研修を都度実施しているが体系になっていない、教える内容が担当者によって違う——こうした状態を解消する手段が、社内の教育を一つの仕組みとしてまとめる「企業内大学」です。大がかりな制度に見えますが、中小企業でも小さく始められます。本セミナーでは、立ち上げの手順と、続けるための運営方法を解説します。
企業内大学とは、社内の教育を体系立てて提供する仕組みのことです。専用の施設や部門が必要なわけではなく、何をどの順で学ぶかが整理され、教材と講師が用意され、受講の記録が残る状態を指します。
セミナーの前半では、立ち上げの起点となる棚卸しを扱います。各部門で既に行われている教育、ベテランが口頭で伝えている内容、外部研修で補っている領域。これらを一覧にすると、重複と抜けが見えてきます。
後半では、運営の実務を扱います。最も多い失敗は、立派な体系を作ったものの、講師の負担が重くて続かないケースです。既存の業務のなかで無理なく回せる形——録画の活用、短時間の講座、外部教材の組み合わせ——を設計することが継続の条件になります。
全体は60分。棚卸し、設計、運営の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 企業内大学とは何か | 取り組みの範囲を理解する |
| 12:10-12:30 | 教育内容の棚卸しと体系化 | 必要な講座を洗い出す |
| 12:30-12:45 | 講座の設計と講師の確保 | 無理なく回せる形にする |
| 12:45-12:55 | 運営と記録 | 継続する仕組みを持つ |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
施設や制度ではなく、体系と記録の仕組みであることを共有します。
現在の教育を一覧化し、階層別・職種別に整理する手順を扱います。
講座の単位、時間、教材の形式、講師の確保方法を検討します。
受講の記録、進捗の管理、内容の更新について扱います。
新しく作る前に、既にあるものを整理します。多くの場合、必要な内容の半分は既に存在しています。
| 区分 | 内容の例 | 現状の提供方法 | 体系化の方向 |
|---|---|---|---|
| 全社共通 | 就業ルール、情報管理、安全 | 入社時に口頭 | 動画化して随時受講 |
| 職種別基礎 | 業務手順、機器の操作 | OJTのみ | 手順書+動画 |
| 職種別応用 | トラブル対応、応用技術 | ベテランの経験 | 事例集として蓄積 |
| 階層別 | リーダーシップ、評価 | 外部研修 | 外部+社内事例 |
| 資格対応 | 業務に必要な資格 | 個人任せ | 講座+支援制度 |
入社時に毎回同じ説明をしている内容は、動画にすると教える側の負担がなくなり、内容も統一されます。最初の成果として分かりやすく、社内の理解も得やすくなります。
体系立てた教材にするのは難しくても、「こういう場面でどう判断したか」という事例を集めることはできます。1件30分の聞き取りを積み重ねる形が現実的です。
単発で受講するのではなく、どの階層のどの段階で受けるものかを決めます。受講後の社内共有までを含めて設計すると、費用対効果が上がります。
講師の負担が重い設計は、必ず1年以内に停止します。
半日の研修を組もうとすると、講師も受講者も日程が合いません。30分の講座を積み重ねる形にすると、業務のなかに組み込めます。
同じ内容を毎回話すのは非効率です。初回を録画し、以降は視聴+質疑という形にすれば、講師の負担は大幅に減ります。
通常業務に上乗せして講師を任せると、優先度が下がって開催されなくなります。担当する期間の業務量を調整する判断が必要です。
誰が何を受講し、何ができるようになったか。表計算ソフトの一覧でも構いません。記録があると、育成計画の議論が具体的になります。
全体像を完成させてから始めようとすると、着手できません。
全社共通2つ、主要職種の基礎3つ。この程度から始めて、翌年に追加していく計画が現実的です。
内容が難しすぎないか、時間は適切か、業務に使えるか。3問程度の確認を毎回行い、次の講座に反映します。
四半期に一度、受講状況と課題を経営に報告する場があると、取り組みが継続します。人事だけの活動になると、優先度が下がります。
教育体系が整っていることは、求職者にとって大きな判断材料になります。求人票や説明会で具体的に示すと、応募の質が変わります。
| 日時 | 2024年7月22日(月) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | R21 |
社員数が少なくても意味がありますか。
人数が少ないほど、教育が属人化しやすくなります。当日は小規模での進め方も扱います。
教材を作る人がいません。
既存の手順書と録画から始められます。当日は最小限の作り方を紹介します。
費用はどれくらいかかりますか。
社内の工数が中心で、外部費用は抑えられます。当日は費用構造を説明します。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
既にある教育を整理するだけで、体系の半分は見えてきます。無料経営相談では、現在の教育状況をうかがい、最初に作るべき講座を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました