マンションの大規模修繕は、12年前後の周期で必ず訪れ、1件あたりの金額が大きく、そして受注できる会社が限られる市場です。管理組合という決め方の特殊さが、参入の壁になっています。
Digital&の支援は、施工力を高める話ではありません。管理組合の意思決定の流れを理解し、そこに合わせた提案と情報提供を行うことで、指名される立場をつくります。
このページでわかること
大規模修繕の受注は、管理組合が修繕委員会を立ち上げ、調査を行い、業者を選定し、総会で決議するという流れで決まります。この流れのどこで接点を持つかによって、受注の可能性が大きく変わります。
| 項目 | よくある状態(Before) | 設計後(After) |
|---|---|---|
| 接点 | 公募が出てから応募 | 修繕検討の前段階から接点を持つ |
| 提案 | 見積書と会社案内 | 修繕委員会が総会で説明できる資料 |
| 見積 | 独自の形式 | 比較しやすい形式で内訳を明示 |
| 入口 | 工事の見積依頼 | 建物調査を入口に関係を築く |
| 住民対応 | 施工中に対応 | 事前説明会と窓口の設置 |
| 受注 | 応募案件のみ | 情報提供により、指名の相談が入る |
現在の受注構成と施工体制を伺い、大規模修繕市場への参入余地をお伝えします。どの経路から接点をつくるべきかの判断材料まで、その場でお持ち帰りいただけます。
公募の段階では、すでに仕様と条件が決まっており、価格でしか差がつきません。
受注できる会社は、修繕委員会が立ち上がる前後から接点を持っています。建物調査の提案、修繕の考え方の情報提供、他のマンションの事例紹介。こうした活動が、指名につながります。
修繕委員会のメンバーは、専門家ではない居住者です。総会で他の居住者に説明し、賛成を得る必要があります。
必要なのは、専門的な見積書ではなく、なぜその工事が必要か、なぜその金額かを説明できる資料です。この資料を用意できる会社が、委員会から信頼されます。
大規模修繕は、居住者が生活しながら行う工事です。騒音、臭気、洗濯物、バルコニーの使用制限。これらへの対応が不十分だと、苦情が集中します。
事前説明会の開催、工事中の窓口の設置、定期的な進捗の掲示。この体制があることが、次の受注や紹介につながります。
既存の施工体制と参入の範囲によって変わります。以下は進め方の目安です。
| 段階 | 主な内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 市場調査 | 商圏内のマンション数、築年数、修繕周期の把握 | 1か月 |
| 提案体制の整備 | 調査の型、提案資料、見積の様式 | 1〜2か月 |
| 施工・住民対応体制 | 工程管理、住民対応の手順、窓口の設置 | 1〜2か月 |
| 営業の開始 | 管理会社・管理組合への接点づくり、情報提供 | 6〜12か月 |
| 受注と実績蓄積 | 施工、実績の整理、次の案件へ | 継続 |
1件目の受注までに1年前後を見込む必要があります。修繕の周期が長いため、長期的な接点づくりが前提です。
対象マンションリストがあれば、修繕時期に合わせた営業が計画的に行えます。
建設・リフォーム分野の他のテーマとしては、解体ビジネスの収益性向上、元請けで工場倉庫の塗装・改修工事、オフィスメンテナンス工事をご覧ください。
塗装事業からの展開は塗装ショールームを基軸とした戸建て元請け事業、営業の設計はオンライン営業ソリューションもご参考になります。
この記事のまとめ
マンションの大規模修繕は、周期が決まっており金額も大きい市場です。ただし公募の段階では価格でしか差がつかず、修繕委員会が立ち上がる前後からの接点づくりが受注を左右します。
修繕委員会のメンバーは専門家ではなく、総会で他の居住者に説明する立場です。そのための資料を用意できる会社が信頼されます。居住者対応の体制も、次の受注につながる要素です。
管理会社との関係はどうつくりますか?
管理会社は複数の管理組合を担当しており、修繕の相談窓口になっています。まず小規模な工事で実績をつくり、対応の質を示すことが入口になります。
設計監理方式と責任施工方式の違いは?
設計監理方式では、コンサルタントが仕様を作成し、施工会社は工事のみを担います。責任施工方式では、調査から施工まで1社が担います。それぞれ営業のアプローチが異なります。
小規模な会社でも参入できますか?
戸数の少ないマンションから始めることで参入できます。大規模物件は元請けの実績が求められることが多いため、段階的に実績を積む進め方が現実的です。
住民対応で何を準備すべきですか?
工事前の説明会、工事中の連絡窓口、進捗の掲示、苦情への対応手順です。特に窓口を明確にしておくことで、苦情が現場の職人に直接向かうことを防げます。
見積はどう作るべきですか?
比較しやすい形式で、内訳と数量を明示することが重要です。他社と項目の立て方が違うと、比較の土俵に乗りません。標準的な形式に合わせることをおすすめしています。
どれくらいで受注できますか?
接点づくりから1年前後を見込む必要があります。修繕の周期が長いため、いま接点をつくった管理組合の工事が数年後になることもあります。長期的な活動が前提です。
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