良い商品を作っているが、地域の外に届いていない——食品事業者から多く聞かれる声です。ネット広告は全国への販路を開く手段ですが、食品は単価が低く、送料と冷蔵・冷凍のコストがかかるため、一般的な広告運用の考え方では利益が残りません。本セミナーでは、食品ならではの制約を踏まえた広告とブランディングの進め方を解説します。
食品ECの難しさは、単価と配送コストの関係にあります。3,000円の商品に対して送料が1,000円かかると、購入者にとっての実質価格は大きく上がります。この構造を踏まえずに広告を出すと、クリックはされても購入に至りません。
セミナーの前半では、収支構造の整理から始めます。原価、送料、決済手数料、広告費。これらを差し引いて残る利益から、新規獲得にかけられる金額を逆算します。この数字が、広告運用の判断基準になります。
後半では、訴求とブランディングを扱います。食品は味を伝えられないため、産地、製法、作り手、食べ方の提案といった周辺情報で判断されます。この情報をどう構成するかが、価格競争を避ける鍵になります。
全体は60分。収支、商品設計、訴求の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 食品ECの収支構造 | 広告費の上限を算出する |
| 12:10-12:30 | 送料を吸収する商品設計 | 売れる価格構成をつくる |
| 12:30-12:45 | 広告と訴求の設計 | 伝わる表現を身につける |
| 12:45-12:55 | リピートの仕組み | 継続購入につなげる |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
原価、送料、手数料、広告費。利益が残る構造を計算します。
セット構成、価格帯、送料無料の基準を検討します。
産地、製法、作り手、食べ方。広告と商品ページでの伝え方を扱います。
同梱物、定期便、季節の案内。継続購入の設計を共有します。
単品販売では成立しない商材でも、構成を変えることで利益が残ります。
| 販売の形 | 客単価の目安 | 送料の負担感 | 利益の残り方 |
|---|---|---|---|
| 単品 | 1,500〜2,500円 | 大きい | ほぼ残らない |
| セット(3〜5点) | 4,000〜6,000円 | 許容範囲 | 残る |
| ギフト用 | 5,000〜10,000円 | 気にされにくい | 大きく残る |
| 定期便 | 月3,000〜5,000円 | 継続で薄まる | 安定して残る |
単品での送料負担は購入をためらわせます。組み合わせを提案するセットにすると、客単価が上がり、送料の比率が下がります。「食べ比べ」「1週間分」といった構成が分かりやすく機能します。
贈答用では、送料込みの総額より「贈るのにふさわしいか」が判断基準になります。のし、包装、メッセージカードへの対応を整えると、単価の高い層に届きます。
季節の商品を定期的に届ける形にすると、獲得コストを複数回の購入で回収できます。数量が読めるため、生産計画も立てやすくなります。
味は画面越しに伝わりません。何で判断されるかを理解して設計します。
誰が、どこで、どう作っているか。この情報が信頼の土台になります。生産現場の写真、作り手の言葉は、どんな形容詞よりも効きます。
商品単体の写真より、食卓に並んだ状態、調理の途中、食べている場面のほうが購入意欲につながります。「どう食べるか」が想像できることが購入の条件です。
食品の広告表現には、健康や効能に関する制約があります。産地や原材料の表示にも規定があります。表現を決める前に確認する工程を入れます。
食品は需要の季節変動が大きい商材です。お中元、お歳暮、旬の時期。ピークの1〜2か月前から配信を始め、学習期間を確保します。
食品は再購入が見込める商材です。初回で終わらせない設計をします。
商品と一緒に、食べ方の提案、他の商品の紹介、生産者からの手紙を入れます。開封時は最も関心が高い瞬間であり、次の購入につながりやすい接点です。
商品ごとの標準的な消費期間を把握し、使い切る頃に案内を送ります。購入日を起点にした自動配信で対応できます。
売り込みではなく、旬の情報、産地の様子、新商品の予告。年に数回でも、忘れられない接触を続けることが再購入につながります。
食品では、実際に食べた人の感想が最も強い判断材料になります。購入後の依頼と、投稿しやすい導線を用意します。
| 日時 | 2024年9月25日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | E07 |
冷蔵・冷凍品でも広告は有効ですか。
送料が高くなる分、単価設計がより重要になります。当日は具体例を扱います。
広告予算はどれくらい必要ですか。
LTVから逆算します。当日は計算方法をお伝えします。
モールと自社サイトのどちらがよいですか。
商品特性によります。当日は判断の基準を説明します。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
広告費の上限が分かれば、運用の判断が明確になります。無料経営相談では、商品と現在の販売状況をうかがい、設計案を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました