不良を減らしたいが、原因が特定できない。改善活動は続けているが、効果が見えない——現場のデータが取れていないことが背景にあります。感覚と経験だけで進める改善には限界があります。本セミナーでは、現場から必要なデータを取る方法と、それを不良低減につなげる分析の進め方を解説します。
製造現場の改善で最も難しいのは、原因の特定です。不良が出ていることは分かっても、どの工程で、どんな条件のときに発生しているかが分からなければ、対策の打ちようがありません。
セミナーの前半では、データの取り方を扱います。すべてを記録しようとすると現場の負担が過大になります。まず不良と停止時間、この2つを分類して記録するところから始めます。
後半では、分析と改善への接続を扱います。データを取ることが目的化すると、記録だけが増えて改善が進みません。月1回、上位3項目に絞って対策を打つ。この運用が、確実に成果を生みます。
全体は60分。データ収集、分析、改善の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 現場のデータの現状 | 何が足りないかを把握する |
| 12:10-12:30 | 記録の仕組みをつくる | 負担を増やさず取る |
| 12:30-12:45 | 不良データの分解と分析 | 原因を絞り込む |
| 12:45-12:55 | 改善活動への接続 | 成果につなげる |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
何が記録され、何が記録されていないかを整理します。
分類、入力方法、現場の負担を抑える工夫を扱います。
工程別、時間帯別、製品別。分解の軸を扱います。
対象の絞り込み、対策の実施、効果の確認を扱います。
すべてを記録しようとせず、効果の大きいものから始めます。
| データ | 記録する内容 | 記録の方法 | 分かること |
|---|---|---|---|
| 不良 | 発生工程、発見工程、内容、数量 | 選択式の入力 | どこで何が起きているか |
| 設備の停止 | 停止理由(5〜6分類)、時間 | ボタンまたは選択式 | どこで時間を失っているか |
| 生産数 | 工程別、時間帯別 | 設備信号または入力 | ボトルネックの特定 |
| 作業時間 | 工程別の所要時間 | 記録または計測 | 標準時間の把握 |
最終検査で見つかった不良が、どの工程で発生したか。この2つを分けて記録することが、原因究明の第一歩です。多くの現場では発見工程しか記録されていません。
細かく分けすぎると記録されなくなります。まず大分類で記録を始め、比率の高い項目が判明してから、その項目だけを細分化します。
自由記述を求めると記録されません。タブレットやボタンで理由を選ぶだけの形にすると、現場の負担がほぼなくなります。
数字だけでは判断できない不良もあります。発生時に写真を撮り、記録に紐づけておくと、後の検討が具体的になります。
全体の不良率を見ているだけでは、原因にたどり着けません。
どの工程で発生しているかが分かれば、対策の範囲が絞れます。最も基本的で効果の大きい分解です。
始業直後、昼休み明け、残業時間帯。特定の時間に集中している場合、設備の温度条件や作業者の疲労といった要因が疑われます。
特定のロットに集中していれば、材料や外注部品の問題である可能性が高くなります。仕入先へのフィードバックにも使えます。
不良の発生時刻と、設備の稼働状況を照合すると、設備の状態との関連が見えることがあります。
データを取ることが目的化すると、改善は進みません。
すべての課題に取り組もうとすると、どれも進みません。不良金額または停止時間の上位3項目に絞り、翌月までに対策を実施する運用にします。
対策前の1か月と対策後の1か月を、同じ指標で比べます。この比較があると、効果のない対策を続けずに済みます。
記録している人に結果が返らないと、記録が形骸化します。月次で改善の成果を現場に共有することが、データの精度を保つ最も確実な方法です。
全ラインに一斉導入すると、問題が起きたときの影響が大きくなります。協力的なラインで2〜3か月試し、手順を固めてから展開します。
| 日時 | 2026年4月1日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D17 |
古い設備でもデータは取れますか。
後付けの計測機器で信号を取得する方法があります。当日は選択肢を紹介します。
多品種少量生産でも有効ですか。
段取り時間の比率が高いため、むしろ効果が大きい傾向があります。
分析の専門知識がありません。
表計算ソフトでできる範囲の分析方法を中心に扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
何を記録すべきかが決まれば、改善の対象は自然に見えてきます。無料経営相談では、現在の生産状況と記録方法をうかがい、着手すべき箇所を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました