卸や小売を通さず、自社ブランドで消費者に直接販売するD2Cは、利益率と顧客との距離の両方を改善できる手段です。一方で、集客・製造・物流・顧客対応をすべて自社で担う必要があり、準備が不十分なまま始めると立ち上がりません。本セミナーでは、成功している事例に共通する条件と、立ち上げの手順を解説します。
D2Cの魅力は、中間コストがなくなることで利益率が上がる点にありますが、その分、これまで卸先が担っていた集客と販売の機能を自社で持つ必要があります。この機能を持てるかどうかが成否を分けます。
セミナーの前半では、D2Cが成立しやすい商材の条件を整理します。単価、リピート性、こだわりを説明できる背景の有無。これらの条件を満たさない商材で無理に始めると、集客コストが利益を上回ります。
後半では、既存の販路との関係を扱います。卸先と競合する価格設定は、既存取引に影響します。商品を分ける、価格帯を変える、限定商品を用意するなど、共存させる方法を具体的に検討します。
全体は60分。条件、体制、発信の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | D2Cの構造と収益 | 仕組みを理解する |
| 12:10-12:30 | 成立する条件と販路の整理 | 自社での可否を判断する |
| 12:30-12:45 | 立ち上げの体制と発信 | 必要な準備を把握する |
| 12:45-12:55 | リピート設計と収益計画 | 継続する事業にする |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
卸販売との収益構造の違いと、自社が負うべき機能を整理します。
商材の適性判断と、既存取引先との共存方法を扱います。
必要な人員、初期投資、ブランドの伝え方を具体化します。
獲得コスト、リピート率、LTV。事業として成立させる計算を扱います。
どんな商品でも直販できるわけではありません。条件を確認してから判断します。
| 条件 | 成立しやすい | 難しい |
|---|---|---|
| 単価 | 3,000円以上 | 1,000円未満(送料負けする) |
| リピート性 | 消耗品・定期利用 | 一度買えば長く使う |
| 背景の語れる要素 | 素材・製法・作り手がある | 汎用品 |
| 既存の認知 | 実店舗や取引実績がある | 完全な無名 |
| 在庫の柔軟性 | 小ロットで生産できる | 大ロットのみ |
単品では送料が利益を圧迫する商材でも、複数点のセットや定期購入にすることで成立する場合があります。1回の注文金額をどう設計するかが鍵になります。
D2Cで選ばれる理由の多くは、品質だけでなく、その商品ができるまでの物語にあります。産地、製法、作り手の考え。これらを継続的に発信できる商材は、価格競争に巻き込まれにくくなります。
実店舗の常連、卸先を通じたファン、過去のイベント参加者。最初の購入者を確保できる接点があると、集客ゼロからの立ち上げより格段に有利です。
卸先と同じ商品を安く直販すると、取引に影響します。設計で回避します。
直販限定の商品、サイズ、セット構成を用意します。同一商品の価格競合を避けられ、卸先からも理解を得やすくなります。
直販だから安くする必要はありません。同価格にしたうえで、直販ならではの特典(限定品、定期便、詳しい情報)で選ばれる形にします。
黙って始めると信頼を損ないます。目的と商品の切り分けを事前に説明し、場合によっては卸先の店舗を紹介する導線を用意することで、協力関係を保てます。
消費者から直接得られる反応は、卸先にとっても有益な情報です。共有することで、関係を強められます。
売上が立っても利益が残らない構造では続きません。
新規顧客の獲得コストを考えると、初回購入では赤字になることが一般的です。2回目以降で回収する前提で、リピート施策を最初から組み込みます。
消耗品であれば、定期購入の比率を上げることが収益の安定に直結します。解約しやすい設計にしたうえで、継続する理由を提供します。
商品原価と広告費だけで計算すると、実際の利益が想定を下回ります。梱包資材、送料、決済手数料、返品対応。すべて含めた原価で価格を決めます。
いきなり大量の在庫を抱えず、少数の商品で反応を見ます。売れる商品が分かってから、生産と広告に投資する順序が安全です。
| 日時 | 2024年7月30日(火) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | E06 |
製造は外部委託でも可能ですか。
可能です。当日は委託時の注意点にも触れます。
どのカートシステムを使うべきですか。
定期購入の有無で選択が変わります。当日は選定の観点を説明します。
広告費はどれくらい必要ですか。
LTVから逆算します。当日は計算方法をお伝えします。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
商材の条件と既存販路の状況が分かれば、成立の見込みは判断できます。無料経営相談では、商品と販売状況をうかがい、立ち上げの進め方を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました