建設業では、現場ごとに発生する原価の把握が遅れ、赤字が判明するのが完成後という状況が珍しくありません。加えて、日報、出面、請求、支払といった事務作業が紙とExcelに分散し、担当者に大きな負荷がかかっています。本セミナーでは、工事原価をリアルタイムに近い形で把握する仕組みと、事務作業を減らす具体的な進め方を解説します。
建設業の収益管理が難しいのは、原価が現場で発生し、その情報が事務所に届くまでに時間がかかるためです。材料の発注、外注への発注、労務の投入。これらが月末にまとめて集計される運用では、途中で手を打つことができません。
セミナーの前半では、この時間差をどう縮めるかを扱います。すべてをリアルタイムにする必要はなく、金額の大きい外注費と材料費だけでも発生時点で把握できれば、着地見込みの精度は大きく上がります。
後半では、事務作業の削減を扱います。日報の入力、出面の集計、請求書の作成、支払いの管理。これらは現場と事務所の両方に負荷がかかる業務ですが、入力を一度で済ませる設計にすることで、二重三重の転記をなくすことができます。
全体は60分。原価管理と事務効率化を扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 原価が見えない構造 | 課題の所在を特定する |
| 12:10-12:30 | 情報を早く集める仕組み | 着地見込みの精度を上げる |
| 12:30-12:45 | 事務作業の削減手順 | 転記をなくす設計を得る |
| 12:45-12:55 | 現場への定着 | 使われる状態にする |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
発生から集計までの時間差が、どこで生じているかを工程ごとに確認します。
外注費、材料費、労務費。それぞれの捕捉方法と、優先順位を整理します。
日報から請求までの流れを一本化し、転記をなくす手順を扱います。
現場の入力負担を最小化する工夫と、段階的な移行方法を共有します。
すべての原価を即時に把握しようとすると、現場の入力負担が過大になります。金額の大きい項目から着手します。
| 原価項目 | 工事原価に占める割合の目安 | 捕捉のしやすさ | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 外注費 | 40〜60% | 注文書の時点で確定 | 最優先 |
| 材料費 | 20〜30% | 発注・納品時に把握可能 | 高い |
| 労務費 | 10〜20% | 出面の集計が必要 | 中 |
| 経費 | 5〜10% | 領収書の回収が必要 | 低い |
請求書が届いてから計上すると、1〜2か月遅れます。注文書を発行した時点で発注額を原価に反映させれば、工事途中でも着地見込みが立ちます。
月末の締めを待たず、発注のたびに予算残を確認できる状態にします。予算超過の兆候が早く分かれば、追加変更の交渉や工程の調整で対応できます。
原価情報が事務所だけに留まると、現場は原価意識を持ちにくくなります。担当者が自分の現場の状況を確認できるようにすると、行動が変わります。
建設業の事務負荷の多くは、同じ情報を複数の帳票に書き写す作業から生じています。
現場で入力した作業内容と人員が、出面集計と原価計上の両方に反映される仕組みにします。紙の日報を事務所で入力し直す運用が残っていると、負荷は減りません。
施工写真を工事と日付に紐づけて保存すると、後の報告書作成や検査対応が大幅に楽になります。撮影の時点で整理される仕組みが理想です。
出来高や契約金額の情報が入っていれば、請求書は自動で作成できます。手作業での作成は、金額の誤りと二重請求の原因にもなります。
法令上の保存義務があるもの、取引先が紙を求めるもの。これらを整理し、それ以外は電子化する方針を決めます。「念のため紙も」が続くと効率化が進みません。
現場は工事を進めることが本業です。入力が負担になれば、必ず形骸化します。
現場に求めるのは、作業内容、人員、進捗、写真程度に絞ります。分析に必要な項目は、事務所側で補完する設計にします。
事務所に戻ってパソコンで入力する運用は続きません。現場で数分で終わる入力方法を用意することが前提です。
全現場に一斉導入すると、問題が起きたときの影響が大きくなります。協力的な現場で2〜3か月試し、手順を固めてから展開します。
日報を入力すれば報告書が自動で作られる、写真が自動で整理される。入力の見返りが現場に返る設計にすると、定着します。
| 日時 | 2024年5月9日(木) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D05 |
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入力を求める範囲の決め方を含めて扱います。
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アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
どこに時間差と転記が生じているかは、工程を追うと明確になります。無料経営相談では、現在の業務の流れをうかがい、優先して手を入れる箇所を整理してお伝えします。
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