戸建ての塗装は競合が多く、単価も上がりにくい。一方で工場・倉庫の塗装と改修は、1件あたりの金額が大きく、扱える会社が限られる市場です。
ただし、法人相手の元請けは、戸建てとは営業も見積も工程管理もまったく異なります。Digital&は、対象企業の絞り込み、提案の型、見積の組み立て、施工体制、そして継続取引への展開までを設計します。
このページでわかること
工場・倉庫の改修は、操業を止められないという制約があります。この制約に応えられる会社が限られているため、施工能力よりも工程の組み方と提案力で選ばれます。
| 項目 | 戸建て塗装(Before) | 工場・倉庫の元請け(After) |
|---|---|---|
| 1件の金額 | 数十万円〜百万円台 | 数百万円〜 |
| 決裁 | その場で施主が判断 | 稟議を通すための資料が必要 |
| 提案 | 見積書が中心 | 劣化診断と費用対効果を示す資料 |
| 工程 | 住まいながらの施工 | 操業を止めない工程の設計 |
| 安全 | 一般的な現場管理 | 工場の安全基準に沿った手続き |
| 取引 | 単発 | 屋根・床・設備へ広がる継続取引 |
現在の受注構成と施工体制を伺い、工場・倉庫の元請けに参入できるかをお伝えします。対象とすべき企業と、最初に整えるべき体制まで、その場でお持ち帰りいただけます。
法人の担当者は、社内で稟議を通す必要があります。見積書だけでは、上司や経営者に説明できません。
必要なのは、劣化の状況を写真で示し、放置した場合のリスクと、工事による効果を示す資料です。屋根の防水が切れれば設備に影響が出る、外壁の劣化が進めば工事費が増える。こうした説明が稟議を通します。
工場は動いています。搬入出の時間、作業員の動線、騒音や臭気の影響。これらを考慮しない工程を提案すると、受注に至りません。
夜間や休日の施工、区画を分けた段階施工、低臭タイプの塗料の選択。操業を止めない提案ができることが、この市場での差別化になります。
工場構内での作業には、入場手続き、安全教育、作業計画書の提出など、独自のルールがあります。これに対応できないと、そもそも入れません。
事前に必要な手続きと書類を確認し、対応できる体制を整えておく。この準備があることが、法人からの信頼につながります。
既存の施工体制と参入の範囲によって変わります。以下は進め方の目安です。
| 段階 | 主な内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 事業設計 | 商圏の工場・倉庫の分布調査、対象の絞り込み | 1か月 |
| 提案と見積の整備 | 診断の型、提案資料、積算基準の作成 | 1〜2か月 |
| 施工体制の確認 | 高所作業、安全管理、協力業者の体制 | 1〜2か月 |
| 営業の開始 | 対象企業リスト、訪問、提案 | 3〜6か月 |
| 受注と継続取引 | 施工、関連工事への展開 | 継続 |
1件目の受注までに3〜6か月を見込む必要があります。既存の下請け先からの紹介が、最短の経路になります。
提案資料が稟議を通す助けになることで、指名での相談が増えます。
塗装・建設分野の他のテーマとしては、塗装ショールームを基軸とした戸建て元請け事業、塗装会社の営業支援、工場・倉庫建築専門ブランドの立ち上げをご覧ください。
継続取引への展開はオフィスメンテナンス工事、法人営業の設計はオンライン営業ソリューションもご参考になります。
この記事のまとめ
工場・倉庫の塗装改修は、1件あたりの金額が大きく、扱える会社が限られる市場です。操業を止められないという制約に応えられるかが、選ばれる条件になります。
法人相手では、見積書だけでは稟議が通りません。劣化の状況と放置した場合のリスク、工事の効果を示す資料が必要です。加えて、安全管理の手続きへの対応が、取引の前提になります。
戸建て中心の会社でも参入できますか?
できます。施工技術は共通する部分が多く、必要なのは提案と見積、工程管理の型です。ただし高所作業や特殊な足場が必要な場合があるため、体制の確認が必要になります。
最初の1件はどう取りますか?
既存の下請け先からの紹介が最短です。また、地域の工場に直接訪問して劣化診断を提案する方法もあります。診断そのものを入口にすることで、話を聞いていただきやすくなります。
見積の組み立てが不安です。
足場、高所作業、夜間・休日の割増、養生の範囲など、戸建てとは異なる項目があります。積算の基準を整えることで、精度と速度の両方が上がります。
夜間や休日の施工に対応できません。
すべての案件で必要になるわけではありません。区画を分けた段階施工で対応できる場合もあります。対応できる範囲を明示することが、信頼につながります。
継続取引にどうつなげますか?
外壁の施工後、屋根、床、シャッター、設備など関連する工事の提案につなげます。定期的な点検を提案することで、次の工事の相談を受ける立場になれます。
どれくらいで受注が安定しますか?
1件目の受注までに3〜6か月、継続的な受注が入るまでは1年程度を見込む必要があります。実績が積み上がるほど、紹介と指名が増えていきます。
無料の経営相談では、現在の受注構成と施工体制を伺い、工場・倉庫の元請けに参入できるかをお伝えします。オンラインで60分、対象とすべき企業と最初に整えるべき体制までお持ち帰りいただけます。