研修は実施している、評価もしている、しかし社員から見ると何を目指せばよいか分からない——制度が個別に存在し、つながっていない状態です。育成制度は、求める人材像、等級、必要なスキル、研修、評価が一本の線でつながって初めて機能します。本セミナーでは、中小企業が無理なく作れる範囲での設計手順を解説します。
育成制度が機能しない典型は、要素が個別に存在していることです。等級はあるが何ができれば上がるのか不明、研修はあるが誰が受けるべきか決まっていない、評価はあるが育成につながらない。
セミナーの前半では、これらを一本につなぐ構造を扱います。等級ごとに求める役割を定義し、その役割に必要なスキルを一覧にし、スキルを身につける手段として研修を配置する。この順序で作ると、全体が整合します。
後半では、実際の作り方を扱います。詳細な制度を一度に作ろうとすると完成しません。3等級程度の簡素な区分と、主要業務のスキルマップから始め、運用しながら精度を上げていく進め方が現実的です。
全体は60分。構造、作り方、運用の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 制度が機能しない構造 | 課題を捉え直す |
| 12:10-12:30 | 等級とスキルマップ | 土台をつくる |
| 12:30-12:45 | 研修体系と評価の接続 | 全体を整合させる |
| 12:45-12:55 | 小さく作る進め方 | 着手できる状態にする |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
人材像、等級、スキル、研修、評価。5つの要素のつながりを確認します。
等級の区分、役割の定義、スキルマップの作成手順を扱います。
等級ごとの研修配置と、評価項目との整合を扱います。
最小限の形での立ち上げと、運用しながらの改善方法を示します。
複雑な制度は運用できません。まずは簡素な形で全体をつなげます。
| 等級 | 求める役割 | 必要なスキルの例 | 育成手段 |
|---|---|---|---|
| 初級 | 指示のもとで業務を遂行 | 基本作業、安全ルール、報告 | OJT+基礎研修 |
| 中級 | 自律的に業務を遂行 | 応用作業、トラブル対応、後輩指導 | OJT+専門研修 |
| 上級 | 業務を設計し人を動かす | 工程設計、改善、育成 | 外部研修+役割付与 |
| 管理職 | 部門の成果に責任を持つ | 目標管理、評価、部門運営 | 管理職研修+伴走 |
細かく分けると運用が煩雑になり、昇格の判断も難しくなります。まず3〜4区分で作り、運用のなかで必要が生じたら細分化します。
「知識がある」ではなく「一人で◯◯の作業ができる」と書きます。観察できる行動で書くことで、判定が主観的になりません。
すべての業務を網羅しようとすると終わりません。売上や品質への影響が大きい業務から10〜20項目を挙げ、そこから始めます。
人事だけで作ると、実態と合わない項目が並びます。各部門の中堅社員に加わってもらうと、使える内容になり、運用時の協力も得られます。
要素がつながっていないと、社員は何をすればよいか分かりません。
「誰でも受けられる研修一覧」ではなく、「この等級で受ける研修」として整理します。受講の優先順位が明確になり、費用の配分も判断できます。
評価で見る項目と、育成で目指す項目が別々だと、社員は混乱します。スキルマップの項目を評価に使うことで、日々の育成と評価が一致します。
どのスキルがいくつ身につけば次の等級か。基準を示すことで、社員は自分で目標を立てられるようになります。
定期面談で、現在の習得状況と次の目標を一緒に確認します。この場があることで、制度が紙の上のものでなくなります。
完成度の高い制度を目指すと、着手できないまま時間が過ぎます。
全社一斉ではなく、協力的な部門で運用してみます。使いにくい点が必ず出るため、修正してから展開するほうが確実です。
業務内容が変われば、必要なスキルも変わります。固定せず、毎年更新する前提で運用します。
制度を作っても、社員が知らなければ意味がありません。等級、スキル、研修のつながりを説明する場を、年に一度は設けます。
育成の道筋が明確であることは、求職者にとって大きな判断材料になります。求人情報や説明会で具体的に提示します。
| 日時 | 2024年10月17日(木) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | R21 |
社員数が少なくても必要ですか。
人数が少ないほど、一人ひとりの成長が業績に直結します。
賃金制度と連動させるべきですか。
連動させると納得感が高まりますが、段階的に進める方法もあります。当日は考え方を扱います。
作成にどれくらいかかりますか。
簡素な形なら数か月で運用開始できます。当日は手順を示します。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
等級とスキルマップができれば、研修も評価もつながります。無料経営相談では、組織と業務をうかがい、最初に作るべき部分を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました