外部ツール
結果の受け取り方 画面に表示された答えをコピー ファイルの作成・更新として残る
繰り返しの作業 毎回プロンプトを貼る 手順をファイルに書いて再利用できる
人の関わり方 答えを読んで判断する 作業計画と変更内容を確認して許可する

チャットのClaudeの基本はClaudeとは?ChatGPTとの違いで解説しています。この記事では「作業を任せる道具」としてのClaude Codeに絞ります。

Claude Codeでできること|公式ドキュメントで確認できる機能

Anthropic社の公式ドキュメント(2026年9月30日確認)に記載されている主な機能を、建設会社の業務に読み替えて整理しました。

公式に記載の機能 内容 建設会社での読み替え例
ファイルの読み取り・編集 複数のファイルをまたいで読み、編集する 日報・見積・発注書のExcelやCSVを読み、集計表を作る
コマンドの実行 パソコン上のコマンドを実行する ファイル名の一括変更、フォルダの仕分け
MCPによる外部ツール連携 Google Driveの資料やSlackのデータなどと連携する 共有フォルダの書類を読みに行く(連携可否は個別確認)
CLAUDE.md 作業開始時に毎回読まれる指示ファイル 「自社の書式」「用語」「禁止事項」を書いておく
スキル(skills) 繰り返す手順をまとめて呼び出せる 「週報を作る」「発注書を作る」を定型化する
フック(hooks) 作業の前後に決まった処理を自動で実行する ファイル保存後に書式チェックを走らせる
定期実行 クラウドや手元のパソコンで、決まった時刻に実行する 毎週金曜に日報を集計して週報の下書きを作る

※読み替え例は説明用の例です。実際に連携できるかは、使うツールと環境によって異なります。

使える場所(画面)

公式ドキュメントでは、次の場所で使えると案内されています。どこから使っても、同じClaude Codeの仕組みが動きます。

  • ターミナル(黒い画面に文字で指示する方式)
  • VS CodeやJetBrainsなどの開発ツールの拡張機能
  • デスクトップアプリ(「Code」タブから使う。有料プランが必要と案内されています)
  • ブラウザ(claude.ai/code)とスマートフォンのClaudeアプリ

非エンジニアが最初に触るなら、ターミナルよりデスクトップアプリやブラウザのほうが取り組みやすいでしょう。画面上で変更内容を確認しやすいためです。

非エンジニアの建設会社でも書類を自動化できる3つの理由

これまで、書類の自動化にはマクロやプログラムの知識が必要でした。Claude Codeでハードルが下がる理由は、次の3つです。

理由1:指示を日本語の文章で出せる

「このフォルダの日報を読んで、工事ごとの人工(にんく)を集計して」と書けば、Claude Codeが手順を考えて作業します。関数やマクロの書き方を覚える必要はありません。必要な処理のプログラムは、Claude Codeが自分で書いて実行します。

理由2:自社のルールを「ファイル」として残せる

CLAUDE.mdやスキルに、自社の書式・用語・手順を書いておけます。担当者が替わっても、同じ手順で同じ形の書類を作れます。属人化しやすい事務作業を、会社の仕組みとして残せる点が大きな利点です。

理由3:確認しながら進める仕組みがある

公式のセキュリティ説明では、手動(Manual)モードでは読み取り専用の権限から始まるとされています。ファイルの編集やコマンドの実行の前には、利用者に許可を求めます。また書き込みは、起動したフォルダとその中に限られます。「勝手に大事なファイルを消される」事態を、設定と確認で防ぎやすい作りです。

Anthropic社は、自社の法務チームやマーケティングチームなど、エンジニア以外の部署でのClaude Codeの利用例も公表しています。

ただし、つまずきやすい点もある

  • 最初の導入(インストール、ログイン、フォルダの準備)で手が止まりやすい
  • 許可の出し方を誤ると、意図しないファイル変更が起きうる
  • 指示があいまいだと、集計の単位や列の並びが毎回ずれる
  • 出力に誤りが混じることがあり、数値の確認は人が行う必要がある

つまり「使えば自動化できる」のではなく、最初に手順と確認のルールを設計した会社がうまく使えます。

建設会社の書類で「できることの例」|日報・工程表・見積・発注書・写真整理

ここでは、建設AIシフトのサービス資料で紹介している自動化のイメージをもとに、Claude Codeを使った仕組みの例を紹介します。いずれも「できることの例」であり、特定の顧客の事例ではありません。

業務 いまの手作業(よくある例) 自動化のイメージ 人が確認すること
日報・週報 各現場の日報を見ながら週報に転記 日報ファイルを読み、工事別の人工・作業内容を週報の書式にまとめる 人数・時間の合計、特記事項の漏れ
工程表 変更のたびにバーを引き直す 変更点のメモから工程表のExcelを更新し、影響する工種を一覧にする 後工程への影響、発注者との合意内容
見積 過去の見積から項目を探して転記 過去見積から近い工事を探し、内訳の下書きを自社書式で作る 数量・単価・諸経費、法定福利費の扱い
発注書・注文書 見積や実行予算から手で転記 実行予算の表から協力会社ごとの発注書の下書きを作る 金額・支払条件・工期、契約書との整合
写真整理 撮影日や工種ごとに手で仕分け 撮影日・ファイル名のルールでフォルダを仕分け、写真台帳用の一覧を作る 工種・撮影箇所の判定、発注者の写真管理基準

※表は説明用の例です。書式・項目は発注者・元請の指定や社内ルールが優先します。

例:日報から週報を作る流れ

  1. 日報を1つのフォルダに集める現場ごとの日報ファイル(Excel、CSVなど)を決まった場所に保存します。
  2. ルールをCLAUDE.mdに書く週報の書式、集計の単位(工事別・日別)、書いてはいけないこと(推測で数字を埋めない等)を記載します。
  3. Claude Codeに集計を指示する「今週分の日報を読み、週報の書式で下書きを作って」と頼みます。作業計画が示されたら、内容を見て許可します。
  4. 下書きを確認して仕上げる合計値や特記事項を担当者が確認し、必要なら直して提出します。
  5. 手順をスキルにして定期化するうまくいった手順を登録し、毎週同じ曜日に動かします。

日報の自動化をさらに詳しく知りたい方は、日報を自動化する方法をご覧ください。

判断表|Claude Codeに向く業務・向かない業務

Claude Codeは万能ではありません。導入前に、業務ごとに向き・不向きを見極めることが大切です。

判断 業務の特徴 建設会社での例
向く 入力がデジタルで、手順が毎回同じ 日報の集計、見積や発注書の転記、ファイル名の一括変更
向く 自社の書式が決まっている下書き作成 週報、打合せ記録の清書、提出書類の一覧表づくり
条件付き 紙・手書き・画像が元になる 手書き日報の読み取り、写真の工種判定(精度を試してから判断)
条件付き 個人情報や取引先の機密を含む 作業員名簿、見積原価(渡す範囲と契約プランを決めてから)
向かない 最終判断や責任を伴う 安全上の可否判断、法令適合の最終判断、金額の決定
向かない 図面を正確に読み取る必要がある 図面からの数量拾いを完全に自動化すること

「向かない」業務でも、下調べや確認用の一覧づくりなど、周辺の作業には使えます。判断そのものは人が行うと決めておきましょう。業務ごとの見分け方は建設会社のAI導入の進め方でも解説しています。

AIで楽にする方法|Claude Codeに渡す最初の指示

Claude Codeを使い始めたら、まず「元のファイルを変えない」「先に計画を見せる」という条件付きで頼むのが安全です。次のプロンプトは、日報フォルダから週報の下書きを作る例です。チャットのClaudeやChatGPTに貼って、作業計画を考えてもらう使い方もできます。

コピーして使えるプロンプト

あなたは建設会社の工務担当の補助です。
次の条件で、週報の下書きを作ってください。

【対象フォルダ】:【日報フォルダの名前】
【対象期間】:【2026年10月5日〜10月9日】
【週報の書式】:【週報テンプレートのファイル名】
【集計の単位】:工事名ごと、日ごとの人工と主な作業内容

守ってほしいこと:
・元の日報ファイルは変更しない。結果は【出力フォルダ名】に新しいファイルとして保存する
・作業を始める前に、手順の計画を箇条書きで示し、私の確認を待つ
・日報に書かれていない数字や内容は推測しない。不明な点は【要確認】と書く
・最後に、集計した日報の件数と、読み取れなかったファイルの一覧を報告する

入力例:対象フォルダ「日報_2026年10月」、週報テンプレート「週報書式.xlsx」、出力フォルダ「週報下書き」。※説明用の例です。

出力イメージ(例)

作業の計画(実行前の確認)
1. 日報_2026年10月 内のファイルを一覧にします(読み取りのみ)
2. 10月5日〜9日の日報を抽出します
3. 工事名ごと・日ごとに人工と主な作業内容をまとめます
4. 週報書式.xlsx の形式で、週報下書き フォルダに新規保存します
5. 集計件数と、読み取れなかったファイルを報告します

この計画で進めてよいですか?

--- 実行後の報告(イメージ) ---
集計した日報:【要確認】件
読み取れなかったファイル:日報_1007_B現場.pdf(画像のため)
人工の合計が日報の記載と合わない日:10月8日 A工事【要確認】

※出力は説明用のイメージです。件数や内容は実際のファイルによって変わります。

自社ルールを書き出すためのプロンプト

CLAUDE.mdに書く内容は、チャットのAIに整理してもらうと早く作れます。社外秘の情報は入れず、書式や手順だけを伝えます。

コピーして使えるプロンプト

次のメモをもとに、AIに毎回読ませる「作業ルール」を箇条書きで作ってください。
見出しは「書式」「用語」「禁止事項」「確認してほしいこと」の4つにします。

メモ:
・週報は【A4横1枚、工事ごとに表を分ける】
・人工は【0.5単位】で書く
・協力会社名は【社内の略称一覧どおり】に書く
・金額と安全に関する判断はAIに書かせない
・不明点は【要確認】と書く

法人で使うときのプランとデータの扱い

会社で使う場合は、個人向けプランではなく法人向けプランや商用APIを選ぶのが基本です。Anthropic社のヘルプでは、Teamプランのすべての席(シート)にClaude Codeが含まれると案内されています。Enterpriseプランも、契約の種類によって含まれる席が異なります(2026年9月30日確認)。

区分 学習への利用(公式の説明) データの保持期間(公式の説明)
個人向け(Free・Pro・Max) 利用者が設定で許可した場合に、モデル改善に使われる 許可した場合は最長5年、許可しない場合は30日
法人向け(Team・Enterprise・API) 商用条件のもとでは、原則として学習に使わない 標準で30日

※公式ドキュメント「Data usage」の記載を要約したものです。プラン名や条件は変わることがあるため、契約前に最新の公式情報を確認してください。

学習に使われないことと、情報を渡してよいことは別の問題です。取引先との秘密保持契約や個人情報の扱いは、自社で判断が必要です。詳しくは図面や見積をAIに渡して大丈夫?建設会社の生成AIセキュリティ対策で解説しています。社内ルールは生成AI社内ガイドラインの作り方を参考にしてください。

Claude Codeの研修と社内展開の進め方

Claude Codeは、全員に一斉に配るより、1つの業務から小さく始めるほうが定着しやすい道具です。次の順で進めると、失敗しても影響を小さくできます。

  1. 対象業務を1つ決める日報集計や発注書の転記など、手順が決まっていて件数が多い業務を選びます。
  2. コピーしたファイルで試す本番のファイルではなく、複製したフォルダで動きを確認します。
  3. 手順とルールを書き残すうまくいった指示を、CLAUDE.mdやスキルとして保存します。
  4. 担当者に研修する指示の出し方、許可の出し方、出力の確認方法を実際の業務で練習します。
  5. 他の業務に広げる1業務で効果と注意点がわかってから、工程表や写真整理へ広げます。

Anthropic社は、Claude Codeの無料の学習コース(Claude Academy)も公開しています。建設AIシフトの担当者研修は2時間×6回の構成で、貴社の実際の書類を題材にします。研修の選び方は生成AI研修の選び方、研修に使える助成金はAI研修で使える助成金で解説しています。

注意

Claude Codeの機能・画面・プランは頻繁に更新されます。この記事は2026年9月30日時点の公式情報をもとにしています。導入前に最新の公式ドキュメントを確認してください。AIの出力には誤りが含まれることがあります。数値・金額・法令・安全に関わる内容は、必ず人が最終確認してください。書類の様式や項目は、発注者・元請の指定と最新の仕様書が優先します。

導入前チェックリスト

  • 自動化したい業務を1つに絞り、今かかっている時間を把握した
  • 元になるファイルがデジタル(Excel・CSVなど)で、保存場所が決まっている
  • 法人向けプランまたは商用APIで使う方針を決めた
  • AIに渡してよい情報・いけない情報を社内で決めた
  • 本番ではなく、コピーしたファイルで試す手順にした
  • 出力を誰が、何を基準に確認するかを決めた

Claude Codeのよくある質問

Claude Codeはプログラミングができないと使えませんか?

指示は日本語の文章で出せるため、プログラミングの知識がなくても使えます。ただし、導入時の設定や、作業を許可する前の確認には慣れが必要です。最初は1つの業務に絞り、コピーしたファイルで試すことをおすすめします。

Claude Codeで何ができますか?

公式ドキュメントでは、ファイルの読み取り・編集、コマンドの実行、外部ツールとの連携、手順のスキル化、定期実行などが案内されています。建設会社では、日報の集計、見積や発注書の転記、写真ファイルの仕分けなどに応用できます。

法人で使う場合、入力したデータは学習に使われますか?

Anthropic社は、TeamやEnterpriseなど商用条件のもとで送られたデータを、原則としてモデルの学習に使わないと公表しています。ただし条件は変わることがあるため、契約前に最新の公式情報を確認してください。

ChatGPTやチャットのClaudeとは何が違いますか?

チャットは質問に答えを返す使い方が中心です。Claude Codeは、ファイルを読み書きし、手順を実行するところまで任せられます。繰り返しの作業を仕組みとして残せる点が大きな違いです。

Claude Codeの研修は社内だけでできますか?

公式の無料学習コースもあり、基本操作は社内で学べます。ただ、自社の書類に合わせた手順づくりや、確認ルールの設計でつまずく会社も少なくありません。その部分は外部の研修や導入支援を使う方法もあります。

まとめ

  • Claude Codeは、ファイルの読み書きや手順の実行まで任せられるエージェント型のAIツールです
  • 日本語で指示でき、手順をファイルとして残せるため、非エンジニアでも書類の自動化に使えます
  • 日報・工程表・見積・発注書・写真整理などの定型作業に向き、最終判断や図面の数量拾いには向きません
  • 法人向けプランや商用APIを選び、渡す情報と確認のルールを先に決めることが大切です

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