企業がSNSや口コミサイトで批判にさらされる事態は、もはや一部の大企業に限った話ではありません。中小企業でも、一件の投稿が採用や取引に影響を及ぼすようになっています。
この変化は、法律事務所にとって新しい相談領域の出現を意味します。本レポートは、風評被害・誹謗中傷対策を事務所の取扱分野として立ち上げるための設計を整理したものです。相談を受ける企業側の視点もあわせて扱います。
このレポートでわかること
風評被害に関する相談が増えているのは、被害の性質が変わったためです。
企業が最も困るのは「何から手をつければよいかわからない」状態です。削除を求めるのか、発信者を特定するのか、放置するのか。この判断を示せることが、専門家に求められる価値になります。
この分野の相談は、法的対応だけで完結しません。広報・検索対策・社内対応を含めた総合的な判断が必要になります。
| 対応 | 内容 | 関与する専門性 |
|---|---|---|
| 初動の判断 | 対応すべきか、放置すべきかの見極め | 法務+広報の視点 |
| 削除請求 | 各サービスへの削除の申し立て | 法務 |
| 発信者情報の開示請求 | 投稿者の特定手続き | 法務 |
| 損害賠償請求 | 特定後の民事手続き | 法務 |
| 検索結果への対応 | 自社発信による情報の押し上げ | Web・広報 |
| 社内対応 | 従業員への説明、再発防止 | 人事・広報 |
| 予防 | 投稿の監視、社内規程の整備 | 法務+運用 |
削除や開示請求は、要件を満たすかどうかの判断が必要で、必ず認められるものではありません。過度な期待を持たせない説明が、後のトラブルを防ぎます。
「削除できるか」だけが相談内容ではありません。むしろ、対応しないほうがよい場合の判断を示せることが、信頼につながります。
この分野を事務所の柱にするには、実務の蓄積と、それを示す情報発信の両方が必要です。
弁護士の広告には日本弁護士連合会の規程による制限があります。実績の表現や、解決の保証と受け取られる表現には注意が必要です。掲載内容は所属弁護士会の指針を確認のうえご判断ください。
風評被害の相談は、問題が起きてから急いで探されるという特徴があります。
「何ができるか」より「何をどの順で進めるか」を示すほうが相談につながります。困っている企業が求めているのは、進め方の見通しだからです。
風評被害対策は、法務だけでは完結しません。連携先を持つことが、提供できる価値を広げます。
連携先を持つことで、法的対応だけでは解決しない部分にも道筋を示せます。これは他事務所との差別化要素にもなります。
| 章 | 内容 |
|---|---|
| 風評被害対策市場の現状と成長性 | 市場の背景と今後の見通し |
| ターゲット顧客の明確化 | 企業が直面する課題と顧客ニーズ |
| 専門性の構築と差別化 | 競合との差別化の方法 |
| デジタル施策の活用 | 検索・SNSを活用した情報発信 |
| ネットワーキングと提携 | 異業種との連携と業界団体との関係構築 |
次のような課題をお持ちの方に向けた内容です。
まとめ
企業が最も困るのは「何から手をつければよいかわからない」状態です。進め方の見通しを示せることが価値になります。
この分野は法的対応だけで完結しません。検索対策・広報・社内対応を含めた総合的な判断が求められます。
弁護士の広告には規程による制限があります。実績の表現や解決の保証と受け取られる表現にはご注意ください。
投稿は必ず削除できますか
削除や発信者情報の開示は、要件を満たすかどうかの判断が必要であり、必ず認められるものではありません。相談時に過度な期待を持たせない説明をすることが、後のトラブル防止につながります。
企業側は何を準備すればよいですか
投稿のURL、スクリーンショット、投稿日時の記録が最初に必要になります。時間の経過とともに対応が難しくなる場合があるため、発見した時点で証拠を保全してください。
対応しないという選択もありますか
あります。対応することでかえって注目を集める場合もあるため、初動の判断が重要です。放置すべきか対応すべきかの見極めを示せることが、専門家に求められる役割です。
法律事務所の広告表現に制限はありますか
日本弁護士連合会の規程により、弁護士の広告には一定の制限があります。実績の表現や解決を保証すると受け取られる表現には注意が必要です。所属弁護士会の指針をご確認ください。
現在の体制、対応可能な範囲、発信内容を拝見したうえで、着手すべき事項を整理します。まずは無料の経営相談をご利用ください。
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