DXを進めたいがIT人材が採用できない——地方の中小企業では特に切実な課題です。しかし必要なのは、高度な技術者ではなく、業務を理解したうえでデジタルの手段を選べる人材です。この人材は、既存社員のなかから育てるほうが確実です。本セミナーでは、育成の対象者の選び方、身につけるべき能力、そして育成計画の立て方を解説します。
DX人材という言葉は幅が広く、何を育てるべきかが曖昧なまま研修を実施すると効果が出ません。中小企業に必要なのは、開発ができる技術者ではなく、業務の課題を整理し、どんな手段で解決できるかを判断し、外部と対話できる人材です。
セミナーの前半では、この能力を具体的に分解します。業務理解、課題の言語化、手段の知識、外部との折衝、社内の調整。このうち業務理解は既存社員が既に持っているものであり、そこに他の能力を足していくほうが早道です。
後半では、育成の進め方を扱います。研修だけでは身につかず、実際のプロジェクトを担当することが最も効果的です。ただし失敗すると本人も社内も委縮するため、規模を絞った案件から任せる設計が必要になります。
全体は60分。能力の整理、対象者の選定、育成計画の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | DX人材に必要な能力 | 育てるべき像を明確にする |
| 12:10-12:30 | 対象者の選び方 | 社内から候補を挙げる |
| 12:30-12:45 | 育成計画の立て方 | 1年間の計画を描く |
| 12:45-12:55 | 定着と処遇 | 育てた人材を維持する |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
業務理解、課題の言語化、手段の知識、折衝、調整。5つの要素に分解します。
どんな人が向くか、逆に向かないのはどんな場合かを整理します。
研修、実践、振り返り。1年間の組み立て方を示します。
処遇、キャリア、社内での位置づけを扱います。
「DXができる人」では育成計画が立ちません。要素に分けると、何を教えるべきかが決まります。
| 能力 | 内容 | 習得方法 | 既存社員の保有度 |
|---|---|---|---|
| 業務理解 | 現場の実務と課題を知っている | 日常業務 | 高い |
| 課題の言語化 | 困りごとを要件に翻訳できる | 実践+指導 | 中 |
| 手段の知識 | 何で解決できるかを知っている | 研修+情報収集 | 低い |
| 外部との折衝 | ベンダーと対等に話せる | 実践 | 低い |
| 社内調整 | 部門間の合意を作れる | 実践 | 中 |
プログラミングができる必要はありません。どんな手段が存在し、それぞれ何ができて何にいくらかかるかを知っていれば、判断はできます。この知識は研修と情報収集で身につきます。
「業務が非効率」を「受注情報を3回転記しており、月20時間かかっている」と表現できるかどうか。この翻訳ができないと、外部に依頼しても的外れな提案しか返ってきません。
見積の妥当性、提案内容の判断、契約範囲の確認。小さな案件から実際に担当させ、上長が伴走する形が最も効果的です。
選定を誤ると、本人にとっても会社にとっても負担になります。
ITに詳しい人より、現場の業務を知っていて改善に関心がある人が適しています。技術は後から学べますが、業務理解は短期間では得られません。
DXは部門をまたぐ調整が必要になります。異動経験があり、他部門に知り合いがいる人は、それだけで推進力を持ちます。
一人だけに任せると、その人の退職ですべてが止まります。また相談相手がいない状態は本人の負担も大きくなります。
業務が増えることになるため、本人が納得していないと続きません。役割と期待、そして処遇について事前に話し合います。
研修だけでは育ちません。実践の機会と、その後の処遇まで設計します。
部門内で完結する業務改善を1件、最初から最後まで任せます。要件整理、ベンダーとの会話、導入、定着まで一通り経験することが、次の案件への自信になります。
研修だけを先に受けても定着しません。基礎的な研修を受け、実践し、詰まったところで追加の研修を受ける。この順序が効果的です。
担当した改善の内容と効果を、経営会議や全社の場で報告してもらいます。本人の意欲につながり、他部門への波及効果も生まれます。
育成した人材が転職するのは、社内でのキャリアが見えないことが大きな要因です。役割に応じた処遇と、その先のポジションを示すことが定着の条件になります。
| 日時 | 2024年7月1日(月) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D13 |
社員数が少なく、専任にできません。
兼任を前提とした育成の進め方を扱います。
どんな研修を受けさせるべきですか。
段階に応じた内容が異なります。当日は選び方の観点を説明します。
外部人材の活用と併用できますか。
併用が現実的です。当日は役割分担の考え方を扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
誰を、どの順序で育てるかが決まれば、DXの推進は加速します。無料経営相談では、組織構成と現在の取り組みをうかがい、育成の対象と計画を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました