弊社クリニック事業を行っているのですが事業の拡大にともない、新しいスタッフの育成や業務の引き継ぎに苦労する場面が増えてきました。忙しさの中で十分な教育ができず、組織としての力をどう高めていくかが課題になっていました。
そこで取り組んだのが、AIやSNSに関する研修の導入と、日々の業務の見直しです。
AI研修では、定型業務や情報整理を効率化する方法を学び、「使えるところから少しずつ活用してみよう」という意識が現場に芽生えてきました。
SNS研修では、院内の取り組みや雰囲気をどう外に伝えるかを学び、スタッフ自身が“発信する側”として動き出すきっかけになりました。これが採用活動や地域との接点にもつながってきています。
また、日常業務の進め方そのものも見直しました。電話対応や予約確認など、現場で何気なく繰り返していた作業に手を入れ、対応フローを整理し、共有しやすい形に整えることを進めました。新人スタッフが入っても現場で迷いづらい状態が少しずつ整ってきたと感じています。
加えて、育成を担えるリーダー層の強化にも着手しました。管理業務やスタッフ支援に必要な考え方を共有し、現場の中で育てていくための準備を進めています。
さらに、中期的な目標や組織のあり方を言語化することで、日々の業務とのつながりが見えるようになり、スタッフにも共有しやすくなりました。
こうした取り組みを通じて、急な変化があったわけではありませんが、「少しずつ仕組みで支える組織にしていく」という土台が整いつつあると感じています。
まだ道半ばですが、現場からも「やり方が見えてきた」「引き継ぎがしやすくなった」といった声が聞かれるようになり、持続的に改善できる環境づくりが始まったという実感があります。
これからも、現場で働くスタッフが安心して力を発揮できるよう、整備と試行を重ねていきたいと考えています。