労働時間の上限規制への対応と、人材の育成。この2つは相反するように見えます。時間を削れば教える余裕がなくなり、育成に時間を使えば残業が増える。しかし現場の作業と情報のやり取りを見直すと、両立できる余地は確実にあります。本セミナーでは、現場業務のデジタル化を通じて時間を生み出し、その時間を育成に振り向ける進め方を解説します。
現場職の労働時間を分解すると、実作業以外の時間が想定以上に多いことが分かります。事務所への往復、報告書の作成、指示待ち、書類の受け渡し。これらは付加価値を生まない一方で、削減の余地が大きい部分です。
セミナーの前半では、この分解と削減の方法を扱います。現場で完結する報告、写真での記録、スマートフォンでの情報共有。大がかりなシステムでなくても、実現できることが多くあります。
後半では、生まれた時間の使い方を扱います。単に残業を減らすだけでは、人材の育成が止まり、数年後に技能を持つ人がいなくなります。削減した時間の一部を意図的に育成に配分する設計が、中長期の競争力を左右します。
全体は60分。時間の分解、削減、再配分の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 現場の労働時間を分解する | 削減対象を特定する |
| 12:10-12:30 | 報告・移動・待機を減らす | 具体的な打ち手を得る |
| 12:30-12:45 | 生まれた時間を育成に使う | 育成の時間を確保する |
| 12:45-12:55 | 効果測定と定着 | 継続する仕組みを作る |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
実作業、移動、報告、待機、その他。1週間の記録から構成比を把握します。
現場完結の報告、写真記録、情報共有の仕組み。投資を抑えた方法を紹介します。
育成に使う時間の確保方法と、短時間で効果のある教え方を扱います。
労働時間、技能習得の進捗。両面から効果を確認する方法を示します。
削減の対象を決めるには、実態の把握が先です。1週間の記録で構成比が見えてきます。
| 時間の種類 | 構成比の目安 | 削減の余地 | 主な打ち手 |
|---|---|---|---|
| 実作業 | 50〜65% | 小 | 工程の見直し |
| 移動 | 10〜20% | 中 | 直行直帰、訪問順序の最適化 |
| 報告・記録 | 8〜15% | 大 | 現場での入力、写真記録 |
| 待機・指示待ち | 5〜12% | 大 | 情報共有の即時化 |
| その他事務 | 5〜10% | 中 | 帳票の統合 |
朝礼と報告のためだけに事務所へ寄る運用が残っていると、往復で毎日1時間以上が失われます。指示の共有と報告を現場で完結させれば、直行直帰が可能になります。
文章での報告を求めると、現場は夜に書くことになります。写真の添付と、進捗の選択、簡単なコメント。この3点で済む形にすると、その場で完了します。
図面の変更、資材の到着、次工程の準備状況。これらが即座に共有されていないために待ちが生じます。現場間で状況が見える仕組みがあれば、段取りを組み替えられます。
残業削減だけを目的にすると、育成が後回しになり、数年後に人材不足が深刻化します。
削減できた時間のすべてを労働時間の短縮に充てるのではなく、一部を明示的に育成に配分します。週1時間でも、年間では50時間近くになります。
まとまった研修時間は取れません。1回15分で1つの作業を教える形にすると、日常業務のなかに組み込めます。
同じ内容を毎回口頭で教えると、教える側の負担が続きます。作業を録画するか、説明を書き起こして手順書にすれば、次回以降は確認から始められます。
何ができるようになったかが見えると、本人の意欲が保たれます。簡単なチェックリストで十分です。
現場での変更は、安全と品質への影響が懸念されるため、慎重に進める必要があります。
全社一斉ではなく、協力的な現場で2〜3か月試します。そこで出た問題を潰してから広げるほうが、結果的に早く定着します。
管理部門だけで決めた仕組みは使われません。実際に入力する人に試してもらい、手間だと言われた部分を削る作業が不可欠です。
月間の総労働時間、時間外の推移、そして定着率。この3つを並べて追うと、取り組みが正しい方向に進んでいるかが判断できます。
| 日時 | 2024年6月12日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D23 |
スマートフォンを持っていない社員がいます。
会社支給の端末を共有で使う方法もあります。当日は段階的な導入方法を扱います。
高齢の社員が多く、操作を覚えられるか不安です。
操作を数タップに絞る設計が前提になります。当日は具体例を紹介します。
補助金は使えますか。
システム導入に使える制度があります。当日は概要に触れます。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
どこに時間が消えているかは、分解すると明確になります。無料経営相談では、現在の現場運用をうかがい、削減できる箇所と育成への配分方法を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました