データはあるのに経営判断に使えていない——多くの企業に共通する状況です。BIツールを導入すればグラフは作れますが、見るべき指標が決まっていなければ、きれいな画面ができるだけで意思決定は変わりません。本セミナーでは、導入前に決めておくべきこと、データを整える手順、そして生成AIを活用した分析の進め方を解説します。
BIツールの導入相談で最も多いのは、「何を表示すればいいか分からない」という段階での問い合わせです。ツールは手段であり、先に決めるべきは、誰がどの頻度で何を判断するために数字を見るのかという設計です。
セミナーの前半では、この設計を扱います。経営者が月次で見る指標、部門長が週次で見る指標、現場が日次で見る指標。それぞれ求められる粒度と速度が異なるため、同じ画面ですべてを賄おうとすると使われなくなります。
後半では、データを集める工程を扱います。販売管理、会計、勤怠、Web解析。システムが分かれている状態から始める場合の、現実的な統合の順序をお伝えします。すべてを一度に接続する必要はなく、判断に使う指標に関わるものから順に進めるのが確実です。
全体は60分。設計、データ整備、運用の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 導入が形骸化する原因 | 失敗パターンを回避する |
| 12:10-12:30 | 見るべき指標の決め方 | 自社の指標を絞り込む |
| 12:30-12:45 | データ統合の順序 | 現実的な進め方を得る |
| 12:45-12:55 | 運用設計と生成AIの活用 | 使われる状態をつくる |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
指標が決まっていない、更新が止まる、見る習慣がない。3つの原因それぞれへの対策を示します。
階層ごとに、判断の頻度と必要な粒度から指標を逆算する手順を扱います。
システムごとの接続難易度と、着手すべき順序を整理します。
ダッシュボードの見直し頻度、異常値への対応、生成AIを使った分析補助を扱います。
一つの画面ですべての階層を満たそうとすると、誰にとっても使いにくいものになります。階層別に設計します。
| 見る人 | 頻度 | 指標の例 | 求められる速度 |
|---|---|---|---|
| 経営者 | 月次 | 売上・粗利・営業利益・受注残 | 翌月5営業日以内 |
| 部門長 | 週次 | 部門別売上・進捗率・稼働率 | 翌週月曜 |
| 現場責任者 | 日次 | 生産数・不良率・在庫 | 当日中 |
| 営業担当 | 随時 | 案件状況・訪問件数 | リアルタイム |
20個並んだ画面は、結局どれも見られません。判断に直結する指標を5つに絞り、詳細は必要なときに掘り下げる構成にします。
指標が基準値を下回ったときに誰が何をするかを、あらかじめ決めておきます。行動につながらない指標は、表示していても意味がありません。
「売上」が受注ベースか出荷ベースか、部門によって解釈が異なると議論が噛み合いません。指標ごとに定義と算出元を文書化します。
全システムを一度に接続しようとすると、要件定義だけで半年が過ぎます。指標から逆算して順に進めます。
月次の売上集計だけでも自動化されれば、担当者の作業時間が削減され、社内の理解も得られます。この成功を土台に範囲を広げます。
取引先名、商品コード、部門コード。システム間で表記が異なると、統合しても集計できません。地味な作業ですが、ここを飛ばすと後で必ず戻ってきます。
完全自動化が難しい項目は必ず残ります。誰がいつ入力するかを決め、入力漏れが分かる仕組みを入れておきます。
現場で使われているExcelには、システムにない工夫が含まれています。まずはその出力をBIに取り込む形から始め、段階的に移行するほうが定着します。
数値を見る作業だけでなく、その解釈にも時間がかかります。ここは補助が効く領域です。
「今月の粗利率が2ポイント低下した」という事実に対し、考えられる要因を列挙させると、確認すべき箇所の見落としが減ります。最終的な判断は人が行います。
ダッシュボードの数値をもとに、月次報告の文章を下書きさせます。担当者が数値の確認と補足に集中できるようになります。
BIツールの計算式やデータ抽出の記述は、慣れないと時間がかかります。やりたいことを言葉で伝えて式を出力させると、専任者がいなくても対応できる範囲が広がります。
生成AIが出す解釈や計算には誤りが混じります。判断に使う数値は、必ず元のデータで裏を取る運用にします。
| 日時 | 2024年4月17日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D09 |
どのBIツールを選べばよいですか。
既存システムとの接続性と社内の運用体制で決まります。当日は選定の観点を説明します。
Excelでは限界がありますか。
データ量と更新頻度によります。当日は移行を検討すべき目安をお伝えします。
社内にデータに詳しい人がいません。
外部支援を併用する前提での進め方も扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
ツール選定の前に指標を決めることが、形骸化を防ぐ最短の方法です。無料経営相談では、現在の管理帳票をうかがい、優先すべき指標と整備の順序を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました