RPAで何でも自動化できるという説明を受けて導入したものの、想定した業務に適用できず止まっている——よくある事態です。RPAには明確に得意な領域と、避けるべき領域があります。本セミナーでは、適用できる範囲と限界を具体的に線引きし、投資が無駄にならない対象の選び方を解説します。
RPAは、人が画面上で行っている操作を代行する仕組みです。この性質から、既存システムを改修せずに自動化できる利点がある一方、画面の変更やデータ形式の変化に弱いという弱点があります。
セミナーの前半では、この特性を踏まえた適用範囲を整理します。手順が毎回同じで、入力データの形式が安定していて、例外が少ない業務。この3条件を満たさない業務に適用すると、保守できなくなります。
後半では、他の手段との比較を扱います。システム間でデータを直接やり取りできるなら、そちらのほうが確実です。RPAは、他に手段がない場合の選択肢と位置づけるのが実務的です。あわせて、費用対効果の算出方法もお伝えします。
全体は60分。適用範囲、比較、設計の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | RPAの仕組みと特性 | 得意・不得意を理解する |
| 12:10-12:30 | 適用できる業務の見極め | 自社の候補を判別する |
| 12:30-12:45 | 他の手段との使い分け | 最適な方法を選べる |
| 12:45-12:55 | 設計と費用対効果 | 投資判断ができる |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
画面操作の代行という仕組みと、そこから生じる利点と弱点を整理します。
3条件による判別と、業務別の適性を確認します。
システム連携、ノーコード、外部委託。それぞれとの使い分けを扱います。
止まらない設計と、費用対効果の計算方法を扱います。
3つの条件で判別すると、投資の失敗を避けられます。
| 業務 | 手順の一定性 | データの安定性 | 例外の頻度 | 適性 |
|---|---|---|---|---|
| 複数システム間の転記 | 高い | 高い | 低い | 非常に高い |
| 定型帳票の作成・出力 | 高い | 高い | 低い | 高い |
| Webからの定期的な情報取得 | 高い | 中 | 中 | 中 |
| 請求書の内容確認 | 中 | 低い | 高い | 低い |
| 例外判断を伴う承認 | 低い | — | 高い | 適用しない |
「基本はAだが、この取引先だけB」といった暗黙のルールが多い業務をそのまま自動化すると、分岐が増えて保守できなくなります。ルールを文書化し、例外を減らす作業が先です。
データの収集と整形までを自動化し、最終確認と承認は人が行う形にすると、実装も運用も現実的な負荷に収まります。
月10時間削減の小さな自動化を1か月で完成させるほうが、月50時間削減の大型案件を半年かけて止めるより、その後の展開が進みます。
RPAが最適とは限りません。より確実な方法があれば、そちらを選びます。
データをやり取りする仕組みが用意されているなら、画面操作の代行より確実で速く、壊れにくくなります。既存システムの仕様を先に確認します。
申請、記録、集計といった新しい業務の仕組みは、ノーコードツールで作るほうが変更が容易です。RPAは既存システムの操作代行に用途を限定します。
自動化する前に、その作業が本当に必要かを問い直します。誰も見ていない集計表を自動生成しても、価値は生まれません。
月数時間の作業であれば、外部に委託するほうが安く済む場合があります。件数と単価で比較します。
RPAの最大のリスクは、静かに止まって誰も気づかないことです。
いつ、何件処理し、何件失敗したか。この記録があると異常に早く気づけます。記録がないと、誤った結果を使い続けることになります。
処理が止まったら担当者にメールやチャットで通知される仕組みを、最初から組み込みます。
取り込むファイルの列が増えた、名称が変わった。こうした変更は必ず起きます。想定と異なる形式を検知したら止まる設計にしておきます。
ライセンス費用、開発費、保守にかかる社内工数を3年分積み上げ、削減できる人件費と比較します。1年だけで判断すると、保守の負担を見落とします。
| 日時 | 2025年4月23日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D08 |
プログラミングの知識は必要ですか。
製品によりますが、条件分岐の考え方は必要になります。
どの製品を選べばよいですか。
対象業務と既存システムによります。当日は選定の観点を説明します。
社内に保守できる人がいません。
外部支援を併用する前提での進め方も扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
適用範囲の判断を誤ると、投資が無駄になります。無料経営相談では、現在の業務をうかがい、適した手段と対象を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました