Web広告の仕組みと各広告プロダクトの特徴をご紹介!
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Web広告は種類が多く、「とりあえず検索広告を出した」まま、他の選択肢を検討していないという企業が少なくありません。
しかし広告には、それぞれ届く相手と得意な目的があります。今すぐ買う人を取りに行く広告と、まだ知らない人に認知してもらう広告を同じ基準で評価すると、有効な施策を止めてしまいます。
本記事では、Web広告の基本的な仕組みを整理したうえで、主要な広告の種類を「誰に届くか」「何に向いているか」という観点で比較します。
この記事でわかること
- Web広告とマス広告の3つの違い
- 広告費が決まる仕組み(オークションと品質評価)
- 主要な広告6種類の特性と使い分け
- 目的別にどの広告を選ぶべきか
- 運用を自動化する仕組みと、その限界
Web広告とマス広告の違い
テレビ・新聞・雑誌などのマス広告とWeb広告には、3つの決定的な違いがあります。
| 観点 | マス広告 | Web広告 |
|---|---|---|
| 届く相手 | 広く不特定多数 | 条件を指定して絞り込める |
| 効果の測定 | 正確な測定が困難 | クリック・問い合わせまで追える |
| 始めやすさ | 高額で大企業向け | 少額から開始できる |
| 調整 | 出稿後の変更が困難 | 配信中でも随時変更できる |
| 信頼感 | 媒体の信頼が乗る | 媒体によって差が大きい |
測定できることが利点である以上、計測設定をしていない状態では、この利点を捨てていることになります。広告を出す前に、問い合わせや購入の完了を計測できる状態にしてください。
Web広告の最大の利点は、少額で試して調整できることです。マス広告のように一度で決め打ちする必要がなく、小さく始めて効果を確認しながら配分を変えられます。
広告費が決まる仕組み
Web広告の多くは、オークション形式で掲載枠が決まります。
単純な入札額の勝負ではない
掲載順位は、「入札額 × 広告の品質」で決まるのが一般的です。
広告の品質とは、検索語と広告内容の関連性、クリックされる割合、遷移先ページの内容などを総合したものです。
つまり、関連性の高い広告を出している企業は、より安い費用で上位に掲載されることになります。「予算をかければ勝てる」わけではありません。
費用を下げる方法
入札額を下げるのではなく、品質を上げることを考えてください。具体的には、
検索語と広告文を一致させる:探しているものと広告の内容がずれていないか
遷移先を最適化する:広告で言っていることが、そのページにきちんと書かれているか
関係のない検索を除外する:意図の異なる検索に表示されないよう設定する
広告のターゲティングは、ユーザーの閲覧履歴などのデータに支えられてきました。しかしプライバシー保護の観点から、こうしたデータの利用には制限が強まっています。
主要な広告の種類と使い分け
それぞれ届く相手と得意な目的が異なります。
検索広告:今すぐ買う人を取りに行く
「商品名 + 購入」「サービス + 依頼」といった検索に対して表示されます。探している人に直接届くため、最も成約につながりやすい広告です。
一方、競合が多いキーワードではクリック単価が高騰します。対象を絞り込み、無関係な検索を除外する設定が費用を左右します。
ディスプレイ広告:知らない人に知ってもらう
サイトやアプリの広告枠に画像や動画で表示されます。まだ検索していない層に届く点が特徴です。
すぐには成約につながりにくいため、検索広告と同じ基準で評価しないでください。認知を広げた結果として、後から検索広告の成果が上がるという関係があります。
リターゲティング広告:離脱した人を呼び戻す
一度サイトを訪れた人に再度表示します。すでに関心を持っている層であるため、最も効率の良い広告のひとつです。
ただし表示回数が多すぎると不快感を与えます。表示回数の上限を必ず設定してください。
SNS広告:条件で絞って届ける
年齢、地域、興味関心などで配信対象を指定できます。視覚的に伝わる商材や、若年層への訴求に向きます。
媒体ごとに利用者層が大きく異なるため、対象とする層がどの媒体を使っているかから選んでください。
動画広告:説明が必要な商材に
視覚と聴覚の両方で伝えられるため、使い方の説明や雰囲気の訴求に向きます。ただし制作費が別途かかるため、投資に見合うかの判断が必要です。
最初の数秒で興味を引けるかが成否を分けます。
純広告:業界内での信頼を得る
特定媒体の広告枠を期間で買い取る方式です。細かいターゲティングはできませんが、その媒体の読者からの信頼が得られる点が価値です。業界専門メディアなどで有効です。
| 種類 | 届く相手 | 得意な目的 | 費用の目安感 |
|---|---|---|---|
| 検索広告 | いま探している人 | 問い合わせ・購入の獲得 | クリック単価は高め |
| ディスプレイ広告 | まだ探していない人 | 認知の拡大 | クリック単価は低め |
| リターゲティング広告 | 一度サイトに来た人 | 離脱者の呼び戻し | 効率が良い |
| SNS広告 | 条件に合う層 | 新規層への認知、若年層 | 媒体により差が大きい |
| 動画広告 | 視聴中の人 | 商品の説明、ブランド訴求 | 制作費が別途必要 |
| 純広告(枠買い) | その媒体の読者 | 業界内での認知、信頼獲得 | 期間契約で高額 |
目的別の選び方
どの広告を選ぶかは、今の課題によって決まります。
- すぐに問い合わせがほしい:検索広告+リターゲティング広告
- まだ誰も自社を知らない:ディスプレイ広告、SNS広告
- サイトに来ているが問い合わせがない:広告より先にサイトの改善
- 特定の業界に知られたい:業界専門媒体への純広告
- 商品の使い方が伝わらない:動画広告
- 過去の顧客に再購入してほしい:広告より、メールやLINEのほうが低コスト
3番目は特に重要です。サイトに問題がある状態で広告を増やしても、費用が流出するだけです。クリックはあるのに問い合わせがない場合、原因は広告ではなくサイト側にあります。
自動化の仕組みと、その限界
近年は、配信の最適化が自動で行われる仕組みが一般的になっています。
何が自動化されたか
入札額の調整、配信対象の選定、表示するクリエイティブの組み合わせなどが、成果データにもとづいて自動で調整されます。
これにより、専門知識がなくても一定の成果が出せるようになりました。
自動化されないこと
一方で、次の判断は人が行う必要があります。
何を成果とするか:問い合わせなのか、購入なのか、その定義を設定するのは人です
いくらまで払えるか:1件あたりの目標獲得費用を決めるのも人です
遷移先の内容:広告の自動化は、サイトの内容を改善してくれません
止める判断:成果の出ない広告をいつ止めるかは、人が決めます
自動化は「運用作業」を代替しますが、「判断」は代替しません。目標と撤退基準を決めずに自動化に任せると、費用だけが消費されます。
広告を含むWeb施策全体の設計はWebマーケティングとは、SNS広告についてはSNS広告とは、ディスプレイ広告の詳細はディスプレイ広告の基礎知識をご参照ください。
まとめ
広告には届く相手と得意な目的があります。認知目的の広告を成約数だけで評価すると、有効な施策を止めることになります。
掲載順位は「入札額 × 広告の品質」で決まります。費用を下げるには、入札額ではなく関連性を高めてください。
自動化は運用作業を代替しますが、判断は代替しません。目標と撤退基準は必ず人が決めてください。
よくある質問
どの広告から始めればよいですか
すぐに問い合わせがほしい場合は検索広告からです。ただしその前に、遷移先となるページが問い合わせを受けられる状態か、計測が設定されているかを確認してください。ここが整っていないと広告費が流出します。
予算はどのくらい必要ですか
一律の目安はありません。まず少額で配信し、1件あたりの獲得費用を実測してください。その費用が自社の利益構造に見合っているかで、増額するかどうかを判断します。
クリックはあるのに問い合わせがありません
原因は広告ではなくサイト側にある可能性が高い状態です。遷移先のページに、広告で訴求した内容がきちんと書かれているか、問い合わせ導線が明確かを確認してください。
自動化に任せておけばよいですか
運用作業は自動化できますが、成果の定義、目標獲得費用、遷移先の内容、止める判断は人が行う必要があります。これらを決めずに任せると、費用だけが消費されます。
ディスプレイ広告は効果がないのでは
評価の基準が合っていない可能性があります。ディスプレイ広告は認知の拡大が目的であり、直接の成約にはつながりにくい広告です。認知が広がった結果として検索が増えるという関係で捉えてください。
現在の配信設定、獲得単価、遷移先のページを拝見したうえで、改善すべき箇所と適した広告の種類を整理します。まずは無料の経営相談をご利用ください。