業務システムを外部に依頼すると、開発費に加えて、仕様変更のたびに費用と時間が発生します。ローコード開発は、業務を知っている社内の人が自分で作れる範囲を広げる手段です。ただし、何でも作れるわけではありません。本セミナーでは、内製に向く領域と外注すべき領域を切り分け、実際に運用に耐える形で進める方法を解説します。
ローコード開発の価値は、開発費の削減そのものより、変更に素早く対応できることにあります。業務は変わり続けるため、その都度外部に依頼していると、対応が追いつかず現場が独自のExcelで補うことになります。
セミナーの前半では、どの範囲が内製に向くかを整理します。部門内で完結する申請や記録、集計、簡易な進捗管理。こうした領域は内製に向きます。一方、基幹の会計処理や、大量データの高速処理、外部との厳密な連携は外注が適しています。
後半では、実際の進め方を扱います。作ること自体は難しくありませんが、作った後に誰も保守できない状態になると、かえってリスクが増えます。運用ルールと引き継ぎの設計まで含めて解説します。
全体は60分。適用範囲、進め方、保守の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | ローコードで変わること | 期待値を正しく持つ |
| 12:10-12:30 | 内製に向く領域の切り分け | 対象を判断できる |
| 12:30-12:45 | 最初に作る仕組みと進め方 | 着手できる状態になる |
| 12:45-12:55 | 保守と属人化対策 | 継続できる体制を持つ |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
開発費の削減ではなく、変更対応の速さが本質的な価値であることを共有します。
内製に向く業務、外注すべき業務、既存システムを使うべき領域を判断する基準を扱います。
最初に作る対象の選び方、要件のまとめ方、現場との進め方を示します。
ドキュメント、権限、引き継ぎ。作った後に必要な仕組みを整理します。
何でも作れるという前提で始めると、途中で限界に突き当たります。適用範囲を先に決めます。
| 領域 | 内製の適性 | 理由 |
|---|---|---|
| 申請・承認の仕組み | 高い | 部門内で完結し、変更が多い |
| 日報・報告の記録 | 高い | 様式変更が頻繁 |
| 簡易な進捗・案件管理 | 高い | 運用に合わせた調整が必要 |
| 在庫・受発注の管理 | 中 | 既存システムとの連携次第 |
| 会計・給与の処理 | 低い | 法令対応と正確性が最優先 |
| 大量データの高速処理 | 低い | 性能面の制約がある |
様式や承認ルートが年に何度も変わる業務は、外注すると費用がかさみます。こうした領域こそ内製の効果が出ます。
会計、給与、労務。制度改正への追随が必要な領域は、専用製品を使うほうが安全かつ安価です。
内製する仕組みが独立してしまうと、また新たな分断を生みます。既存システムから出力したデータを取り込む形にしておくと、二重管理を避けられます。
最初に作るものの選定が、その後の展開を左右します。
月次の申請、備品の管理、簡単な進捗表。既に運用が固まっていて、対象人数が少ない業務が最適です。1〜2週間で完成する規模に留めます。
情報システム担当が作るより、その業務の担当者が作るほうが、要件の齟齬が起きません。技術面のサポートを情報システムが担う分担が現実的です。
完璧を目指して長く作り込むと、公開時には要件が変わっています。最低限の機能で公開し、使いながら調整するほうが早く形になります。
新しい仕組みと紙の並行運用が続くと、必ず紙に戻ります。切り替え日を決めて周知します。
内製の最大のリスクは、作った人がいなくなった後に誰も触れなくなることです。
何をするものか、誰が使うか、データはどこから来るか、変更するときはどこを触るか。この4項目を1枚にまとめてアプリと同じ場所に保管します。
部門ごとに1名以上、作成できる人を育てます。定期的に集まって情報を交換する場があると、社内全体の水準が上がります。
誰が作ってよいか、どのデータを扱ってよいか。無秩序に作られると、情報管理上の問題が生じます。作成の届け出だけでも運用しておきます。
作ったまま使われていないものが残ると、管理対象だけが増えます。棚卸しを行い、不要なものは廃止します。
| 日時 | 2024年6月19日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D08 |
プログラミングの知識は必要ですか。
基本的な操作は画面上で完結します。ただし条件分岐や計算の考え方は必要になります。
どのツールを選べばよいですか。
既存システムとの連携性と費用体系で決まります。当日は選定の観点を説明します。
情報システム部門がありません。
外部の支援を併用しながら進める方法も扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
どの業務を内製し、どこを外注すべきかの判断が投資効率を決めます。無料経営相談では、現在のシステム構成と業務をうかがい、適用範囲を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました