研修を実施しても、現場で行動が変わらない——教育担当者が最も悩む点です。原因の多くは、研修の内容ではなく設計にあります。何ができるようになるべきかが定義されず、研修後に実践する仕組みもないまま、当日の満足度だけで評価されている状態です。本セミナーでは、行動が変わる研修の設計手順を、実務に落とせる形で解説します。
研修の設計は、「何を教えるか」ではなく「研修後に何ができるようになっていればよいか」から始めます。この到達点が具体的でないと、内容が総花的になり、受講者は何を持ち帰ればよいか分からないまま終わります。
セミナーの前半では、到達点の定義方法を扱います。「コミュニケーション力を高める」では測れません。「部下との1対1の面談を月1回、決められた項目に沿って実施できる」のように、観察可能な行動で書くことが出発点です。
後半では、研修後の仕組みを扱います。研修の効果は、当日の内容よりも、その後1か月の関わり方で決まります。上司の関与、実践の機会、振り返りの場。この3つを設計に含めることで、研修が投資として成立します。
全体は60分。設計、実施、定着の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 研修が機能しない構造 | 原因を特定する |
| 12:10-12:30 | 到達点の定義と内容の絞り込み | 設計の起点を作る |
| 12:30-12:45 | 当日の構成と進め方 | 演習と実践の配分を決める |
| 12:45-12:55 | 研修後の仕組みと測定 | 定着させる方法を得る |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
内容、対象、タイミング、事後フォロー。研修が機能しない原因を4つの観点で整理します。
到達点の書き方、現状とのギャップの把握、内容の優先順位づけを扱います。
講義、演習、討議、実践計画の作成。時間配分の考え方を示します。
上司の関与、実践の機会、振り返り。3つの仕組みと効果測定の方法を扱います。
研修の設計は、この定義から始まります。曖昧な目的が、そのまま曖昧な内容につながります。
| よくある目的 | 行動レベルへの書き換え | 測り方 |
|---|---|---|
| 報連相を徹底する | 日報に決められた3項目を毎日記入する | 記入率 |
| 提案力を高める | 商談後に提案書の型に沿って作成できる | 作成物の確認 |
| マネジメント力を上げる | 部下と月1回の面談を実施し記録する | 実施件数 |
| 安全意識を高める | 作業前に指差し確認を全工程で行う | 現場観察 |
知識を伝える研修と、行動を身につける研修では、必要な時間も方法も異なります。知識の伝達は資料や動画で足り、集合研修の時間は演習に使うほうが効果的です。
全社員向けの研修は、誰にとっても中途半端になります。役職や経験年数で対象を絞り、その層に必要な内容だけを扱うほうが、行動の変化につながります。
受講者が今どこまでできているかを、事前アンケートや上司へのヒアリングで確認します。既にできていることを教えると、時間が無駄になるだけでなく信頼も損ないます。
講義中心の研修は、終了時点の理解度は高くても、行動には結びつきません。
残りを演習、討議、実践計画の作成にあてます。自分の業務に当てはめて考える時間がないと、翌日から何をすればよいか分かりません。
一般的な事例では自分ごとになりません。参加者が実際に担当している案件や現場を題材にすると、そのまま業務に持ち帰れます。
研修の終わりに、いつ、何を、どのように行うかを具体的に書いてもらいます。この用紙を上司にも共有すると、実践の確率が上がります。
1日で詰め込むより、半日を2回に分け、間に実践期間を挟むほうが定着します。2回目に実践の結果を持ち寄る形にすると、内容の理解も深まります。
研修の効果は、実施後の関わり方で大きく変わります。設計段階でここまで含めることが重要です。
研修の目的と、部下が何を実践するかを上司に事前共有します。研修後に上司が一度も触れなければ、その内容は重要でないと受け取られます。
学んだことを使う場面が自然に訪れるとは限りません。研修後1か月以内に、その内容を使う業務を割り当てる調整を行います。
30分でも構いません。実践できたこと、できなかったこと、障害になったことを共有します。この場があることが、実践の動機にもなります。
満足度アンケートは、研修の運営品質を測るものであって、効果の指標ではありません。定義した行動が実際に行われているかを、1か月後と3か月後に確認します。
| 日時 | 2024年3月14日(木) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D13 |
外部講師と内製のどちらがよいですか。
内容によります。当日は使い分けの基準を扱います。
受講者の意欲にばらつきがあります。
対象の絞り込みと、上司の事前説明が効果的です。当日は具体策を紹介します。
研修の時間を確保できません。
短時間で分割する設計や、業務内で行う方法も扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
到達点の定義と事後の仕組みが、研修の成果を決めます。無料経営相談では、現在の研修内容と課題をうかがい、改善すべき箇所を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました