ディスプレイ広告の基礎知識と効果的な活用方法を解説!
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ディスプレイ広告は、「まだ探していない人」に届けられる数少ない手法です。検索広告が「探している人」を取りに行くのに対し、ディスプレイ広告は自社の存在を知らない層に接触できます。
一方で、検索広告と同じ基準で評価すると、必ず「効果がない」という結論になります。目的も、届く相手も、成果が現れる時間軸も異なるためです。
本記事では、ディスプレイ広告の仕組みと検索広告との違いを整理したうえで、成果を出すためのターゲティング、クリエイティブ、配信先の設計を解説します。
この記事でわかること
- ディスプレイ広告と検索広告の構造的な違い
- メリットとデメリットの両方
- 4つのターゲティング方法と使い分け
- クリエイティブで押さえるべき点と広告審査の注意
- 配信先の選定と、除外すべき場所
検索広告との違い
両者は、そもそも接触するタイミングが違います。
| 観点 | 検索広告 | ディスプレイ広告 |
|---|---|---|
| 表示される場所 | 検索結果 | サイトやアプリの広告枠 |
| 届く相手 | いま探している人 | まだ探していない人 |
| きっかけ | ユーザーの検索 | 閲覧中の広告枠への表示 |
| 形式 | テキスト中心 | 画像・動画中心 |
| クリック率 | 高い | 低い |
| クリック単価 | 高い | 低い |
| 成約までの距離 | 近い | 遠い |
| 向いている目的 | 問い合わせ・購入の獲得 | 認知の拡大、再接触 |
ディスプレイ広告を成約数だけで評価すると、ほぼ確実に「効果なし」という結論になります。認知を広げた結果として、指名検索や検索広告の成果が上がるという関係で捉えてください。
クリック率が低いのは欠点ではなく、性質です。探していない人に表示している以上、クリックされる割合が低いのは当然です。その代わりクリック単価が低く、多くの人に接触できます。
メリットとデメリット
判断のために、両面を把握しておいてください。
- メリット:検索されていない段階の層に届く
- メリット:画像や動画で視覚的に訴求できる
- メリット:クリック単価が検索広告より低い傾向がある
- メリット:一度訪問した人への再接触(リターゲティング)が使える
- デメリット:直接の成約につながりにくい
- デメリット:同じ広告を見続けると反応が落ちる
- デメリット:意図しないサイトに表示される場合がある
- デメリット:クリエイティブの制作が必要になる
とくに「広告への慣れ」は避けられない現象です。同じ画像を配信し続けると、反応は必ず落ちます。定期的なクリエイティブの差し替えを、運用の前提として計画してください。
4つのターゲティング方法
誰に配信するかの指定方法は、大きく4つに分かれます。
最も効率が良いのは再接触
一度サイトを訪れた人は、すでに関心を持っています。ディスプレイ広告の中で最も成約につながりやすいのがこの配信です。
ただし表示回数が多すぎると不快感を与えるため、表示回数の上限設定は必須です。
配信先の指定は業界向け商材に有効
法人向けの商材であれば、業界専門のメディアやビジネス系のサイトに絞ることで、無駄な表示を減らせます。
逆に一般消費者向けの商材では、配信先を絞りすぎると届く人数が減りすぎる場合があります。
| 方法 | 指定するもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 属性による指定 | 年齢、性別、地域、世帯構成など | 対象層が明確な商材 |
| 興味関心による指定 | ユーザーの関心分野、行動履歴 | 潜在層への認知拡大 |
| 配信先による指定 | 広告を出すサイトのカテゴリや個別サイト | 特定の業界に届けたい |
| 再接触(リターゲティング) | 自社サイトを訪問した人 | 離脱者の呼び戻し |
プライバシー保護の観点から、閲覧履歴などのデータ利用には制限が強まっています。細かい追跡に依存した配信の精度は、以前より落ちています。
クリエイティブで押さえる点
ディスプレイ広告は、一瞬で判断されます。閲覧中のページの内容を読んでいる最中に、視界の端に入るだけの存在だからです。
- 伝えることを1つに絞る:複数の要素を詰め込むと、何も伝わりません
- 文字は最小限に:小さく表示されることを前提に、読める文字数にしてください
- 色で目を引く:ただし自社のブランドカラーから外れすぎないように
- 次の行動を明示する:「詳しくはこちら」「資料を見る」など
- 実機で確認する:スマートフォンでの表示サイズで、読めるかを必ず確認
各媒体には広告ポリシーがあり、「No.1」「最高」などの最上級表現や、根拠のない効果の断定は認められないのが一般的です。
配信先の選定と除外
どこに表示されるかは、広告の成果だけでなくブランドの印象にも影響します。
- 配信先のレポートを確認するどのサイトに表示されているかは、管理画面で確認できます。放置すると、意図しない場所に表示され続けます。
- 成果の出ていない配信先を除外するクリックはあるが問い合わせにつながらないサイトは、除外の候補です。
- ブランドにそぐわない配信先を除外する内容の薄いサイト、自社のイメージと合わないサイトは、成果にかかわらず除外を検討してください。
- アプリ面の扱いを決めるアプリ内の広告枠は、誤タップが起きやすい傾向があります。クリック数の割に成果が出ない場合は、除外を検討してください。
- 定期的に見直す配信先は自動的に増えていきます。月次で確認する運用を組んでください。
広告全体の種類と使い分けはWeb広告の種類と仕組み、SNS上での配信はSNS広告とはをご参照ください。
この除外作業を行うかどうかで、同じ予算でも成果が変わります。設定して放置している広告アカウントは、まずここを確認してください。
まとめ
ディスプレイ広告は「まだ探していない人」に届く広告です。検索広告と同じ基準で評価すると、必ず効果なしという結論になります。
最も効率が良いのは一度サイトを訪れた人への再接触です。ただし表示回数の上限設定は必須です。
配信先の確認と除外を行うかどうかで、同じ予算でも成果が変わります。設定したまま放置しないでください。
よくある質問
ディスプレイ広告は効果がないと言われました
評価の基準が合っていない可能性があります。ディスプレイ広告は認知の拡大が目的であり、直接の成約にはつながりにくい広告です。認知が広がった結果として、指名検索や検索広告の成果が上がるという関係で捉えてください。
クリックはあるのに問い合わせがありません
配信先に問題がある可能性があります。アプリ内の広告枠などでは誤タップが起きやすく、クリック数の割に成果が出ないことがあります。管理画面で配信先を確認し、成果の出ていない場所を除外してください。
クリエイティブはどのくらいの頻度で変えるべきですか
同じ画像を配信し続けると反応は必ず落ちます。反応率の推移を見ながら、落ちてきた段階で差し替えてください。あらかじめ複数のパターンを用意しておくと、運用が止まりません。
予算はどのくらい必要ですか
少額から始められますが、認知拡大が目的である以上、一定の表示回数が必要になります。まず少額で配信し、どの配信先・どの層の反応が良いかを把握してから、配分を決めてください。
広告審査に通りません
各媒体の広告ポリシーに抵触している可能性があります。「No.1」「最高」などの最上級表現、根拠のない効果の断定は認められないのが一般的です。最新のポリシーをご確認のうえ、表現を見直してください。
現在の配信設定、配信先、クリエイティブを拝見したうえで、改善すべき箇所を整理します。まずは無料の経営相談をご利用ください。