複雑な計算式が入ったExcelを、作った本人しか触れない——多くの企業が抱えるリスクです。その人が辞めたら、業務が止まるか、誰も中身を検証できないまま使い続けることになります。本セミナーでは、既存のExcelを整理し、誰でも扱える状態にするための実務を解説します。
Excelは柔軟で使いやすい反面、作った人の頭のなかにしか設計がない状態になりやすい道具です。何年も使われるうちに計算式が増え、手を入れられなくなり、誰も検証できないまま数字だけが出てくる状態に陥ります。
セミナーの前半では、棚卸しの手順を扱います。社内にどんなファイルがあり、誰が使い、どれだけ重要か。この一覧がないと、対策の優先順位もつけられません。
後半では、整理と判断を扱います。すべてをシステム化する必要はありません。Excelのまま使い続けてよいものと、置き換えるべきものを見極め、前者については誰でも扱える状態に整える。この二段構えが現実的です。
全体は60分。棚卸し、整理、判断の順に扱います。
| 時間 | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 12:00-12:10 | 属人化のリスク | 課題の大きさを把握する |
| 12:10-12:30 | 棚卸しと優先順位 | 対象を特定する |
| 12:30-12:45 | 整理の手順 | 誰でも扱える状態にする |
| 12:45-12:55 | システム化の判断と再発防止 | 今後の方針を決める |
| 12:55-13:00 | 質疑応答 | 個別の相談 |
業務停止、検証不能、誤りの見落とし。3つのリスクを整理します。
一覧の作り方、重要度の評価、優先順位のつけ方を扱います。
計算式の文書化、シート構成の見直し、入力と出力の分離を扱います。
システム化の基準と、新しい属人化を防ぐルールを扱います。
社内にどんなファイルがあるかを把握しないと、対策は打てません。
| 確認項目 | 見ること | リスクの判定 |
|---|---|---|
| 使用頻度 | 日次・週次・月次・年次 | 頻度が高いほど停止の影響が大 |
| 作成者と利用者 | 誰が作り、誰が使うか | 1名のみなら高リスク |
| 計算式の複雑さ | 関数の入れ子、外部参照 | 複雑なほど検証困難 |
| 他ファイルへの依存 | リンク、参照 | 依存が多いほど壊れやすい |
| 扱う金額・数量の重要度 | 経理、在庫、原価 | 重要なほど誤りの影響が大 |
業務への影響が大きく、かつ触れる人が1名しかいないファイル。ここから着手します。すべてを一度に整理しようとすると終わりません。
他のファイルを参照している計算式は、参照先が移動・削除されると壊れます。しかも壊れたことに気づきにくく、誤った数字を使い続けることになります。
決算、年末調整、棚卸し。頻度が低いファイルほど、担当者が変わったときに使い方が分からなくなります。
システム化しなくても、整理するだけでリスクは大きく下がります。
何のためのファイルか、どこに入力し、どこが出力か、どの計算式が重要か、更新の頻度。この5項目を1枚のシートに書いてファイル内に置きます。最も費用対効果の高い対策です。
入力する箇所と計算結果が同じシートに混在していると、誤って計算式を消してしまいます。入力用のシートと計算用のシートを分け、計算部分は保護をかけます。
1つのセルに長い式を書くのではなく、途中経過を別の列に出します。式は長くなりますが、どこで何を計算しているかが追えるようになります。
個人のパソコンにあると、その人が不在のとき取り出せません。共有の場所に置き、複数人が同時に編集できる形にします。
すべてを置き換える必要はありません。
データ量が多く動作が重い、複数人で同時に編集したい、変更履歴を追いたい、他システムのデータと連携したい。このいずれかに該当したら、置き換えを検討します。
月に数回使う小規模な集計であれば、整理して説明シートを付けるだけで十分です。無理にシステム化すると、かえって使いにくくなります。
説明シートを必ず付ける、共有フォルダに置く、個人名をファイル名に使わない。簡単なルールを決めておくと、新しい属人化を防げます。
一度整理しても、新しいファイルは増え続けます。決算前など時期を決めて、定期的に確認する運用にします。
| 日時 | 2025年9月24日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00-13:00 |
| 参加費用 | 無料 |
| 場所 | WEBによるオンライン開催 |
| 視聴方法 | Zoomでのオンライン配信(視聴URLはお申し込みいただいた方にご案内します) |
| スケジュール | 開始10分前より入室いただけます。講演のあと、質疑応答のお時間を設けています。 |
| 諸注意 | 本セミナーは競合企業様のご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
| 主催 | 株式会社Digital& |
| セミナー番号 | D24 |
作成者が既に退職しています。
計算式を追って仕様を復元する作業が必要になります。当日は手順を扱います。
どこまで整理すべきか分かりません。
重要度と属人度で優先順位をつける方法をお伝えします。
システム化の費用が心配です。
置き換えずに整理で対応できる場合も多くあります。当日は判断基準を扱います。
アーカイブ配信はありますか。
お申し込みいただいた方に後日ご案内します。
どのファイルが危険かが分かれば、対策は絞れます。無料経営相談では、現在の管理状況をうかがい、優先すべき対象を整理してお伝えします。
本セミナーは終了しました