苦労して採用した人が1年以内に辞めてしまう——採用に投じた費用と時間を考えると、これは大きな損失です。定着しない原因の多くは、採用時の情報提供と、入社後の受け入れ体制にあります。本セミナーでは、採用の段階から定着を見据えた設計を行い、育成までを一連の流れとして組み立てる方法を解説します。
採用と育成は別々に語られがちですが、実際には連続した一つの取り組みです。採用時に伝えた内容と入社後の実態が食い違えば、どれだけ育成に力を入れても定着しません。逆に、入社前に正確な情報を伝えていれば、多少の困難があっても定着します。
セミナーの前半では、早期離職の原因を整理します。仕事内容の相違、人間関係、教育の不足、評価への不満。それぞれ発生する時期が異なり、対策も異なります。
後半では、受け入れと育成の実務を扱います。中小企業では専任の教育担当を置けないことがほとんどですが、最低限の型——初日から3か月までの流れ、担当者の役割、定期的な面談——があれば、現場の負担を増やさずに定着率を上げられます。
全体は60分。採用段階から育成までを通して扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 早期離職の構造 | 原因を時期別に理解する |
| 12:10-12:25 | 採用段階でできる対策 | ミスマッチを減らす |
| 12:25-12:45 | 受け入れと育成の型 | 現場が回せる形を作る |
| 12:45-12:55 | 定着状況の把握 | 兆候を早く捉える |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
入社1か月、3か月、1年。時期ごとに離職の理由が異なることを確認します。
求人票、面接、内定後の接触。それぞれで伝えるべき情報を整理します。
初日から3か月の流れ、教育担当の役割、記録の残し方を扱います。
面談の頻度と内容、離職の兆候を捉える方法を共有します。
一律の対策では効果がありません。時期ごとに手を打つ必要があります。
| 時期 | 主な離職理由 | 有効な対策 |
|---|---|---|
| 1か月以内 | 聞いていた仕事と違う、居場所がない | 採用時の情報提供、受け入れ準備 |
| 3か月以内 | 教えてもらえない、質問しづらい | 教育担当の明確化、定期面談 |
| 半年〜1年 | 成長実感がない、評価が不透明 | 育成計画の共有、面談での振り返り |
| 1年以降 | キャリアが見えない、待遇 | キャリアパスの提示、制度の説明 |
仕事内容、残業、休日、配属。これらを正確に伝えていれば、入社直後の「話が違う」は起きません。良く見せた採用は、結局採用コストの二重払いになります。
席、パソコン、備品、初日の予定、紹介する相手。これらが用意されているかどうかで、受け入れられている実感が変わります。準備リストを作り、毎回同じ水準を保ちます。
誰に聞けばよいか分からない状態が、最も孤立を生みます。業務の指導役とは別に、何でも相談できる先輩を1名決めておく方法が有効です。
詳細な育成計画を作っても、現場に余裕がなければ実行されません。最低限の型に絞ります。
1年分の詳細な計画は、作っても更新されません。最初の3か月について、何ができるようになるかを週単位で書き、それ以降は3か月ごとに更新する形が現実的です。
口頭での指導だけでは、教える人によって内容が変わります。主要な業務について簡単な手順書があれば、指導の質が揃い、本人も後から確認できます。
教育を担当する社員の通常業務を減らさないまま指導を求めると、どちらも中途半端になります。担当期間中は業務量を調整する判断が必要です。
習得状況をチェックリストで管理すると、本人にも進捗が見え、成長実感につながります。指導する側の引き継ぎにも使えます。
離職の意思は、辞表が出る前に兆候として表れます。定期的な接触があれば気づけます。
業務の進捗確認ではなく、困っていること、想像と違ったこと、今後やってみたいことを聞く場にします。30分でも構いませんが、必ず実施することが重要です。
直属の上司には言いにくいことがあります。人事や別部門の管理職が話を聞く機会を年に1〜2回設けると、拾える情報が増えます。
退職時の聞き取りは、次の改善の材料になります。本音が出にくいため、直属の上司ではない人が、退職日の少し前に行うのが効果的です。
定着率が分かれば、必要な採用数が計算できます。採用を増やすより定着を改善するほうが、費用対効果が高い場合が多くあります。
| 日時 | 2024年6月6日(木) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | R19 |
社員数が少なく、育成に人を割けません。
手順書と面談だけでも効果があります。当日は最小限の型をお伝えします。
中途採用でも同じ考え方ですか。
基本は同じですが、期待値の擦り合わせがより重要になります。当日は違いも扱います。
評価制度の整備は必要ですか。
必須ではありませんが、何が評価されるかを伝えることは必要です。当日は考え方を説明します。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
どの時期に離職が集中しているかが分かれば、打つべき手は絞れます。無料経営相談では、現在の採用と受け入れの状況をうかがい、優先すべき改善点を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました