介護のSNS採用とIndeedの進め方|役割分担と導線

介護の採用では、Indeedなどの求人検索とSNSは役割が違います。Indeedは「今、仕事を探している人」に求人を見つけてもらう場所で、SNSは「どんな職場で、誰と働くのか」を伝えて、比べている人や応募をためらっている人の不安を減らす場所です。

SNSだけで応募を集めようとするとうまくいきにくく、SNSから職種別の求人や採用サイトへつなぐ導線が欠かせません。反対に、Indeedの求人だけでは職場の雰囲気が伝わりにくいため、SNSや採用サイトで補います。

効果は、再生数やフォロワー数ではなく、職種別求人へのアクセス、見学の予約、応募者が「応募前にSNSを見たか」で測ります。

IndeedとSNSの役割の違い

項目 Indeed(求人検索) SNS(Instagram・TikTokなど)
届く相手 仕事を探して検索している人 まだ転職を決めていない人も含む
主な役割 求人を見つけてもらい、応募につなげる 職場の雰囲気や人を伝え、比べるときの材料にする
効く段階 応募の直前 知る・比べる・面接前の不安を減らす
料金の仕組み 掲載は無料。有料のスポンサー求人はクリック課金 発信は無料(広告を使う場合は別)
見る数字 表示・クリック・応募・面接 求人ページへのアクセス、見学予約、応募前の閲覧

介護労働安定センターの調査では、勤続1年未満の介護労働者が今の法人に就職した経路は、求人情報サイトが21.3%だった一方、法人が発信するSNSは0.4%でした(令和7年度介護労働実態調査)。

SNSが入職の「直接の経路」になることは少ないとわかります。ただし、SNSで職場を知った人が求人サイトから応募する場合は、経路が求人サイトとして数えられます。SNSの効果は、別の方法で測る必要があります。

同じ調査で、SNSで事業所の魅力を発信している事業所は16.3%で、そのうち27.6%が「採用に効果があった」と答えています。

Indeedで成果を分けるポイント

ヨビコム介護の支援担当が、Indeedで介護の求人を出すときに確認しているポイントは次のとおりです。

  • 職種名を、求職者が検索する言葉にそろえる(介護職、介護福祉士、夜勤専従、サービス提供責任者、看護職を混ぜない)
  • 勤務地・雇用形態・給与の内訳・資格の必須条件を正しく設定する
  • 求人タイトルと仕事内容の中身を一致させる
  • 同じ内容の求人を重複して出したり、キーワードを詰め込んだりしない
  • 応募ボタンを押してから応募が完了するまでの流れを、自分で試して確認する

広告費をかける前に、「表示→クリック→応募→面接」のどこで止まっているかを分けて見ます。掲載の基準や審査のルールは変わることがあるため、Indeedの最新の掲載基準を確認してから原稿を作ってください。

広告費をかけるかどうかの判断

Indeedの掲載は無料で、有料のスポンサー求人はクリックされたときだけ費用がかかります。予算と期間は自分で決められ、上限も設定できます。

支援担当は、次の条件がそろったときに少額で試すことを勧めています。

  • 無料の掲載だけでは表示が足りない
  • 採用の期限が近い
  • 職種と地域で、求職者の検索がはっきりしている
  • 応募から面接設定までの対応が整っている

試すときは、目標とする採用単価から逆算して、許容できる応募1件あたりの費用を決めておきます。応募の割合が低いなら求人の条件や説明の不足を、面接に進む割合が低いなら応募後の対応を、広告費を増やす前に直します。

月の予算を「業種や地域の平均」で一律に決めることはしていません。

SNSは採用のどの段階で効くか

支援担当は、SNSは「どんな職場か」「誰と働くか」を伝える段階で効くと話しています。具体的には次の3つの場面です。

  1. 知る:まだ転職を考えていない人に、事業所の存在を知ってもらう
  2. 比べる:求人を見た人が、職場の雰囲気を確かめる
  3. 面接前:応募した人が、面接の前に職場の様子を見て不安を減らす

発信する内容の例は次のとおりです。

  • 職員の1日の流れ(出勤から退勤まで)
  • 新人研修や同行訪問の様子
  • 休憩室や送迎車など、働く環境
  • 職員が仕事について話す短い動画
  • 見学会や説明会のお知らせ

利用者のプライバシーを守る

介護の現場の発信では、利用者の肖像やプライバシーへの配慮が欠かせません。利用者が写る写真や動画は使わないのが基本で、写る場合は本人と家族の同意を必ず得ます。

居室の様子や、個人が特定できる情報(名前、持ち物、建物の外観と組み合わせた情報など)も写さないよう、投稿前に複数の職員で確認する流れを作っておきます。

IndeedとSNSをつなぐ導線

IndeedとSNSを別々に動かすと、SNSを見た人がどこから応募すればよいかわからなくなります。両者を「採用サイト」でつなぐと、導線がまとまります。

  • SNSのプロフィールに、職種別の求人ページへのリンクを置く
  • 動画や投稿の最後に、見学予約や応募の方法を書く
  • 採用サイトに、職種別の求人とSNSの投稿を並べる
  • リンクに経路を見分けるための印(URLパラメータ)を付け、どこから来た人かを数える
  • 応募フォームや面接で「応募前にSNSや採用サイトを見たか」を聞く

支援担当によると、IndeedとSNSを組み合わせたときに、それぞれがどれだけ効いたかを数字で分けることは難しいのが実情です。介護の事業所でこの組み合わせの効果を数値で示せる事例は、現時点ではありません。複数の施策を同時に始める場合は、始める前と後を比べ、経路ごとの応募を記録しておきます。

導入事例:株式会社idein さま

ナーシングホームを新しく立ち上げた株式会社idein さま(介護・福祉)では、求人広告だけでなく、採用サイトやInstagramなどの広報を整え、応募の経路を広げました。導入当初10名程度の体制から、累計35名以上が新たに加わっています。同様の成果を保証するものではありません。

よくある失敗

支援の現場で起こりうる失敗は次のとおりです。

  • 無料の求人がほとんど読まれていないのに、広告費だけを増やす
  • 複数の施設で同じ内容の求人を重複して出す
  • SNSで利用者が写った写真を使い、同意や守秘への配慮が足りない
  • 動画を投稿しても、応募先や見学の申込み方法が書かれていない
  • 同じ人が複数の経路から応募したのに、別の人として数えている

求職者の動きを中心に、求人・SNS・採用サイトの導線を一つにまとめて考えると防げます。

続けられる体制を先に決める

SNSは、投稿が途切れると「今も募集しているのか」「職場は大丈夫か」と受け取られることがあります。始める前に、次の3点を決めておきます。

  • 投稿を担当する職員を2名以上にし、1人に負担を集めない
  • 月ごとに投稿のテーマ(研修、行事、1日の流れなど)を決めておく
  • 投稿前に、写っている人の同意とプライバシーを確認する人を決める

撮影や編集に時間をかけすぎると続きません。スマートフォンで撮れる短い動画や写真で十分です。SNSの投稿で給与や勤務条件に触れる場合は、求人票と同じ内容にそろえます。

媒体ごとの選び方は、関連コラム:介護の求人媒体の選び方|ハローワーク・福祉のお仕事・Indeedで解説しています。

よくある質問

Q. Indeedは無料の掲載だけでもよいですか。
A. 職種・競合・表示の実績によります。まず求人の中身と表示の数を確認してから、広告を検討してください。

Q. SNSだけで採用できますか。
A. 知ってもらうことには役立つ場合がありますが、求人検索と組み合わせて使うのが基本です。

Q. Indeedの広告はいつ出せばよいですか。
A. 応募の目標と、表示・応募・面接のどこが詰まっているかから逆算して決めます。

Q. 何を測ればよいですか。
A. 経路ごとの応募、面接、採用、定着です。SNSは求人ページへのアクセスや見学予約もあわせて見ます。

IndeedとSNSの使い方を相談する

貴事業所の場合、どこから直すとよいか。無料採用相談で、求人原稿・媒体の使い方・応募対応を点検し、優先して見直したい項目をお伝えします。

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この記事を書いた人

ヨビコム介護編集部

介護事業所の採用支援サービス「ヨビコム介護」の編集部です。求人原稿・媒体運用・スカウト・定着など、介護の採用に役立つ情報を、公的な資料をもとにお届けしています。

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