セミナーレポート 2024年5月15日(水) 12:00-13:00 開催終了

製造業のDXの進め方|紙とデジタルを併用しながら生産性を上げる

開催日時2024年5月15日(水) 12:00-13:00
形式WEBによるオンライン開催(Zoomウェビナー)
参加費無料
対象製造業の経営者・工場長・生産管理・情報システム担当の方
製造業のDXの進め方|紙とデジタルを併用しながら生産性を上げる

製造業のDXは、現場の紙とホワイトボードをすべて置き換えることではありません。長年の運用で最適化された手順を無理に変えると、かえって生産性が下がります。重要なのは、紙のままで問題ない工程と、データにすべき工程を切り分けることです。本セミナーでは、その判断基準と、段階的に進める具体的な手順を解説します。

このページでわかること

  • 紙のままでよい工程とデータ化すべき工程の切り分け
  • 最初に着手すべき領域の見極め
  • 設備や現場からデータを取る現実的な方法
  • 現場の抵抗を生まない進め方
  • 投資判断に使う指標

セミナー概要

製造業のDXが失敗する典型は、全社的なシステム導入を一度に進めようとすることです。生産管理システムの刷新には長い期間と多額の投資が必要で、その間に現場は日常業務を続けなければなりません。

現実的なのは、経営判断に必要な数字から順にデータ化していく進め方です。まず受注から出荷までの流れのなかで、どこの情報が遅れているか、どこで見えなくなっているかを特定します。多くの場合、進捗と在庫、そして設備の稼働状況がその対象になります。

セミナーでは、この特定の方法と、各領域でのデータ取得の現実的な手段を扱います。高価な設備投資をしなくても、既存の設備から情報を取る方法や、現場の負担を増やさずに記録を残す方法があります。

  • DXに取り組みたいが何から始めるか決まらない
  • 生産の進捗が現場に行かないと分からない
  • 在庫の実数が把握できていない
  • システムを検討したが投資規模が大きすぎる

セミナー内容

全体は60分。切り分け、着手、定着の順に扱います。

時間内容ゴール
12:00-12:10製造業DXの誤解進め方の前提を揃える
12:10-12:30データ化すべき領域の特定着手点を決める
12:30-12:45現実的なデータ取得の方法投資を抑えた進め方を得る
12:45-12:55現場への展開と投資判断社内を動かす方法を持つ
12:55-13:00質疑応答個別の相談

第1部:前提の整理

全面刷新ではなく、部分から始める考え方を共有します。

第2部:領域の特定

進捗、在庫、設備稼働、品質。どこから着手すべきかを判断する基準を扱います。

第3部:取得方法

既存設備からの信号取得、現場での簡易入力、画像による記録など、投資を抑えた方法を紹介します。

第4部:展開と判断

現場の巻き込み方と、投資判断に使う指標を整理します。

データ化する優先順位

すべてを一度にデジタル化する必要はありません。経営判断への影響が大きい領域から着手します。

領域見えないことの影響取得の難易度優先度
生産進捗納期回答が遅れる、督促が増える最優先
在庫欠品と過剰在庫が同時に発生高い
設備稼働ボトルネックが特定できない高い
不良・手直し原価が読めない
作業者ごとの実績標準時間が定まらない低い

まず進捗の見える化から始める

今どの工程まで進んでいるかが事務所から分かるだけで、納期回答の精度が上がり、現場への問い合わせも減ります。バーコードや簡易な入力端末で実現でき、投資も抑えられます。

在庫は実地棚卸の頻度を上げるところから

システム上の在庫と実数が合わない状態でシステムを入れても、数字は信用されません。まず実数を合わせ、差異の原因を潰してから自動化に進みます。

設備稼働は後付けの計測から試す

設備を入れ替えなくても、電流値や信号を取得する後付けの機器で稼働状況を記録できます。まず1台で試し、効果を確認してから台数を増やします。

紙のままでよい工程を見極める

デジタル化そのものが目的になると、現場の負担だけが増えます。判断の基準を持っておきます。

後で集計・分析する情報はデータにする

生産数、不良数、稼働時間。これらは集計して初めて意味を持つため、記録の時点でデータにする価値があります。

その場限りで完結する情報は紙で構わない

当日の作業割り当て、一時的な連絡事項。これらをすべてシステム化すると、かえって手間が増えます。ホワイトボードのほうが速い場面は残して構いません。

現場の手書きメモは撮影で残す

紙に書いた記録を、写真として工程や日付に紐づけて保存する方法もあります。入力の手間なく記録が残り、後から検索できる状態になります。

二重運用の期間を短く区切る

紙とシステムの両方を続けると、必ず紙が残ります。移行日を決め、その日から一方に統一する判断が必要です。

現場を動かすための進め方

製造現場では、変更そのものが品質と安全のリスクと受け止められます。慎重に進める必要があります。

1ラインで試してから展開する

協力を得られるラインで2〜3か月試し、手順と課題を整理してから他へ広げます。最初から全社展開すると、問題が起きたときに全体が止まります。

現場のベテランを設計に加える

外部と管理部門だけで決めた仕組みは、現場の実情と合いません。実際に作業している人を設計段階から加えると、使える仕組みになり、導入後の協力も得やすくなります。

投資判断は削減時間と機会損失の両方で見る

人件費の削減だけでは投資回収が説明できないことがあります。納期遅延による失注、過剰在庫の保管費、手直しの費用。これらを含めて評価します。

補助金の活用を前提に計画する

設備投資やシステム導入には使える制度があります。ただし交付決定前の発注は対象外になるため、スケジュールを制度に合わせて組む必要があります。

セミナー開催日・場所

日時2024年5月15日(水)
時間12:00-13:00
参加費用無料
場所WEBによるオンライン開催
視聴方法Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します)
スケジュール開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。
諸注意本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
主催株式会社Digital&
セミナー番号D17

よくある質問

小規模な工場でも取り組めますか。

規模が小さいほど、段階的な導入がしやすい面もあります。当日は小規模向けの進め方も扱います。

既存の生産管理システムがあります。

置き換えずに補完する方法もあります。当日は考え方を説明します。

現場に詳しい人がいません。

外部支援の使い方と、社内に残すべき役割を整理してお伝えします。

アーカイブ配信はありますか。

お申し込みいただいた方に後日ご案内します。

着手すべき領域を一緒に特定しませんか

どこの情報が見えていないかは、工程を追うと明確になります。無料経営相談では、現在の生産の流れをうかがい、優先すべき領域と進め方を整理してお伝えします。

本セミナーは終了しました

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