社員が個人の判断で生成AIを使っている状態は、成果が共有されないだけでなく、情報漏えいのリスクを抱えます。一方で、禁止すれば業務効率化の機会を失います。必要なのは、使ってよい範囲を明確にしたルールです。本セミナーでは、中小企業が現実的に運用できるルールの作り方と、社内への浸透方法を解説します。
生成AIの利用について、社内で明確な方針がない企業が多くあります。この状態では、慎重な社員は使わず、積極的な社員は無制限に使うという分断が生まれ、リスクだけが分散します。
セミナーの前半では、ルールに含めるべき項目を整理します。使ってよいサービス、入力してよい情報、出力の確認方法、対象外とする業務。この4項目が決まれば、実用的なルールになります。
後半では、浸透のさせ方を扱います。厳しすぎるルールは守られず、隠れて使われることになります。現実的な線引きと、相談できる窓口の設置。この2つが、実効性のあるルール運用の鍵になります。
全体は60分。方針、ルールの中身、浸透の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 禁止・放任の問題 | 方針を定める |
| 12:10-12:35 | ルールに含める4項目 | 1枚のルールを作れる |
| 12:35-12:50 | 浸透と運用 | 守られる状態にする |
| 12:50-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
禁止と放任、それぞれのリスクを整理し、中間の方針を検討します。
サービス、情報、確認、対象外業務。4項目の書き方を扱います。
周知の方法、相談窓口、見直しのサイクルを扱います。
網羅的な規程は不要です。この4つが決まれば運用できます。
| 項目 | 決めること | 記載例 |
|---|---|---|
| 利用するサービス | 会社が認めるサービスと設定 | 法人向けプランのみ、学習に使わない設定を必須 |
| 入力してよい情報 | 可・不可の具体例 | 公開情報と社内文書は可、顧客の個人情報は不可 |
| 出力の確認 | 必ず確認する箇所 | 固有名詞・数値・日付・法令は一次情報で確認 |
| 対象外の業務 | 使ってはいけない場面 | 契約書の作成、人事評価の判断、法令解釈 |
細かな分類を並べるより、この一言のほうが現場で判断できます。顧客名、未公開の財務情報、契約内容、開発中の仕様。いずれもこの基準で判断できます。
個人アカウントでの利用を放置すると、入力内容の扱いを把握できません。会社として契約したサービスを用意し、それを使うよう指定します。
生成された内容には誤りが混ざります。社外に出る文書は作成者以外が確認する、数値と固有名詞は一次情報で確認する。この2点を明記します。
「重要な判断には使わない」では曖昧です。契約書、人事評価、法令解釈、医療や法律の判断。自社の業務に即して具体的に挙げます。
厳しすぎるルールは、隠れて使われる原因になります。
長い規程は読まれません。4項目を1枚にまとめ、全社員に配布します。詳細な解説が必要な部分は別紙にします。
抽象的な原則だけでは判断できません。「これは入力してよい」「これは駄目」という具体例を5つずつ挙げると、現場で迷いません。
判断に迷う場面は必ず生じます。誰に聞けばよいかを明記し、聞いたことで責められない雰囲気をつくることが、隠れた利用を防ぎます。
会社が用意したサービスを使いやすくし、個人での利用が不要な状態をつくるほうが確実です。禁止するだけでは、実態を把握できなくなります。
ルールは制限のためだけでなく、安心して使うための土台です。
「これはやってはいけない」だけを伝えると、萎縮して使われません。安全に使える業務の例をセットで示すと、活用が進みます。
社内チャットに専用の場を設け、指示文と結果を投稿してもらいます。他部門の使い方が見えることが、最も効果的な浸透策になります。
サービスの仕様も社内の使い方も変わります。固定せず、定期的に更新する前提で運用します。
法人向けプランでは、誰がどれだけ使っているかを確認できる場合があります。全く使われていない部門があれば、支援が必要な兆候です。
| 日時 | 2025年6月18日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D03 |
ルールの雛形はありますか。
当日、含めるべき項目を整理した形でお示しします。
業種特有の注意点はありますか。
医療、士業、金融など、守秘義務の強い業種では追加の配慮が必要です。当日触れます。
社員数が少なくてもルールは必要ですか。
人数にかかわらず、線引きの明文化は必要です。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
扱う情報の性質によって、線引きは変わります。無料経営相談では、業務内容と現在の利用状況をうかがい、ルールの案を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました