転記、集計、システム間のデータ移動——人が手で繰り返している定型作業は、ノーコードツールやRPAで自動化できます。ただし、対象の選び方を誤ると、作った仕組みがすぐ動かなくなり、保守の負担だけが残ります。本セミナーでは、自動化に向く業務の見極め方と、壊れにくい設計、そして運用の仕組みを解説します。
自動化の効果は、対象業務の選定でほぼ決まります。手順が毎回同じで、入力データの形式が安定していて、例外が少ない業務。この条件を満たさない業務を無理に自動化すると、例外処理の分岐が増えて保守できなくなります。
セミナーの前半では、この判別基準を扱います。あわせて、ノーコードツールで作るべきものと、RPAで対応すべきものの違いも整理します。前者は新しい仕組みを作るのに向き、後者は既存システムの操作を代行するのに向きます。
後半では、運用の実務を扱います。自動化で最も多いトラブルは、画面の変更やデータ形式の変更で静かに止まることです。異常を検知する仕組みと、担当者が変わっても保守できる状態を、作る段階で設計しておきます。
全体は60分。選定、設計、運用の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 自動化の全体像 | 手段の違いを理解する |
| 12:10-12:30 | 対象業務の選び方 | 自社の候補を特定する |
| 12:30-12:45 | 壊れにくい設計 | 保守しやすい形にする |
| 12:45-12:55 | 運用と管理 | 継続できる体制を持つ |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
ノーコード、RPA、システム連携。それぞれの適用領域を整理します。
手順の再現性、データの安定性、例外の頻度。3条件での判別を扱います。
例外の扱い、エラー時の動作、ログの残し方を具体的に確認します。
管理台帳、担当の複数化、定期点検の仕組みを共有します。
同じ「自動化」でも、適した手段が異なります。
| 手段 | 向く用途 | 弱点 | 保守のしやすさ |
|---|---|---|---|
| ノーコード | 新しい申請・記録・集計の仕組み | 既存システムの操作は苦手 | 高い |
| RPA | 既存システムの画面操作の代行 | 画面変更で止まる | 中 |
| API連携 | システム間のデータ受け渡し | 対応していないシステムがある | 高い |
| 表計算の関数・マクロ | 小規模な集計 | 大量データに弱い | 中 |
画面を操作して代行する仕組みは、画面が変わるたびに止まります。データを直接やり取りできる方法があるなら、そちらを優先します。RPAは他に手段がない場合の選択肢です。
申請、記録、集計といった新しい仕組みは、ノーコードツールで作ると変更が容易です。業務に合わせた調整を社内で行えます。
自動化する前に、その作業が本当に必要かを問い直します。誰も見ていない集計表を自動生成しても、価値は生まれません。
自動化の失敗の多くは、作った後に静かに止まることです。
すべての場合を自動処理しようとすると、分岐が増えて保守できなくなります。想定外のデータが来たら処理を止めて担当者に通知する形にすると、シンプルに保てます。
いつ、何件処理し、何件失敗したか。この記録があると、異常に早く気づけます。記録がないと、間違った結果を使い続けることになります。
止まったことに誰も気づかない状態が最も危険です。処理が失敗したら担当者にメールやチャットで通知される仕組みを、最初から組み込みます。
取り込むファイルの列が増えた、名称が変わった。こうした変更は必ず起きます。想定と異なる形式を検知したら止まる設計にしておきます。
作った人がいなくなった後に誰も触れない状態は、リスクだけが残ります。
何が、どの業務のために、いつから動いていて、誰が作ったか。この一覧がないと、社内にいくつの自動化があるかも把握できなくなります。
目的、入力元、出力先、実行タイミング、失敗時の対応。この5項目を書いてツールと同じ場所に置きます。詳細な技術文書は不要です。
1名だけだと、休暇や退職で止まります。部門ごとに複数名が作成と修正をできる状態を目指します。
使われなくなった自動化が動き続けていることがあります。稼働状況を確認し、不要なものは止めます。
| 日時 | 2024年9月4日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D08 |
プログラミングの知識は必要ですか。
基本操作は画面上で完結しますが、条件分岐の考え方は必要です。
どのツールを選べばよいですか。
既存システムとの相性で決まります。当日は選定の観点を説明します。
費用はどれくらいかかりますか。
ツールにより幅があります。当日は費用構造を説明します。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
本セミナーは終了しました