ECサイト再構築と記事・SNS・LINE運用で「また選ばれる」ECへ|気仙沼の海産物メーカー・横田屋本店の取り組み

株式会社横田屋本店
常務 猪狩 久仁様
オンラインショップ店長 齊藤 徳宏様

抜本的な見直しができず、売上目標に届かなかった|ECサイト再構築を決めた背景

──Digital&にご相談いただく前、ECサイトや運営にはどのような課題がありましたか?

猪狩様:

サイトは少しずつ手直しをしていましたが、抜本的な見直しまではできていませんでした。とりあえず作って運用している状態で、ECで売上を立てるという目標もなかなか達成できていなかったんです。

会社全体の売上を伸ばすうえで、ECには大きな伸びしろがあると考えていました。既存の売上にプラスアルファを生み出すために、抜本的な改革が必要だと判断しました。

──お客様からはどのような声がありましたか?

猪狩様:

「使い勝手が悪い」という声をいただいていました。弊社のお客様は年配の方も多いのですが、購入までの決済の流れがスムーズではなかったんです。使い勝手のよいサイトを目指したいと考えていました。

──新しいお客様に届けたいという思いもあったのでしょうか?

猪狩様:

はい。これまで一番ボリュームのあるお客様の層は、比較的年齢が高めでした。そこから層を広げていくことが、第一の目的でした。

自社だけでは作り上げられない|Digital&を選んだ理由

──数ある支援会社の中で、Digital&を選んでいただいた決め手は何でしたか?

猪狩様:

ご提案いただいた中で、フォローアップやサポートの体制が充実していた点です。弊社だけでECを作り上げて運用していくのは難しいので、そのサポート体制に惹かれてお願いすることにしました。

商品の伝え方と受注フローを見直す|ECサイト再構築で変わったこと

──ECサイトの再構築や商品情報の見直しで、特に印象に残った提案は何でしたか?

猪狩様:

まず目を引かれたのは、商品写真の統一感です。

以前のサイトに足りなかったのは、商品の説明や食べ方の提案でした。写真と値段は載せていても、どう食べるのか、お客様にどう届くのかといった具体的な説明が不足していたんです。そこを支援していただけたのが大きかったと思います。

──業務面では、どのような変化がありましたか?

猪狩様:

以前は受注と発注のシステムが別々で、注文を一度紙にプリントアウトしてから、発注システムに移し替えていました。二重三重の手間がかかっていたんです。

それが一本化されたことで、作業の手間とタイムラグが改善されました。業務効率の面で、非常に大きな変化です。

記事・Instagram・LINEで接点を広げる|集客施策の実施と印象

──7月から既存記事の修正や、お歳暮・鍋などの新しい記事づくりを進めています。記事で、横田屋本店の商品や専門性が伝わっていると感じる点はありますか?

猪狩様:

どの記事も専門性が高く、参考になる内容が多いと感じています。横田屋の商品だけでなく、海苔そのものの成り立ちや栄養など、読み物としての魅力があります。

商品を眺めるだけでなく、記事を読んでサイトにとどまっていただける時間が増えました。サイト全体の魅力が増したと思います。

齊藤様:

アナリティクスを見ると、コラムからの流入が非常に多いです。記事内の商品リンクを上の方に置いていただいてから、記事で取り上げた商品のアクセスも伸びています。

たとえば「海苔の保存方法」のコラムは、ずっとよく読まれています。一見関係のない記事から商品にたどり着く方もいるので、記事で得た気づきを商品ページにも反映していきたいと考えています。

──Instagramは、新しいアカウントを作り直すご提案をしました。率直にどう思われましたか?

猪狩様:

以前の発信は、ホームページとトーンがそろっておらず、すっきりしない印象がありました。社内でも「Instagramをどうにかしたい」と思っていたところにご提案いただき、背中を押してもらって切り替えることができました。

新しいアカウントで、ホームページとのトータルなイメージができあがったと思います。レシピや読み物に加え、先日掲載した海苔の種付けの様子などは、多くの方に見ていただいています。私たちには当たり前のことが、一般の方には新鮮に映るんですね。

──プレゼントキャンペーンも実施しました。いかがでしたか?

猪狩様:

多くのお客様にご応募いただきました。これまでのホームページではいただけなかったお客様の声が、直接弊社に届くようになったのはよかったと思っています。

──LINEでは、7月からリッチメニューやレシピ集、キャンペーンを始めています。手応えはいかがですか?

猪狩様:

LINEは今や当たり前のツールですが、弊社ではなかなか手を出せていませんでした。InstagramやLINEなど、お客様に見ていただけるツールが増えていることで、幅広い年齢層の方に届いていると感じます。くじのようなお楽しみ企画も、自分たちでは思い浮かばなかった発想です。

齊藤様:

友だち登録でお渡ししている200円のチケットが、よく使われています。久しぶりにご注文いただいた方や、同じ月に2回目のご注文でチケットを使われた方もいました。思い出してもらうきっかけになっているのは、確かだと思います。

LINEをきっかけに会員登録して、チケットを使って購入される新規の方もいらっしゃいます。新しいお客様の獲得にもつながっていると感じています。

同業者からの声と社内の負担軽減|取り組み後に生まれた変化

──ECサイトや商品の見せ方を見直して、社内外からどのような反応がありましたか?

齊藤様:

気仙沼のわかめ屋さんから「サイトが新しくなりましたね。うちもあんな風にしたい」と声をかけていただきました。

友人からは、コラムを読んでから海苔を食べると、家族と話しながらおいしく食べられると言われました。前のサイトにはなかった反応だと思います。

猪狩様:

以前は、決済がうまくいかないというお問い合わせに、社内で対応している部署がありました。そうした技術的な対応にかかっていた労力がなくなったと感じています。

──アクセスや売上には、どのような変化がありましたか?

齊藤様:

アクセスは増えていると感じます。購入につなげていくのは、これからです。今月に入ってからは、会員登録も継続的に入るようになりました。

Instagramについては、お客様の年齢層が広がったかはまだ分かりません。ただ、見ていただいている人数が増えているのは間違いないと思います。投稿した商品が、その日の注文に入っていることもあります。

今の取り組みは「守り」の施策だと捉えています。お客様に思い出してもらい、ファンになっていただく土台をつくっている段階です。ここに「攻め」の施策を加えていけば、数字にも表れてくると考えています。

──Digital&と取り組む中で、特に助かったことは何ですか?

猪狩様:

ECの運用について、私たち役員は素人です。段階を踏んでご提案いただき、伴走していただけたのが一番大きいですね。そのサポート体制があったからこそ、ここまで進められました。

受注の体制がスムーズになったので、夏以上に注文が増える12月の繁忙期も、担当者の負担を軽くして業務を進められると思っています。

齊藤様:

記事は、自分たちだけでは全くできなかったと思います。InstagramもLINEも、立ち上げには大きな力が必要です。

LINEのお問い合わせ対応は私が担当していますが、どこで確認し、どこから返信できるかまで細かく整えていただいたからこそできています。自分だけでは、立ち上がってすらいなかったと思います。

私は技術寄りの人間なので、「LINEとこう連携しよう」「Instagramをこう展開しよう」と考えるのは苦手でした。そこを提案して、立ち上げまで進めていただけるのが、とても助かっています。

守りから攻めへ|今後の展望とECを見直す企業へのメッセージ

──今後、ECやブランドをどのように育てていきたいですか?

猪狩様:

Amazonなど、モールへの出店も視野に入れています。ただ、自社だけでの運用は難しいところもあります。ECでの次の展開は、まだ教えていただく立場なので、引き続きご支援いただければと思っています。

齊藤様:

次の「攻め」は、露出を増やすことだと考えています。露出を増やしたうえで、InstagramやLINEから自社サイトに来ていただく。この道筋が、今後の売上アップに欠かせません。

内製化する部分は増やしていきたいと思っています。一方で、PHPの脆弱性対応のような保守は、プロにお任せしないと不安な部分です。すべてを内製にするのではなく、連携しながら進めていきたいですね。

──最後に、ECの見直しを検討している企業へメッセージをお願いします。

猪狩様:

既存のものを変えるには、大きな力が要ります。ただ、サポートを受けると考えれば、そのハードルは下がります。時代の流れが速い中では、情報を集めながら一緒に伴走してくれる相手を見つけて進めることで、可能性が広がっていくと思います。

齊藤様:

プロを利用した方がいいことは、たくさんあります。内製化の方が速く、思い通りにできる面もありますが、情報がこれだけ多い時代に、中小企業がすべてを自社でまかなうのは難しいはずです。オンラインショップを考えているなら、いかにプロを利用できるかが重要だと思います。

売り場と発信の土台を整え、次の成長へ|横田屋本店様のEC再構築まとめ

私たちDigital&は、株式会社横田屋本店様の「会社全体の売上を伸ばすために、ECの伸びしろを活かしたい」という思いを起点に、ECサイトの再構築と、その後の記事・Instagram・LINEの運用をご一緒してきました。

サイトの再構築では、商品写真の統一に加え、食べ方やお届けの形まで伝わる商品情報に整えました。あわせて受注と発注の流れを一本化し、紙を介した手作業や、決済まわりのお問い合わせ対応といった社内の負担を減らしています。

その後は、海苔の知識や楽しみ方を伝える記事、サイトと世界観をそろえたInstagram、再購入のきっかけをつくるLINEと、お客様との接点を一つずつ増やしてきました。横田屋本店様が「守り」と呼ぶこの土台の上に、今後はモール出店などで露出を増やす「攻め」の施策を重ねていく段階です。内製化を進めたい部分と、プロに任せたい部分を整理しながら、引き続き伴走していきます。

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