販売管理、在庫、会計、人事がそれぞれ別のシステムで動いており、数字を突き合わせるだけで時間がかかる——この状態を解消する手段としてクラウドERPが検討されます。ただし導入には相応の投資と期間が必要で、すべての企業に適しているわけではありません。本セミナーでは、導入すべきかどうかの判断基準と、進める場合の手順を解説します。
ERPの本質は、業務ごとに分かれていたデータを一つの基盤に統合することです。これにより、受注から生産、在庫、請求、会計までが一気通貫でつながり、経営数値をリアルタイムに近い形で把握できるようになります。
一方で、統合には業務プロセスを標準的な形に合わせる必要があります。現行の独自の手順をすべて再現しようとすると、費用が膨らみ、システムも複雑になります。この点を受け入れられるかが、導入の可否を分けます。
セミナーでは、判断の基準を整理したうえで、進める場合の体制、期間、費用の考え方を扱います。あわせて、全面導入ではなく、必要な機能から段階的に導入する方法もお伝えします。
全体は60分。判断、進め方、体制の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | ERPで何が変わるか | 期待できる効果を正しく理解する |
| 12:10-12:30 | 導入すべきかの判断 | 自社の適否を判断する |
| 12:30-12:45 | 導入の進め方と体制 | 必要な準備を把握する |
| 12:45-12:55 | 段階導入という選択肢 | 投資を抑える方法を得る |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
データ統合による効果と、期待しすぎてはいけない部分を整理します。
規模、業務の複雑さ、現行システムの状態。判断の基準を扱います。
要件整理、パッケージ選定、データ移行、稼働。工程と期間を確認します。
必要な領域から順に導入する方法と、その際の注意点を扱います。
ERPは万能ではありません。自社の状況に照らして判断します。
| 状況 | 導入の適性 | 理由 |
|---|---|---|
| システムが分断し数字が合わない | 高い | 統合の効果が最も大きい |
| 月次決算に2週間以上かかる | 高い | 処理の自動化で大幅短縮 |
| 既存システムの保守が困難 | 高い | 刷新の機会として有効 |
| 業務が極めて独自性が高い | 低い | 標準機能に合わない |
| 現行システムで大きな支障がない | 低い | 投資に見合わない |
| 社内に推進体制を組めない | 低い | 導入が完遂できない |
ERPは標準的な業務プロセスを前提に作られています。現行のやり方を全部再現しようとすると、追加開発が膨らみ、費用も保守負担も跳ね上がります。業務の見直しとセットで進める前提が必要です。
ERPの導入は、各部門の業務を横断的に整理する作業です。専任に近い推進担当と、判断できる経営層の関与がなければ完遂できません。
初期費用、月額利用料、保守、追加開発。5年間の総額で、現行システムの維持費と比較します。
期間と工程を理解していないと、途中で息切れします。
業務の棚卸しと、標準機能との差異の確認。ここを急ぐと、稼働後に問題が噴出します。全工程の3分の1程度をこの段階に充てる想定が現実的です。
「今のやり方でないと困る」という要望は必ず出ますが、その多くは慣れの問題です。本当に事業上必要なものだけに絞る判断を、経営が行う必要があります。
過去何年分を移行するかで、工数が大きく変わります。直近数年分のみ移行し、それ以前は参照用に保存する方法で負担を抑えられます。
稼働から1〜2か月は、操作の問い合わせと想定外の事象が集中します。この期間の応援体制を計画に含めます。
全面導入が難しい場合、必要な領域から始める方法があります。
販売管理だけ、あるいは会計だけ。効果が明確な領域を先に導入し、他は既存システムとデータ連携でつなぎます。投資を抑えながら課題を解消できます。
段階導入する場合でも、後から他の領域を追加できる製品を選びます。連携できない製品を選ぶと、また分断が生まれます。
どの領域から始めるにせよ、取引先コードや商品コードの統一は必要です。この作業は導入前から着手できます。
導入効果の分かりやすい指標が、月次決算の完了までの日数です。導入前後で比較すると、経営への説明もしやすくなります。
| 日時 | 2024年11月13日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D24 |
社員数が数十名でも導入できますか。
中小企業向けの製品があります。当日は規模別の考え方を扱います。
どれくらいの期間がかかりますか。
範囲によりますが、半年から2年が一般的です。
補助金は使えますか。
システム導入に使える制度があります。当日は概要に触れます。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
現在の課題とシステム構成が分かれば、導入すべきかどうかは判断できます。無料経営相談では、状況をうかがい、選択肢と進め方を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました